6話 いざ確認へ
俺はあれからは薬草を取りに行きしっかりと分量を取ってギルドに持っていき宿で休んだりしていた。
暫らくすると近くで土建の仕事を受けて仕事を変えて同じ宿に帰る生活を繰り返していた。
これを一月続けてそれなりのお金を貯めた、これはガドラさんが教えてくれた準備期間にするべき事らしい。
え?この間に何かあったろ、急成長が無かったのか?
そんな物は物語の中だけであって俺個人には当てはまらなかったらしい。
耐久やら魔力がどういう事を詳しく調べるのにも金が必要になるから貯めないとなのだよ。
教会がお金を取るのはしっかりテンプレだった……
まぁそれもこの一月で貯め終わり俺は協会に向かった。
辛かったなぁ……
色々辛くて何故異世界で普通の職をしているんだと思い悩んだ日々……忘れないからなッ!!
そんな事を考えているといつの間にか着いていたらしい。
教会は大きな門のような入口が開けっ放しにされていて奥まで見えていて開放的だった、中に入ると人がまばらにいて日本でもたまに見るような椅子の並べ方をして中には祈っている人もいる。
「すいません、選別鑑定って今出来ますか?」
見つけた教会の人に声をかける。
「はいでは、こちらにどうぞ」
俺は教会の人の後に着いてゆき一小部屋に入って行った。
「それで料金なのですが銀貨20枚になりますが一括か分割をお選び出来ますかいかが致しますか?」
「分割って払わない人もいるんじゃないですか?」
「そういう方には神の裁きが下りますので」
ニッコリと笑いながら言われると怖いですよ?
「い、一択でお願いします」
「はい間違いございませんね、ではこちらの魔石にお手を」
ん?これギルドのと何が違うんだ?
「こちらはギルドに設置されている物と違い詳細まで出ますのでご安心ください」
心まで読むのか……
「じゃあ早速…」
____________________
名前 マスダ ウラヤ (種族:ダンジョン)
年齢 18
生命:300
魔力:210(--)
筋力:420
耐久:欠損不可
敏捷:150
幸運:200
スキル: ・破壊不可領域 ・魔力泉
魔法 : ・身体強化
____________________
おー、俺の基本値が上がってるじゃん!!
うん……そうじゃないよね、スキルは…俺の予想だとダンジョンに付属してる物じゃないかと思う。
魔法の方は土建に関わって自然に魔力を使ってたかなんだかじゃないかな?
え?魔法ってこんだけ?火とか水は?空間魔法でひとっ飛びとかは出来ないの…?
「ど、どうしましたか!?」
「え?…あぁ何も無いですよ…」
そう何も無いだけなんだ、俺は自然に涙を流していたらしい。
「そ、そうですか?あっ!そうそうスキル等の詳細も見れるのでここで確認しておいてくださいね」
おぉ!この低くなったテンションを上げてくれよ俺のカテゴリー:ダンジョンよ!!
____________________
ダンジョン: 魔力の多い土地に時折誕生する物。
決して生き物ではない。
破壊は不可能でありダンジョンよっては魔力の泉等もありそこからは攻略されない限り魔力が溢れ続ける。
身体強化: 魔力を身体に纏い身体能力を底上げする。
________________
ほぉ、ダンジョンは生き物ではないと…俺は生き物じゃないと?
この世界にあるダンジョンを攻略してみれば何か分かるか…?いやどうなんだろう。
付属品みたいなスキルと身体強化は思った通りだしもう用はないか。
色々思うとこあるけどどうにもならないしもう帰って寝よう。
考えても分からない事は考えないで良いや。
「ありがとうございました」
一つ礼をして俺は教会を後にした。
「フム…彼は特殊な人だ…いや人ではないか」
クックッと喉を低く鳴らすように笑いながら中に戻っていく神父の姿を彼と呼ばれる者は見てはいなかった。
コメント、御指摘ありましたらよろしくお願いします
ここから一気に勧めていこうと思っています。
10話を終わった辺りで1度出た人を纏めようと思っています。
お読みいただきありがとうございます。