「だれわた」あらためまして
【12月30日 午前9時】
【優樹菜の部屋にて】
優樹菜「えーと、こんにちは」
奏音「こんにちはー」
優樹菜「えーと、あらためまして佐野優樹菜といいます。「だれわた」の一応主人公です。よろしくお願いします」
奏音「えーと桧原奏音です。それ以外はあんまり言うと本編に影響を与えるので黙っときます」
優樹菜「え、私言っちゃったよ?」
奏音「ヒロインってことくらい言っていいんだよ」
優樹菜「じゃあなんでカナくんはだめなの?」
奏音「え、だってほらネタバレになるじゃん。ヒーロー? とか言ったら俺らが付き合うってことが……あ」
優樹菜「あ」
奏音「うわあああ! 違う、違う今のは放送事故だよ!」
優樹菜「みんなあああ聞かなかったことにしてええ!」
奏音「今の忘れてくださいー!」
優樹菜「やだどうしよう。うんでも大丈夫だよね! うん、仕方ないもん。大丈夫大丈夫!」
奏音「うん、すっごく大丈夫じゃなさそうな気がしてきた」
優樹菜「えっ、カナくんひどいよね!?」
奏音「……」
優樹菜「というか、私たち一応中三って設定なのに、仮にも未来である高校生活のネタバレできちゃって大丈夫なの?」
奏音「まあ、大丈夫じゃない? 気にしなければ」
優樹菜「うーん、そうなのかなあ……」
優樹菜「ところでさ、カナくんももうちょっと個人情報さらした方がいいんじゃない?」
奏音「え、なんで? 例えば?」
優樹菜「身長とか」
奏音「やだ! 絶対やだ!」
優樹菜「じゃあ私も言うから」
奏音「もっとやだ! 俺が佐野さんよりちっさいのバレるじゃん!」
優樹菜「あ」
奏音「あーーー! あーーあーーあーー!! うあああああ」
優樹菜「放送事故だね」
奏音「うっうっ……」
優樹菜「ちなみに身長は私が156センチくらい。カナくんは150ありません」
奏音「もう俺、高校生なれない……」
優樹菜「……というわけでした!」
12時の回に続く。
【同時刻】
【美紗の部屋にて】
美紗「こんにちは」
美紗「ネタバレしまくりでしたねー」
美紗「奏音さんがうっかりさんでしたね」
美紗「ちなみに、二人とも天然なんです」
美紗「奏音さんは特に、ですね」
美紗「うっかりさんですね」
美紗「それでは次回もよろしくお願いします」