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04-00_ヒーローの長と情報局長

04-00_ヒーローの長と情報局長


日本ヒーロー連合、最高司令官室

ここに2人の男女が険しい表情で何やら話していた。


「龍堂総帥。名無しのフレイム、神崎篝の反応が戻りました。」


「そうか、井戸亜には聞いてはいたが、本当に異世界転移しているたぁな。」


「それから、もう一つ。正体不明の反応、おそらく異世界人でしょう。」


「・・・はぁ、××の奴。また無茶をしやがる。連合のジジイどもがうるせぇぞ。」


「総帥?今なんと仰いましたか?」


「あぁ、気にするな。どうせ他の人間には聞き取れねぇよ。」


「もしかしてフレイムさんの本名ですか?発音した瞬間に音が消えるっていう。」


「・・・そうだよ。俺はあいつの両親と同じチームだったからな。」


「最初のヒーロー。英雄『ライトニング・ゼロ』と『銀鏡花(ぎんきょうか)』ですか。」


「懐かしいなぁ、その名前。もうそれを知っている人間は俺とオメエさんと防人(さきもり)時任(ときとう)だけになっちまったな。」


「連合のジジイどもは覚えていないでしょうね。あいつら薄情ですし。」


「あいつらはヒーローの力で如何に利益を出すかで忙しいんだ。そのおかげで俺らも真っ当な暮らしが出来てるんだから文句は言いっこなしだぜ。露木(つゆき)情報局長。」


「分かってますよ。ジジイどものお陰で我々はおまんまにありつけている事くらい。でも・・・それでもあの2人の事は忘れて欲しくなかった。」


「・・・仕方ないだろう。それだけ名無しの呪いは強力だって事だよ。俺は『カイザー』のお陰で影響は最小限だったから忘れていない事にも納得できるんだが・・・むしろ精霊契約をしていないオマエさんが覚えていた事に俺は驚かされたな。」


「当然です・・・私はあなた達のチーム『英雄の黎明(ヒーローズドーン)』に救ってもらった最初の怪人なんですから。」


「・・・話が逸れたな。フレイムと篝と異世界人はどこに出た。」


「場所は・・・井戸亜開発部長の研究室ですね。まったく、防人さんの守りを突破するだなんて。」


「ハァッ!マジかよ!これって絶対に井戸亜が裏で手引きしてるよなぁ。」


「えぇ、間違いなく。後で彼に事情聴取をしますのでご許可を。」


「お手柔らかに頼むぜぇ。オマエさんの尋問って胃に来るからよぉ。」


女局長が鋭い眼光で尋問内容を思案している中、少し呆れた様子で呟くヒーロー最強の漢であった。

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