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異世界転移してなにしてますか?え、追いかけられてる?

『この世界は間違っていると思ったことはないか?

こんな出だしで始まる物語があるならば俺は真っ先にうなずき共感することができるだろう

現にこの世界は間違いだらけなのだから・・・』

ピピピピピ・・・

ガチャ・・

「もしもし?どちら様でしょうか成宮冬弥は今徹夜でパソコンに向かい文字を打ってる最中なので

 ご用件は後程伺いしてもよろしいでしょうか」

俺は、成宮冬弥(なるみやとうや)ネットで小説を書いてる

男子高校生だ

それにしても、いつもの自分からは全く考えられない丁寧な口調での電話拒否、

電話拒否の意図がくみ取られたとしてもこの口調で話してる相手に対して

切れてこれるやつなんか鬼か悪魔のどっちかだ。

「なにきれいごと並べてるのよ!!」

今回の電話の相手は、ハイブリッド型なのかな?

「なんだよ、藍か、なに?さっき言ったとおり俺は原稿で忙しいんだけど?」

このハイブリッド型の電話相手は俺の幼馴染の三波 みなみあい

口うるさくておせっかい焼きだけど俺のことを心配してくれたりする

一般的に言えば美少女だ。

「何が原稿で忙しいよもうちょっと早くやっていれば切羽詰まることもなかったんでしょ!?」


うっ。


「まったく、なんで後回しにしちゃうかなあとでしんどくなるのわかってるくせに!

 いつもいつも怒られるのわかってるのになんでやらないかな」


うぅ。


このハイブリッド型、精神攻撃強いな

もうちょっとオブラートに包むっていうことを知らないものか

「でも大丈夫だってもうすぐ終わるから、終わったらサイトに乗せるからまた感想よろしく」

「そうなの?ならまぁいいんだけどでももう時間も遅いから明日でいい?」

「あぁ、全然大丈夫だよ。」

「じゃあ、また明日学校でね」

「おう」

電話で話しながらやった原稿を最終確認してっと

「よっしゃ、終わったー」

にしても今回は展開に迷ったなぁ

今回の話で主人公が異世界に行くっていう展開を書きたかったんだけど

そこに一番苦労したなぁ

「よしこれでおっけいっと」

さっき書き終わった原稿をサイトにのせてっと

あいつも感想は明日って言ってたし

今日はもう寝るかな


ピコン


通知?

藍からか?

「まぁ、みりゃわかんだろ」

『助けて』

はぁ?

なんだこのコメントSOS?

んなもの送られてもなぁ

気持ち悪いけど返すわけにもいかねぇし

・・・・・

寝るか

気持ち悪いとは思うけど眠気には勝てねぇよな

ピピピピピ

???

目覚ましなんか俺かけてたっけ?

サァァァァァ

いい風だなぁ

・・・・・・

ん!?

おかしい俺はクーラーガンガンで窓も開けずに寝てたはずだ

それで風が来るなんておかしい!!

『ガバッ』

ファサ

本当にわからない

俺は家のベットに寝ていたはずだ

それなのになぜ

すがすがしい青空

風に揺れる木々

色とりどりの鳥たち

これらに囲まれながら寝てるんだ!?

「そうかこれは夢か」

ほほをつねれば目覚めるだろう

ギュ

「痛い?」

てことは、これは・・・

夢じゃない!

「どうなってんだ?」

『がさがさ』

ん?もしかして誰かいるのか?この状況に詳しい人だったら話を聞きたいな

ここがどこなのか全くわからないのはさすがにヤバイ。

「すみませ~ん、ここら辺に住んでる人ですかね?できれば町までの道とか教えてほしいんですけ     ど・・・」

というか人だったらいいけどこんな森の中だから熊とかだったらいやだな

そんな思いとは裏腹に出てきたのは

全身紫、体と顔の区別のつかない流動的な物質。

端的に言えばスライムだ、化学とかで作る奴なんかじゃなくその気になれば人一人はいるだろというほどの

ゲームとかにも出てきそうなスライムだ。

どう考えても熊よりやばいやつ来た・・・

「なんでこんな奴いるんだよ!!」

ただ、スライムをゲームやアニメで見たことある人は思うだろう。

そう、スライムとは基本的にゲーム序盤なんかに出てくるいわゆる雑魚キャラなのだ

と、まぁこんな奴ならどうにかできるだろとか思ってるゲーム脳を崩すかのように

『ジュッ』

「ジュ?」

あれ?まって?なんかあいつのいた場所おかしいんですけどなんか草木がボロボロになって崩れていくんですけどなにあれ知らないあんな強キャラ感出してるスライムなんて知らないてか、あれに触れたら絶対草木とおんなじ末路たどるよね?死ぬよね?

『ダっ』

いや逃げてないですよなんて言うか今じゃないっていうか気分じゃないっていうか生かしといてやろうっていう優しさ?みたいなもんですよ。まぁ追いかけてくることなんてないだろうから走る意味はなかったんですけどね?。

『チラ』(振り返る)

『ズッズッジュジュ』(なぜかスライムがこちらに向かって進んでくる)

何故!!?なんかしましたか?俺あのスライムになんかしましたか!?倒せるとか思ってたの顔に出てた?

いや待てここは森の中だ草木があるからちょっとは逃げやすいはず!フハハ木に足を取られるがいい!。

『ジュッ』(木を溶かす音)

そうでしたあいつ全部溶かすんだったわ。

いや、もうちょっとで森から抜けれそうなんだ光が見えるぞ

くっそ絶対捕まるもんかこんなところでは絶対しなねぇぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・

『ガッ』(木に足を取られる音)

「えっ」

空は雲一つない晴天

背後には先ほどまで駆け回っていた森とくそスライム

足元は大きい・・・湖

「これ死ぬ奴では?」

『バシャァァン』


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