11話 少々確認
ダンジョンから出て部屋の窓から空を見ると少し暗くなっていた。
「鑑定スキルがありゃ便利なんだがな…そういや珠貰ったよな使ってみるか」
俺のご都合主義の力を嘗めるなよ、さぁいでよ!鑑定ちゃん!!
『硬質化スキル』
「……クッソ程要らねぇな、俺は壊れないんだよッ!!」
壊れない身体に硬質化かけてどうするんだよカッチコチやでワイの身体……
「チキショウメッ…まぁ良い何かに使えると信じて諦めよう」
今はもう忘れて他のことを考えよう。
「とりあえずは俺のダンジョンを拡げる方法を考えよう、何処ぞの蜘蛛男みたいに何か出るのか?」
俺は腕を前に伸ばしたりと色々言ったりポーズある程度とった後に冷静になった。
「よくよく考えたら魔力使うんじゃないのか…?」
俺はいつの日にか読んだラノベで学んだ魔力の使い方を試す事にした。
「こう身体の中の気を溜めて…ホッ!」
すると何か身体から何かが漏れ出ている、屁ではない。
「続けてぇホッ!」
腕を突き出して魔力を壁にぶつけるイメージで放った、するとどうだろうメキメキと音を立てて別の物に組み変わっていく。
「おっおっおっ、これは多分チートだわ」
別の物に組み変わった壁を見て確信した。
壁は以前見たダンジョンの壁に違いない、俺はある程度理解した。
俺の力は魔力を当てた場所をダンジョンへと変貌させるようだ。
「って!?やっちまった!ここの宿ダンジョンにしてどうすんだ!?」
俺は暫く壁を呆然と見つめて目を瞑り静かに布団に入り眠ってしまう事にした。
明日には元に戻るだろうそう信じて眠ってしまった。
エタってたまるか…
何かご指摘あったらお願いします。