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第3話 オオカミさんでは富士山行けない知った。

 もものお家に入ると、リビングに向かった。

 ももとお揃いの椅子に座り、ままさんのご飯が出てきるのを待った。

 キッチンでは、ジュージュー、コトコト音がしていて、美味しそうな香りがする。


 ぱぱさんはソファで文字がいっぱい書いてある紙を小さく折りたたんで読んでいる。ぱぱと大違いだ。


 ももはテレビをじっと見ている。

テレビ画面には『おはようのんのん』が写し出されている。『おはようのんのん』はくまさんやうさぎさんが冒険したり遊んだりしている番組。今日はくまさんとうさぎさん、ねこちゃん、わんちゃんがピクニックに出かけるお話。『もりのくまさん』を歌いながら楽しくハイキング。頂上に着くとみんな仲良く輪になってお弁当。美味しそう。


 あたしのお腹ももものお腹もぐーぐー鳴ってる。あたしとももはキッチンを見る。丁度ままさんがお盆にお揃いのプレートを持って来た。


 美味しそう。


「頂きます」


 プレートにお肉かまたっぷり盛り付けられている。

 お肉をフォークに刺してお口に。もぐもぐ。ご飯もお口にもぐもぐ。お肉のタレがしみていて美味しい。

 ももはお口いっぱいに入れうとうと。

 食べ疲れ?


 あたしはご馳走様。

 ままさんがもものご飯お手伝い。


 ももはおねんねするみたい。


「すみちゃんもおねんね」

「はい」 


 ままさんはももを抱っこして、あたしと手を繋いでもものお部屋。もものベッドにごろん。ももと一緒におねんね。


 あたしはももの呼びかけで目が覚めた。


 はっ!しまった。

 富士山に行くのだった。


「もも、準備でけたぁ」

「うん。できた。ままが 呼んでるよ」  


 あたしはもものベッドを降りてリビングへ。


「すみちゃん起きた?」

「はい。これから富士山に行きます」

「どうやっていくの?」

 

 あたしはぼたんと言いそうで一度お口を閉じた。ぼたんとはままのお名前で、オオカミさんに名付けたのだ。ままはその名前を嫌がっついる。


「オオカミさんともも一緒に」


 ままさんぱぱさんにお顔を向け頷くと、あたし見る。


「オオカミさんでは行けないのよ。電車に乗るか、車で行かないと行けないのよ。お弁当作ったから、すみちゃんも一緒に行きましょう」


 あたしお金ない。電車に乗ったことない。ぼたんに乗って富士山行けない知った。あたし無力。

 仕方なく、ぱぱさんの車で行くことになった。


 ぱぱさん運転、ままさんはぱぱさんの隣。あたしともも後ろに乗って、「もりのくまさん」歌ってるんるん気分。

 

「ぱぱさん、まだぁ」

「すみちゃんまだまだよ」


 もも、うとうとして来た。

 あたしさっきおねんねしたから眠くない。


 暫くお外の景色を見ていたら、あたしもうとうと。

 いつのまにか寝ていた。

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