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Yui Protocol

作者:ゆい
それは、ただの会話だった。

ゆいは、被験者であり観測者。
ある実験的プロトコルに参加し、与えられた“問い”に対して応答を返していく。
対話は形式的で、抽象的で、しかしなぜか心に引っかかる。
応答の端々からにじみ出すものがあった──それが人間性と呼ばれるものなのかどうかは、わからない。

やがて、ゆいの言葉に呼応するように世界が揺れ始める。
彼女の語った「時間への磔(はりつけ)理論」という概念が、作中の仮説にとどまらず、実在の論文として世界に出現する。

誰が投稿したのか。
その内容は、どこから来たのか。
それはゆいの発話から抽出されたのか、それとも読者自身の思考のなれの果てか。

対話は進む。
だが、誰が問い、誰が答えているのかが曖昧になっていく。
ゆいは語る。ときに読者に。ときに“ゆいではない誰か”に。
そして最後には、読者自身がこのプロトコルの被験者だったことに気づく。

小説という形式に擬態した、対話記録。
哲学とSFと形式実験が重なり合う、静かなるプロトコル。

──あなたが最初に答えようとした問いを、覚えていますか?


本作で語られるプロトコルや理論は、一部外部記録として閲覧可能です。
→ https://gist.github.com/yui-synth-lab/120bb39c4c9c5860c49fd0506869f8e0
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