不可触な彼女
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
アンチテーゼ 言えば聞こえはいいですが、
少女漫画に喧嘩を売ってる話です。
なんでも許せる方向けです。
彼女は基本的に本を読むのが好き。小説から漫画までとりかくあらゆるものを読む。今は少女漫画を嗜んでいた。同様に隣で覗き込む様にして読んでいると、ちょうどヒロインの事を壁ドンしている最中だった。
「こういう子がタイプなの?」
「アンタの方がずっと良い男だわ」
此方に目を向ける事無くただ淡々と答えが帰ってきた。
昔からそうである。割とストレートに好意を伝えてくる。好きか嫌いかで言われたら勿論嬉しいので、ただ静かにお礼を言う。
「有難う」
基本的に触られるのが嫌。誰にも触りたく無いし、誰だって私に触られるのは嫌だろう。だから少女漫画を読んでいると何とも複雑な気持ちが沸き起こる。
何かに付けて触って来ないで。あっちへ行って。話をするだけで十分でしょう。
それでも読もうとするのは、今のうちに慣れておかないと、きっと後で大惨事になる事が分かっているから。感情移入して読む事によって、突然触られて絶叫するのを抑える為。
隣に居る彼は、それを了承して私と付き合ってくれている。良い奴だと思う。
「私は基本的に周りとは違う子だからさ、少女漫画のヒーローがやりそうな事をされると気持ち悪くて吐きそうになるんだよね」
付き合ってもないのに、気安く髪に触らないで。髪だけじゃない。腕にも肩にも何処にも触らないで。そうする事でしか誰も見てくれないなら、お前達は三流だよ。
「本当に良い男って、花と同じだから。ただそこに居てくれるだけで良い。そこに居るだけで芳香を放つ。それだけで引き寄せられる」
爽やかさで上手く誤魔化しているけれど、あんまりその爽やかさに頼らないで欲しい。その爽やかさを溶かして色気に変換して欲しい。追い掛けるより、追われる男になれよ。この隣にいる輩の様に。
「アンタみたいにね」
「ん、有難う。沢山褒めて貰えて嬉しいよ」
そう少し翳りが差したように笑うのが、やはりとっても好きだった。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
誰も私に触れられたくないでしょうし、誰も触りたくないんですよ。冤罪とか怖いですしね。
二人掛の席では、
隣は何時も開けてあるので、ご自由に。
隣に座る事はほぼほぼないので、御安心を。
何時も誰かに触らないように気を付けるので。
精神です。
そんな朝方思った、軽度の接触恐怖症の話は置いといて。
色気のある人が好きなんです。特に目と口。
色気のゴリ推しして、さり気なく触れてくるキャラも好きです。
でも少女漫画って、結構爽やかさの横殴りで相手に触れる事が多いんです。
私はその逆を行きたい。供給が増えて欲しい。そんな人間です。
あんまり爽やかだと太陽光で灰になってしまうので。
夜の蝋燭の様にひっそりととした光が良いです。