1話 気づかぬ
今年もそろそろ終わる12月の後半、クリスマス。
この俺にとって何事もなく過ぎ去り自宅は自室でいつも通りゲームをしている。
ここ数年暇があればやっているが、まさかその数年この日をこのゲームで過ごす事になるなんて全く思わなかったし思いたくなかった。
「A設置入る…設置……ナイスカット」
『ボムさん設置ポイントくれや』
「うっせ、次UAV飛ばすから」
『やりますねぇ…』
友人とやっていると大概こんか会話になる。
この会話で何をやっているか分かるかもしれませんがまぁここで説明するのは止めておこう。
「あぁー…今日はもう止めるわ」
『ん?おっけ了解』
そして時間もなかなか過ぎて夜中になっており就寝する為に終わる事にした。
『次いつやりますか』
「明日暇け?久しぶりに休み続いてんのよ」
『お、んじゃ明日も同じ時間で?』
「さんきゅ、んじゃまた明日」
その会話を最後に俺はヘッドホンを外しベッドに向かった。
布団に入り暫くスマホをいじった後眠りについた。
ありきたりな人生だとは思うが割と幸せだと思っている。
不満はあれど不幸ではないからありがたい。
さて本日も眠りにつくか……
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「ん゛…んあぁ…地味に寝たなぁ」
時間にすれば昼くらいか。
さて今日も朝から奴とゲームでもしますか。
……?知らない天井だ??
いや知らない天井所か知らない部屋なんだが?
クエスチョンマークが止まらないんだが?
「うわぁぁぁぁぁ!?」
そりゃ叫ぶだろ、朝起きたらどこか分からん場所にいたら。
「えっ!?何処だここ?誘拐とかじゃなさそうだしてか俺くらいの年齢で金もないから意味がないし」
独りで騒いでたから気づかなかったがさっきからドアを叩かれていた。
「おいっ!聞いてんのか!うっせぇぞ!!」
まぁこっちの事情知らなきゃそうなるわな…
と言うか隣が居たのか?
「すまんな、ちょっと訳が分からなくて…」
「何言ってんだてめぇ…え?誰だお前何でこの部屋に知らねぇ奴がいんだ?」
「いや俺も分からんのだが…」
「ここに居るのはもっと大柄で筋肉ダルマみてぇな奴だったじゃないか」
「おっちゃんここの人?」
目の前にいるのは細マッチョで日本じゃ見ない麻?か何かの服を着ている。
「隣で泊まってるだけだ、ってそうじゃないお前は誰だ…?」
そう言うなりおっちゃんは何か怖い感じの顔になり聞いてくる、何も分からないっつーの…
「いや申し訳ない…朝起きたら此処にいたんだ俺自身訳が分からんのよ」
「ふむ…そういう事ね、よしお前を連れて行く拒否は認めんぞ」
連行っすか…?
「安心しろ捕まる訳じゃないこういう事専門の所に行くだけだ」
「専門?俺みたいな訳分からん奴が行く場所?」
やっぱり連行じゃ…?
「あんま考え過ぎんな行くぞオラ」
このヤンキー紛いのおっちゃんに俺は何処かに連行されるのであった。
何処なんだココは……
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