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第4話 まま怒ると思ってハラハラした。

「ただいまぁ」


 あたしは玄関からリビングへ向かった。

 リビングを開けると、ぱぱとままは食卓についていてテレビを見ていた。


「すみれ、早かったな」

「すみちゃん、どうだった?」

「美味しかったぁ〜」


 空気が変わった様な気がした。ままの目が少し細くなった。

 まま怒ると思った。


 その時、リビングのドアが開き、ももとままさんが入ってきた。

「お邪魔しま〜す」

「お邪魔しま〜す」


 あたしはほっとした。


「いらっしゃい」

「お土産です」


 ままさんはままへビニール袋を渡した。中にはあたしが食べたいと言ったクッキーが入っていた。


「あら、みかんちゃんも富士山へ行ったの」

 

 あたしはももを連れてリビングを出た。


 ぱぱさんが玄関ドアを開けて入ってきた。

「お邪魔します」

「ぱぱさん、ままさんはリビングです」


 あたしはももとお部屋に入った。

「すみちゃん、どうしたの?」

 ももが心配そうにあたしの顔を見た。


 あたし富士山に行くと言ったけど誰と行くとか何も言ってない。


 ももまだあたしを気にしてる。

 たぶんあたし、いつもと違っている。


「まま、きっと怒る」

「どうして?」 


 ももの頭ちょこんと横。


「まま、あたしとままさん、ぱぱさんと行く言ってない」

「きっと、すみちゃんのまま怒ってない」


 ももあたしをまっすぐ見る。

 あたし部屋のドア開けた。笑い声が聞こえた。


 ももも部屋の外見にきた。ももはそのまま廊下に出てリビングのドアの前に行き、リビングのドアを開けた。


「ももちゃん、どうしたの?」

「いっけな〜い、飲み物も出してなかった」


 リビングから声がした。ままさんとままだ。


 あたしも廊下に出てリビングのドアから中を覗き込んだ。


「あら、すみちゃんもどうしたの?」


 ままだ。

 ぱぱとぱぱさんは黄色い飲み物を飲んでいた。 食卓にはケーキやティーカップが置いてあった。


 あたしはつられてリビングに入った。


 ままがキッチンからケーキ2個とももジュース2本お盆に乗せ持ってきた。

 あたしともも食卓についた。

「頂きま〜す」

「頂きま〜す」


 いちごをホークにさしお口に。

 ももはケーキをお口一杯にいれ、クリームがお口の周りに。

 美味しそうに食べてる。


 ケーキに夢中になり忘れてた。


 ももジュースをチューと吸う時、ままと目があった。


 ままの目笑ってない。


「すみちゃん、お財布持たないで富士山に行こうとしていたの?」


 やっぱり、まま怒ってる。

 

 あさ、お弁当の事で頭いっぱいだったぁ。

 ポシェットも忘れそうになって、お財布の事はすっかり忘れてた。


「はい」

「そう」


 まま少し俯いた。


「みかんちゃんにお世話になったら、言わなきゃダメよ」

「はい!」


 良かったぁ。まま怒ってなかった。

 

 あたし安心してケーキたべた。


 夜、狼のぼたんが私に話しかけてきた。

「すみちゃん、富士山に行くの?」

「う〜ん」


 考えともわからなかった。


 いつの間にか寝ていた。

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