母の正体
9話
家に帰った晴也は、ソファーでダラダラしていた。
ガチャ。
母が帰ってきた。
「晴也、制服着替えて座りなさい」
母は、そう言って家事をし始めた。
晴也は、制服を着替えテーブルについた。
「晴也は、代行者について知りたい? 」
「それは、もちろん。」
「お母さんが教えれる範囲で教えてあげる」
「母さん、何者? 」
「元、代行者の世話係よ」
「家ってそういう系の家だったの?」
「それが、違うのよね〜。複雑なのよね うちは…。
聞きたいことあれば、答えるわよ」
「代行者って何? 」
「力のバランスを保つ人のことよ、遠い昔は、神がやってたんだけど、ある時から人間やるようになってね。執行者が、神の代わりの人って言う意味で代行者って呼ばれるようになったのよ」
「この、ブレスレットは何? 」
「数珠って言うんだけど、代行者が力を使うときに必要なものよ。代々受け継がれてきたものなのよ」
「元神の力って知ってる? 」
「目が合うとってやつよね。詳しいことは、知らないわ…もしかして、晴也が元神の力を」
「そうっぽい。」
「だからメガネをかけてるのね」
「なんで引き継いだこと知ってるの? 」
「連絡網があるからよ」
「連絡網? 」
「もしかして、連絡網知らない? ジェネギャ? 」
「母さんダメージ受けないで。連絡網は知ってるから。」
「そうよね、びっくりした。代行者関連の話は、それぞれの家に共有されるのよ。まさか、晴也が引き継ぐとは、思わなかったけどね。」
「先代って、どんな人? 」
「破天荒で、周りを振り回す人よ。でも、とても公平な人。おちゃらけた印象があったけど全て知ってるみたいなひとよ。それで、意外と顔がいいのよ、優しいっていうか一緒にいて楽しいって言うか」
先代の話というか惚気のような雰囲気になってきた。晴也は、もしかしてと思いぶっ込んでみた。
「父親について知りたい。」
母は、思い出すような優しい乙女の顔から無表情になりいった。
「それは、言えないわ。時が来たらわかる」
「ごめん。」
「まぁいいわ」
「みんなさ、時が来たらわかるって言ってくるんだけど? どうして? 」
「代行者関連のことは、秘匿事項がたくさんあるからよ。その数珠は、本当に色々なものから狙われやすいの、数珠があれば力を手に入れることができるって考えるものたちが狙ってくるのよ」
「どうすればいいの?」
「そういう時のために世話係がいるのよ。数珠を取られると力が霧散してしまうという言い伝えがあるの、くれぐれも気をつけなさいね。」
「母さん、もう遅いかも。」
「でも、数珠つけてるじゃない?」
「うん。」
「待って、、、力を感じない。誰かに取られた?」
「違う。無理やりつけられて、正統な手順を踏んでないから……。」
「晴樹……。だから、世話係が正当に決まってないのに引き継がれてるのね」
「多分。てか、世話係って二人じゃないの? 」
「まだ、決まってなかったはずよ。明美ちゃんと、昭喜くんは候補。
まぁ、お母さんがいえることは、とにかく頑張ってと、時がくればわかるってこと位なのよね」
「頑張るよ。」
お母さんは、頭を抱えながら家事に戻っていった。
晴也は、取り敢えず寝た。




