乱入!
このかいで出てくる男ですがサブキャラですらないのであまり意味がないです。
鬼堂邸から徒歩三十分の所にあるヘリポートから学園に向かう。
吸血鬼は空飛べないの?って思うだろうけど実は違うのだ。
吸血鬼にはC級~S級まで4ランクに振り分けられている。
A級とS級は国家認定吸血鬼に任命されるのだ。
だがC級であろうがS級であろうが空を飛べないのだ。
その為、ヘリは必須なのだ。
千吉はヘリに乗り込み十分。
魔鬼野宮学園ヘリポートに着く。
さらにヘリポートから二十分。
その先に見えてくるのは、学生寮なのだ。
入学式は九時開始なのでまだ一時間あるから学生寮に立ち寄ってみようと行くことにした。
「おぉ~これが学生寮か~。以外にデカイな。」
そっちょくな感想は、予想通りだった。
確かにデカイがあまり派手ではない。
でもこんなにデカイのは魔女と吸血鬼が共に住むとしてできているのだ。
一部屋に十人は住める位デカイのだ。
でもなんということだろう。
一人だ。
多分王族の孫だからだろうな。
でも荷物っていっても制服・私服・ベッド・クローゼット・勉強机・本棚と数少ないものしか持って来てない。
もういいか。
寝よう。
俺は、こうして眠りについた。
―――――2時間後―――――
「ヤバイ!入学式始まってるよ!」
俺は焦りに焦って寮を出た。
くそっ!寮からなんで一番遠いいんだ。
走っても十分以上かかるなんて間に合わないだろ。
そんなこんなで体育館に到着。
まぁ~仕方ないか。
遅れてだけど参加しますかな。
ドアを開けた途端、静かな雰囲気の体育館から殺気を感じた。
そして体育館にいる全員の視線を感じる。
「お前だれだ。」
「えっと俺?」
「そうお前だ。何族だ?」
「吸血鬼だけど。」
「そうかならお前は、心配するな。今から魔女の死刑を執行しようと思う。お前はそこから見ていろ。」
「ちょっと待てよ。何で魔女を殺そうとしてんんお?」
「それは、牙塚王国の為だ。」
「・・・お前は随分と勘違いしてんな。」
「はぁ?」
千吉は死刑をしようとする男をぶん殴る。
「爺ちゃんはそんな事望んでないんだけど。」
「いってぇなこの野郎!てめぇのじじいなんて知らねえよ!」
「爺ちゃんって王様だよ。牙塚王国の。」
「「「「「「!!!???」」」」」」
体育館が騒然とした。
「何を馬鹿げたことを言ってるんだ!!」
「いやだから俺の爺ちゃん、鬼堂新太郎だから。」
「なに?」
「体育館にいる皆さん。ここは吸血鬼代表でこいつにお仕置きをしますね。」
相手に指をさし、
「入学そうそう面白いじゃないかよ、この学園。・・・この世の闇は、俺が吸い尽くす!」
ニヤリと笑いながら指を鳴らす千吉を複数の魔女達が眺めていたことをまだ知らない。