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03-31_ヒーローと『勇者ナベリウスの物語_再会の章』

今回は『魔女の石碑』を破壊した後の話です。

ナナシと『名前ある者の神』の少女にスポットを当ててみました。

03-31_ヒーローと『勇者ナベリウスの物語_再会の章』


「う~ん、我ながら傑作だと思うんだけど、ナナシ君の判定はなかなかにシブいよね。」


「結末はともかく、誰がこんな駄文を評価すると言うんだ。」


場所は秘密基地の地下室。

ナナシは今、黒髪の少女『名前ある者の神』に由奈の救出が無事に終わった事を告げに来ていた。

ナナシが由奈の石板と『魔女の石碑』を破壊した事で、今回の邪神退治は無事終了したとの報告だったのだが、その折に話に上がったのが以前『名前ある者の神』が書いた駄文についてである。


「いやいや、ちゃんと救うための方法もそれとなく入れているし、みんな助かってハッピーエンド。他に何を望むのさ~。」


「・・・文章力だ。」


「えぇ~!それはきっとナナシ君の読解力の方に問題があるんだと思うよ~。じゃあ読み上げてみるから聞いてよ。


『これは海竜を倒した後のナベリウス君と少女由奈ちゃんの話だね。

なんかこの頃のアクルスはろくでなしだらけで、ナベリウス君と由奈ちゃんを利用する事しか考えてない馬鹿ばっかだったわけ。

由奈ちゃんはそれに気づいていたから、そういうのを拒否してたんだけど、そのファッキン野郎。あろうことか由奈ちゃんを拉致監禁してエロ同人みたいな事をしたりしなかったりなわけよ。

しかもナベリウス君は純朴青年と言うか脳みそお花畑と言うかアッパラパーな頭の中だったから、悪党に利用され放題。

そんなもんだからナベリウス君は哀れにも豚箱送り。その頃、一部の真っ当な住民に助けられた由奈ちゃんはナベリウス君が臭い飯を食っている事に激おこ。

ナベリウス君を豚箱送りにした関係者をフルボッコの粉砕、玉砕、大喝采にしたわけよ。


でも流石にやんちゃし過ぎたと反省した由奈ちゃんはその黒歴史を封印するためにナベリウス君の記憶を封印。

やんちゃの後始末を『石碑の魔女』代行ことこの私に押し付けて、自分は天岩戸に引きこもった天照大御神の如く孤島の地下に雲隠れ。

私も流石にアクルスの復興作業は頑張ったけどそれ以上はもう無理。善良な市民のカトリー家の皆様にアクルスの事を任せて一休憩。

時々カトリーの人達の夢枕に立ったりしてお告げとかしながら、天照由奈ちゃんの様子を見ていたわけだよ。

そうしたらあの子、なんか無料投稿サイトにあげるのも恥ずかしい出来の悪い小説書いてるじゃない。

流石にやべーと思った私は急遽シナリオ変更の文章をこうして書いてるわけ。


じゃあどうするかって、それはキャストの追加だよ。

ちょうどアクルスに来ているヒーローに協力してもらおう。

ナナシ君とアリエルちゃんと篝ちゃんの3人、ヒーローズジャーニーが急遽参加。

これにより全て解決だね。こういうのなんて言うんだっけ。そう、デウスエクスマキナだったかな。

圧倒的な力で一発解決って、あれ?違ったかな。まぁいいや。とにかく彼らに働いてもらおう。


まずは暴走する由奈ちゃんの元にはナベリウス君だけじゃなくてこの3人にもついて行ってもらう。

多分島にはドラゴンとか黒い瘴気とか絶対壊れない結界とかいろいろお邪魔虫がいるだろうから、それらすべてをヒーローに粉砕してもらおう。

ドラゴンは篝ちゃんにやって貰えば問題ないかな。ナベリウス君の守りはアリエルちゃんでナナシ君には石碑の破壊をお願いしよう。

ナベリウス君の仕事?そんなもん解決した後、由奈ちゃんとイチャついてればいいんじゃねぇの。私は彼氏とかいないのによ~。けっ!


よし、あとはこの最高傑作をナナシ君にでも渡せばミッションコンプリート!流石、私ってば天才じゃね。

はぁ、いい事した後のドクピ(炭酸飲料ドクトルピリリ)は最高に美味いね~。えっ?ドクピなんてどこで手に入れたのかって?そんなの邪神の再現能力に決まってるだろう。

この能力って土に埋まったものは基本なんでも再現できるから便利でしょうがないんだよね。まぁ、私はキャパシティがあんまりないからそんなに頻繁には出来ないけど。

おっと、話が横道に逸れたね。


そんなわけでこの事件はみんな助かって、由奈ちゃんとナベリウス君の再会は無事果たされました。

『ナベリウスの物語_再会の章』ハッピーエンドで終了。めでたしめでたし。

パチパチパチパチ   完


原案:香取 由奈

作 :麗しの美人小説家 ユーナ=ミラージュ』


ほら、感動の超大作でしょう。」


「・・・はぁ、もう勝手に言ってろ。」


麗しの美人小説家(笑)ユーナ=ミラージュの戯言に、ナナシは普段の無表情を崩し、頭を抱えながら盛大にため息をつく。

そんなナナシを様子を無視して『名前ある者の神』改めユーナは話を再開する。


「ところでナナシ君は今日1人だけど、他のみんなはどうしたのさ?」


「アリエル、ルーファスさん、由奈さんは昨日の戦いの疲労で寝込んでいる。篝さんはその看病だ。

アリエルについては結界の張り過ぎが原因なので今日1日安静にすれば十分だろうが、ルーファスさんと由奈さんの疲労はおそらく戦いとは別の原因だろう。

由奈さんの姿が老人になっているのも気になる。」


ナナシの疑問にユーナが首を捻りながら答える。


「う~ん。それについては仕方ないかな。あの2人、あれで数百年生きているわけだし。存在を維持するためのエネルギー源である『魔女の石碑』はナナシ君が破壊したし。

今は私のエネルギーで存在を維持しているけど、おそらく見た目通りの寿命しかないと思うよ。」


「そうなのか。あとどのくらい持つのか分かるか?」


「今の見た目が50くらいとしてこちらの寿命が70くらいだからもって20年って所かな。」


「うむ、それを20年もあると取るのか、20年しかないと取るかは難しい所だな。」


「そうだね。でも2人の最後の時には満足して旅立ってもらいたいものだね。そうしないと私のエネルギーにならないし。」


「まぁ、君のエネルギー云々は置いておいて、残りの生を満足に生きて欲しいと言うのは同意だな。」


無事再会を果たしたルーファスと由奈の残りの人生に幸多からんと願う1人と1柱であった。

『再開の章』もなかなかに酷い出来でしたね。

もうお分かりだと思いますが、これってその場のノリで書いてます。

次回は由奈の方にスポットを当ててみたいと思います。

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