25話 ライトvsドラゴ3
「絶対に『終末の槍』によるやすらかな死など許されないぞ、ドラゴ!」
25%解放した『神葬グングニール』を手に叫ぶ。
僕は手のひらが灼かれるのに耐えながら、ドラゴの手から『終末の槍』を切り離すため、駆ける!
『神葬グングニール』を振るうと、ドラゴが『終末の槍』で弾く。
「!?」
その弾いた箇所が、『神葬グングニール』に耐えきれず欠けてしまう。
さすがの『終末の槍』も、創世級、『EX 神葬グングニール』の力には耐えられないようだ。
「このまま『終末の槍』を粉々に砕いてやる」
「らいどぉおおぉッ!」
欠けた『終末の槍』が力を使ったのか再生する。
その際、ドラゴの言動がいよいよ怪しくなってきた。
このままでは本当にドラゴの寿命が尽きてしまう。
(ただ殺すだけなら簡単なのに!)
それこそただ殺害するだけなら簡単だが、『武器だけを破壊する』というのが思ったよりも難しい。
だがこの手での復讐をするために諦める訳にはいかない!
ドラゴが槍を突き出してくる。
僕は正面からその攻撃に合わせて『神葬グングニール』を突き出す!
小さな甲高い金属音が『巨塔』地下訓練場に響く。
僕は狙って『終末の槍』の鋭い先端に、『神葬グングニール』を噛み合わせたのだ。
当然、遊びで『終末の槍』と『神葬グングニール』の先端を噛み合わせた訳ではない。
「このまま『終末の槍』を破壊してやる」
「ムムムダダダダダダ! レレレレヒューマン、ごときがガガガ! 『終末の槍』をはかはかはか破壊などムムム無理ィイイイィ!」
ドラゴは目の焦点を失い、一見すると完全に壊れてしまったかのような言を吐き出す。
完全に壊れてしまった訳ではない。
『終末の槍』を破壊することさえ出来れば、まだ瀬戸際でとどまることができる。
とはいえ、このまま『神葬グングニール』を力尽くで突きだしているだけでは、破壊は難しいだろう。
故に僕はカードを切る!
「『R 腐食』! 『SR 金属腐食』! 『SR 劣化』! 『SSR 強酸』! 『SSR 武器破壊』! 『SSSR 上級武器破壊』! 『UR 究極武器破壊』! 『SSR 武器呪い』! 『SSSR 上級武器呪い』! 『UR 究極武器呪い』! 解放!」
僕が叫ぶと『UR カードホルダー』から指定したカードが解放されていく。
解放したカードはそれぞれ――。
『R 腐食』。食べ物、物質などを腐敗させる。
『SR 金属腐食』。金属系を腐食することに特化したカード。
『SR 劣化』。物質を劣化させるカード。
『SSR 強酸』。物質をどろどろに融かすほど強力な酸を生み出す。
『SSR 武器破壊』。敵が持つ武器の破壊をおこなう。
『SSSR 上級武器破壊』。武器破壊より強力な敵が持つ武器の破壊をおこなう。
『UR 究極武器破壊』。武器破壊より遙かに強力な敵が持つ武器の破壊をおこなう。
以上だ。
『SSR 武器呪い』。武器を呪い、その力を下げる。
『SSSR 上級武器呪い』。武器呪いより強力な武器を呪い、その力を下げる。
『UR 究極武器呪い』。武器呪いより遙かに強力な武器を呪い、その力を下げる。
他にも立て続けにカードを解放していく。
『無限ガチャ』カードの力で『終末の槍』を破壊しやすくするため、なりふりかまわない。
少しでも効果がありそうだと思ったら、レア度関係なく、解放していった。
カードを解放し、顕現させるたびに僕とドラゴの間にまばゆい光が踊る。
無数の星々が地上に顕現したような光景だった。
黒い旋風を巻き起こす『神葬グングニール』。
黄金の光を溢れさせる『終末の槍』。
正面から黒と黄金がぶつかり合い、その周囲を星々のような輝きが踊った。
一見すると非常に幻想的な光景だろう。
中心にいる僕とドラゴは、幻想的な光景を気にする余裕などないが。
拮抗する力の余波で吹き飛ばされるのを懸命に堪え、肌が切り裂かれ血が滲み、魔力と体力などがガンガン削られていく。
それでも歯を食いしばり、僕は耐え続けた。
――見境無くカードを切ったお陰か、ついに『終末の槍』に罅が入り始める。
『ここが勝負所だ』と、僕は気づき、『神葬グングニール』を掴む腕と身体全体に力を込めた。
「ドラゴぉおおぉぉッ!」
「らいどォオオオオォォオォッ!」
僕とドラゴの叫び声が重なり――最後は『終末の槍』が砕け散る甲高い音によって、終わりを迎える。
「グぁァアァああアッッ……!」
『終末の槍』が砕け、ドラゴが吹き飛ぶ。
僕はついに『終末の槍』を破壊することに成功したのだ。
どうやら神話級武具である『終末の槍』の耐久力より、僕の恩恵『無限ガチャ』の物量が勝利したようだ。
『終末の槍』は粉々に砕け散り、床に砂金を散布したように広がる。
その上にドラゴが白目を剥いて倒れ込んだ。
僕も、荒い呼吸、玉のように流れる汗を流しながら、そのまま崩れ落ちそうになるが、『神葬グングニール』を支えになんとか堪えた。
「ライト様、お怪我はありませんか!?」
「にゃ!」
ようやく決着がついたことでメイ、アオユキが慌てた様子で駆けつけてくる。
疲労とようやく決着がついた安堵感から、すぐに二人に反応できず、倒れた彼を見下ろし続けたのだった。
明日は大腸検査に行ってきます!
なので今日は前日ということで、支給された病院食しか食べられない上に、食事制限があるからお腹が減るんだろうなーと……(未来予想)。
それでも検査ですからしかたないね!
また今日12月13日(火曜日0時、月曜日24時)は、講談社マガポケ様に連載中の『無限ガチャ』コミカライズアップ日です!
マガポケ様で基本無料で読めるので(一部有料先読みもあり)まだのお方は是非一読を!
まだまだ十分お話に追いつく話数なので~。
次回アップは12月20日になります。
また最後に――【明鏡からのお願い】
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感想もお待ちしております。
今後も本作を書いていく強力なモチベーションとなります。感想を下さった方、評価を下さった方、本当にありがとうございます!




