8話 仲間……?
「ぬおぉぉおおおっ!?」
俺は唐突だが転がっている、身体に何一つ傷は無いのだが気持ち悪くなり吐き気が凄い……
何故こんな事になってしまったのか簡潔にお話しよう……ウエッ…………
「しっかし何にもないのな、てっきりひっきり無しに敵モブでも溢れてくるかと思ってたな」
モンスター自体はちょろちょろと出ているのだが難なくするブチのめして進んでいる。
勿論討伐証としての部位は確保しつつである。
「時間考えて行けば良かったか、昼時に入ると元々中にいた奴はセーフゾーンなりに入るし元よりそんな時間には入る奴はいないって言ってたけどここまで誰も居ないとはな」
ブツブツ言いながら俺は奥へと進む。
「んお?何だこのちっこい扉…」
長かった、特に何も無い道を進むだけだったかがここまでの道程を思い出すと逆に苦しかったんじゃないかと思う程である。
「まぁ……良いか、いざ参りますか!!」
俺が手を触れるとその扉は勝手に開け放たれ俺は歩を進めた。
「ん?んん?何だ暗くてよく見え…ぬおぉぉぉ…」
これが冒頭に繋がる出来事であった。
暫くゴロゴロと転がり続け上下の区別がつかなくなってきた所でドスンと音を立てて終着点に到着した。
「いつつ…って痛くないのか、しかしここどこなんだ?」
「やぁやぁやぁこれは珍しいな御客人」
何処か軽くうざい喋り方で話しかけてくる何かがここにはいるのか。
「何者だテメェ何処にいる?」
「え…あ、いや君どこ向いてるの?ここにいるよー?」
お前はメダカで師匠なあの方か。
「こっちだよ…声は聞こえるっしょ?」
完全にあの方だ。
「こっち……か??」
そこにあったのは丸い水晶だった。
「いやはやここまで来るとはやるねぇ、どうやって来たんだい?めちゃんこ強い奴設置した筈なんだけども?」
「え?いや最初の扉落ちてからゴロゴロと転がってたらここに…」
水晶なのだがそれでも分かるくらい動揺しだしたコイツ。
「いや…それね僕の部屋に来た人が息する為に開けた空気口だよ?」
「ハハッ…俺はネズミかっつーの……」
「プッ…クァッハハッハッ…ヒィィッヒッヒッ普通ダンジョン攻略でックク…通気口から攻略する奴が居るかよヒィッーヒッヒッヒ…」
爆笑しやがったなこの野郎……
「テメェ砕くぞ馬鹿」
「ごめっ!ゴメンっ…ヒッ、ヒッ…んで今回報酬どうするヒッ…」
「笑うの止めろ…てか報酬ってなんぞ?」
「いや今回道程やら方法はどうあれ見事!!見事クリアした君には報酬があるべきなんだよ、そこで僕は今回2つまでなら大概叶えてあげようと思うのですよ」
「ふむ…んじゃあ一つは知識、もう一つはランダムでのスキル取得な」
「スキルはともかく知識かい?それで何々?何が聞きたいの?」
「俺が聞きたいのはさ俺の種族の事、分かるか?」
「うむう…む?君は面白いねまさか僕達サイドなのに人の形をしているとは実に面白い!(こりゃ報告だなぁ…」
「ん?何か言ったか?」
「いやいや何も、良し種族に関しては教えてあげるよと言うかそれしか分からないのね」
「構わん話してくれ」
「まずダンジョンって種族はさ魔力を使ってダンジョンを作る魔晶石を指すんだ生物かどうかはおいておいてね、それでね魔力で作ったダンジョンを拡張したり魔物を置いたりしてそれを倒してもらってまた魔力を溜めるってのが循環して生活してんのよ。でだ僕の場合は泉なんぞ持ってないからゆっくり育って現在はここに住み着いてんの、分体何かも作る奴も居るらしいけど面倒だから僕はやらないよ」
「んでだ俺はどう拡張すんだ?魔物を何処に置くんだ?」
「ハッハッハ僕が知るわけないだろ?人型ダンジョンなんて初めてさ彼も笑ってるだろう」
「彼?だれだそれ」
「気にしないで良いさ、さてダンジョンは僕が潰される以外は決して破壊されない。勿論神様でもね。でもね?破壊されないのが君の身体だとしようだとするとね…」
「するとね?」
「君の身体はダンジョンでコアとなる部分は心臓、でもそれはダンジョンとなってるから壊れない所謂完全に不壊の存在になったのだよ」
「そういう事なのか…?だが病気だったりで死ぬかもはあるんじゃ?」
「君は馬鹿かね?ダンジョンが風邪ひくかい?」
「あっ……」
つまり俺は壊れない、病気しない、つーか何者でも攻撃が意味の無い物になるって事か。
「随分と便利で羨ましいよ僕はここから動けないからね」
「まぁちょくちょく戻ってきてやるよ」
「ホントかい!そりゃありがたい暇なんだよねここ」
俺は彼にランダムスキルを手に入れる為の技宝玉を貰いダンジョンから部屋へと転移させてもらった便利な奴だ……
遅れてすみません。
新生活に向けて色々しておりました。
ちょくちょく上げていきます。