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魔法少女≠勇者  作者: 岸寄空路
第二章 勇者の飛行方法≠箒
18/22

ゆうしゃの妹は平凡をのぞまない

今回は星司の妹、桜花の視点です。

 みなさん、はじめまして。天動てんどう桜花おうかです。

 今日は星司せいじにいさまが学校でお勉強するそうなのでショーテンガイにおさんぽしにきました。


 いつもはリュウセイくんと遊ぶのですが今日は他の男の子と遊ぶそうで今日はわたし一人です。


「あ! 桜花ちゃん!」


 この人はにいさまがよくお買い物をしている八百屋のおばさまです。

 にいさまと一緒にくると小さいリンゴをくれるとてもいい人です。


「おばさま、こんにちは」

「相変わらず丁寧な子ねぇ~」


 なぜか私があいさつするとみんな同じことを言います。

 ()()のマネしてるだけなのですが……。


「あ、そうだ!」


 そう言ったおばさまは店の奥に行ってゴソゴソとなにかを探しはじめました。


「はい、桜花ちゃん。どうぞ」

「あ! リンゴです!」


 おばさまは私の好きなリンゴをわたしてきました。しかも二つも!


「い、いいんですか!」

「いいの、いいの。小さいからなかなか売れないしね」


 う、売り物にならないなら仕方がないですね!


「あ、ありがとうございます!」


 私はおばさまにお礼を言っておさんぽを続けました。


「あ、桜花ちゃん。やっほー」

「こんにちは、シラセさん」


 この方はにいさまのクラスメイトのシラセさん。あ、いえ元クラスメイトでしたね。いつも私にお菓子をくれます。


「今日は一人なの?」

「はい。にいさまは学園で勉強しています」


 にいさまは負けずぎらいなので今ごろすごい魔法を作ってるかもしれません。


「そっか、そっか。でも桜花ちゃん一人で出歩くのは危ないよ?」

「だいじょうぶです」


 一人でおつかいもできるからだいじょうぶです! それに――


「ごしんじゅつを習っているのでもんだいありません」

「なんでその歳で……」


 にいさまがもしもの時のためにと言って道場につれていかれました。楽しいので今も続けています。


「それでも心配なのは変わらないからね! お姉さんが付き添って上げる!」


 シラセさんはいつも親切にしてくれます。にいさまは「白瀬は良いけど、原嶋には付いて行くなよ?」と言っていたのでシラセさんといっしょに行動しようと思います。


「わかりました。おねがいします」


 私がおへんじをするとシラセさんは手をつないできました。


「よ~し、どこに行こうか?」

「今日はおさんぼなので駅の方まで行ってから帰ります」


 歩くのはけんこうに良いとショーテンガイのみなさんが言っていました。


「う~ん。まあ、そこまで離れてる訳じゃないし……」

「ダメですか?」

「よし、行こう!」


 シラセさんが私の顔をみて急に元気になりました。もしかしたらダメと言われるかもと心配になったのでよかったです。


 しばらくして、私とシラセさんが駅に着くと――


「…………」


 駅の入り口の前で女の子がカバンを持ってたっていました。


「ふわぁ~きれいです」

「本当だね。お人形さんみたい。外国人かな?」


 女の子は私より多分十センチだけ高いので五年生か六年生かな? 髪は黒が混じった金色です。でもすごくきれいに見えます。顔もかわいいのでまるで本で見たようせいさんみたいです。


「なにやら困っているみたいですね……」

「そうだね。もしかして誰か待っているのかも?」


 でしたら、一人では心細いかもしれませんね。私はシラセさんの手をはなして彼女の元に向かいました。


「こんにちはー」

「あ! 桜花ちゃん!?」


 私は思い切って話しかけてみました。彼女と友だちになれたら良いなと思ったからです。


「え?」


 彼女はおどろいて固まってしまいました。なんとなく「私?」と話しかけられたのは自分なのか確認したがっている様でした。


「はじめまして。私は天動桜花と言います。あなたのお名前は?」

「え、ええと? な、何の用?」


 わあ、思ったより上手に日本を話しました。外国人ではないのでしょうか?


「なにか困っている様でしたので、お手伝いできることはないかと」

「だ、大丈夫よ! 私は子供じゃないんだから!」


 でも私とはあまり年は変わらないと思いますが……?


「私は大人……ではないけど! 見知らぬ子供に頼るほど困ってないわよ!」


 なるほど。私だけでは不安なんですね!


「私だけではないですよ。シラセさーん!」


 私はシラセさんを呼びました。


「もう桜花ちゃん、その子もいきなり話しかけられたら困るでしょう?」

「はい、すみません」


 仲良くなりたくてあせり過ぎました。


「で、その子は何に困っているの?」

「ええと、なんですか?」

「だから私は困っていないって言ってるでしょ!」


 ですが、さっきまで不安げな表情をしていましたけど……?


「私はただ人を待ってるだけよ! 予定の時間になっても来ないから時間を間違えてないかと不安になっただけよ!」


 あ、やっぱり不安だったんですね。


「でしたらむかえの人が来るまで一緒にお話しましょう」

「なんでそうなるのよ!?」

「一人でいるのはさびしいですよ?」

「さ、寂しくないわよ!」

「……もうこの時点でお話していることになると思うんだけど……」


 そんな感じでお話していると――


「織金さーん!」


 見たことない女性がこっちに向けて声を掛けて来ました。


「遅いわよ! 何してたのよ!」

「す、すいません。色々ありまして……」

「言い訳無用! とっとと案内しなさい!」

「は、はい!」


 そう言ってオリカネさんは女性に連れられて行こうとしたので、その前に話しかけました。


「オリカネさん! また会えますか?」


 出来ればまた会って友だちになりたいと思ってそう聞きました。


「……き、気が向いたらね」


 そう言って顔を少しだけ赤くしてオリカネさんは去って行きました。


「桜花ちゃん。そろそろ帰らないと星司くんが心配するよ?」

「はい」


 私はシラセさんに連れられて家に帰宅しました。


 明日も何か良いことがおきるといいな。


これが今年最後の投稿です。

桜花視点と言う事で漢字少なめにしましたが読みづらいですね。

ひらがなとかカタカナばかりにすると読みづらい……。

漢字使い過ぎると子供っぽくない……。

悩み所ですね……。

と、とにかく!


読んで下さった皆さんありがとうございます。


ブックマーク登録して下さった皆さんありがとうございます。


PV数とブックマークとポイントが作者の活力です。


来年も頑張って書き続けるので応援よろしくお願いします。


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