明けた朝と、お叱り。
5話
「朝だよ、今日学校ないの?遅刻するよ! 」
あいかわらずの母の起床コールを聞きながら目覚めた。
「今日、お母さん帰り早いからね、昼は、購買でも行ってきなさいね、500円置いとくから、鍵と電気とガスお願いね、いってくるわね」
「いってらしゃい。気をつけて。」
母は、いつも通りの慌ただしさで出ていった。
晴也は、いつものルーティーンをこなしていた。
ブーブーブーブ
スマホが鳴った。それは、珍しく明美からのメッセージだった。
『早く学校来て。』
それだけが送られてきた。
不思議に思いながらも晴也は、いつもよりも、早く学校に向けて家を出た。
時刻は、7時35分。いつもより、15分早い。
普通の通学路を使い登校した。
「おはよう晴也。」
昭喜の声にいつもは、強さを感じ思わず聞いてしまった。聞くとよりイライラを増幅させると言うことを知りながら……。
「おはよう、昭喜。あの、怒ってる? 」
「別に怒ってはないが、昨日の約束覚えてるか? 知らない人についていかない、話さない。とか基本だろう? 小学生でも幼稚園児でも従順に守るし、守れるそんな簡単なことがなぜ高校生にもなってできないんだ? 大体いつも使わない「不可抗力だったんだ許してくれ。」」
「悪い」
「安部くん、何かされなかった?体調悪くない?」
「源さぁん、体調とかは、大丈夫。」
「ならよかった。ちょっとでもおかしかったらすぐ言ってね? 」
「もちろん。」
僕はふと、二人に聞いた。
「あのさぁ、二人は何で昨日の事を知ってるの?」
二人は、気まずそうにしながら言った。いゃ、まぁと濁すだけだった。
昭喜が雰囲気を変えるように言った。
「とりあえず、昼休みに色々説明する。明美もそれでいいだろう? 」
「もちろん」
「もしかして…俺だけなにも、知らない?」
「しょうがないことだから、あんまり気に病むな」
SHRが始まりいつものように、学校が始まった。
いつもと同じなのに少し違う。その違和感はなんなのだろう。
—————————??????目線—————————
『あれが代行者か? 』
『多分な、数珠の気配はするんだ』
『まだ未熟なんだろうね』
『そうだろうな、やるなら今だぞ』
『いや無理だ、護衛が堅すぎる』
『一人になったタイミングを狙いたい』
『もちろんだ』
明美と昭喜は、目を合わせこそこそしゃべっている奴らを睨んだ。
『明美、昼休みの獲物こいつでいいんじゃないか?』
『そうね、いい感じ雑魚くていい感じに知識がある』
『オレが取る』
『頼んだわ』
さすが幼馴染目線だけの会話が完璧だ。
昭喜は、虫籠のようなものを作り出し喋っている獲物に被せた。
『何すんだよ』
『本当だよ、いきなり失礼じゃないか?』
獲物ニ匹は、昭喜の顔を見るなり青ざめていった。
『やば……。』
「君たちに生贄になってもらおう」
昭喜は、いい笑顔で告げた。
青ざめていた獲物たちの顔は、さらに血の気が引き紙みたいになってしまった。
「昼休みが楽しみだなぁ、」




