聖女 0
短い話です、面白いかどうかは分かりませんが読んでくれたらありがたいです
楽しかった時間は長く長く、そして思い出となってしまっていた
あのころは、ずっと必死で、生きていくのに必死で好かれるのに必死だった
異世界と呼ばれる物をご存知だろうか?
今まで生きてきた世界とは、まったく違う世界の事だ
と、いっても。まったく違う世界とは言いきれない世界
しかし、決定的に違う物があったら、それは異世界と言うしか説明できない物があったら
素直に受け入れるしか方法はない
高校三年生の冬、12月に入る頃の事
推薦入試に見事滑った私は、センター試験を受けるために塾に通い勉強をして家に帰り寝る生活を送っていた
憂鬱な生活が続き、推薦で受かった生徒はセンターを受ける生徒のピリピリした空気を感じ取り教室は静かだった
そして、私にとって人生を大きく変える出来事が起こってしまう
塾を終え、頭に詰め込んできた物理の公式を忘れないように口に出して覚えて電車に乗り家に帰宅した
推薦に落ちた時の喪失感とセンターでの焦りで頭がここ最近痛くなる
その日も、夕ご飯を食べず痛くなってきた頭で布団に入った
入ったはずの私だった
もし、この時私が眠らずに夕ご飯をとっていたらどうだったんだろうか?
運命は、変わってくれたんだろうか?
もしくは、食べている最中に事は始まってしまったんだろうか?
でも、それも今ではどうでもいいことなんだろう
もう、私には時間がないのだから・・・・・・