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【コミカライズ決定!】俺が恋愛不感症になったわけ。~俺を恋愛アンチにした元カノが隣の席に座っている。今度は友達になった~  作者: マナシロカナタ(かなたん)★ネコタマ★3巻発売決定!☆GCN文庫
第二章 友達・夏美と、女王・加恋

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第17話 右隣に座るのは恋愛強者――小鳥遊 加恋

 その後、担任の先生がやってきて、これからの高校生活の説明やらなんやらをしてから、恒例のクラス全員の自己紹介が始まった。


「大山中学出身の加賀見修斗です。よろしくお願いします」

「大山中学から来ました釘宮夏美です。仲良くしてくれると嬉しいです」


 オレと夏美は他のクラスメイトたちと同じく、当たり障りのない簡潔な自己紹介をする。

 その中で一人だけ、露骨に目立っている生徒がいた。


 オレの右隣の女の子だ。


「小鳥遊 加恋(たかなし・かれん)でーす。小鳥遊は『小鳥が遊ぶ』って書いてー、カタカナの『カ』と『ロ』の加えるに、恋する乙女の『恋』で『加恋』だよっ♪ 坂本中学校の出身でー、当面の目標はクラス全員と友達になることかな? みんな、今日からよろしくねー♪」


 自己紹介を終えると身体を右へ左へ向けて、手を振ってアピールまでし始める。

 自己紹介からして明らかにノリが軽く、キャピキャピしていた。

(そしてそのあざとい可愛さに、主に男子が盛大にざわついた)


 先生がいる上に、初対面の生徒がほとんどのこの場で、この振る舞いができる。

 いわゆるコミュニケーション強者だ。


 しかもかなり可愛い。


 男子受けするナチュラルメイク。

 お手入れに時間も手間もかかってますよってのがビシバシ伝わってくる、キュートでふわふわの髪。


 背は低めだがスタイルはよく、大きな胸のサイズがなんとも目を引く。

 アイドルみたいな小顔には、ニパニパと愛嬌のある笑顔が浮かんでいた。


 おそらく自分が可愛いという自覚があり、誰もが味方になってくれるという自信もあるはずだ。

 でないと高校生活の初っ端からこれだけの振る舞いはできないはしない。


 もうこの時点で、早々に1軍グループを作ってクラスのトップに君臨するであろうことが容易に想像できた。

 明らかにオレたち一般生徒とは違っている。


 そしておそらくは恋愛脳。

 まぁ、これに関しては初対面なオレの一方的な偏見なのだが。

 この子が醸し出すオーラとでもいうのだろうか。

 いかにもな感じがするのでおそらくは当たっているはず。

 オレは恋愛脳な奴を見抜くのが割とうまいのだ。


 ってわけで、恋愛アンチのオレとは馬が合わないことだろうよ。

 

 オレがそんな印象を抱いた小鳥遊加恋は、アピールを終えると席に座り、隣に座るオレを見てニパッと笑った。


「お隣さんとしてよろしくねー、シュート♪」


 可愛いアピールの一環だろう、右手の指でキツネさんを作っている。

 卒なくあざとい。


「いきなり名前呼びかよ?」


 これが普通の男子なら「わっ、いきなり名前で呼んでくれた! もしかして俺のこと好きなのかも(っ ॑꒳ ॑c)」なんて思って恋に即落ちするんだろうが、こちとら恋愛アンチだからな。


 むしろお前とは距離を置こうとしか思わんぞ。


「だってその方が親しみやすいでしょ? シュートって名前、カッコいいし。もち、アタシのことも加恋でいーよ? 可愛い名前で気に入ってるんだよねー」


「……よろしく加恋」


 オレはため息をつきそうになるのを何とか我慢してそれだけ言うと、会話を切り上げて次に自己紹介する生徒へと視線を向けた。


「ふーん?」

 加恋がオレを見ているような気がしたが、オレは気にせずクラスメイト達の自己紹介に集中した。


 だってクラスメイト全員の名前を覚えるのって地味に大変だろ?

 せっかくの自己紹介を聞き逃すわけにはいかない。


 恋愛アンチのオレだって、友達は作りたい。

 恋愛脳と無益な会話をしている場合じゃないんだよな。


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