表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/27

深夜の聖戦

わたしは今、戦っている。

それも人ではない。魔物?化け物?・・・よくわからない。目に、見えないのだ。仮に魔物としよう。

夜の闇を味方にして現れるこの魔物には実態がない。丑三つ時の嘶きと共にわたしの部屋に現れる「それ」は障子を閉めていても息を殺していても、場所を誤ることもなく、音を立てることもなく現れる。

気がつけば・・・そこにいる。

なぜ、戦わなければならないのか。

「わたしには使命があるから・・・」

戦わないことにはわたしの使命を全うすることはできない。

今もいる。わたしは戦っている。戦いに武器などは必要ない。無意味なのだ。彼には、どんな近代兵器も通用しないだろう。

夜が深まれば深まるほどにその力を増す魔物・・・夜は彼らの聖域である。わたしのような弱い人間がその力に飲み込まれてしまうのも時間の問題だ。

でも・・・1分・・・1秒でも多く、その力を食い止め、抗うことが、わたしに課せられた使命なのだ。

もうすぐ完成する・・・それまで持ちこたえればよい。

そして朝になれば、力強い太陽の力で魔物を押さえつけることもできよう。

今は戦わなければならない。この短編小説を仕上げるという使命のために・・・。


魔物は、その名を「睡魔」という。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ