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3幕目 泣き
部屋は暑くなっていって、汗が滝のように流れてきた。
アミ「…ふぅ…」
雨宮「…大丈夫か?」
アミ「…」
ハンマーを振る手が止まった。
雨宮「…熱中症か!?」
アミ「…プレス機を…使わせてください…」
降伏だった、なぜか涙が出ていた。
アミ「やっぱ文明の利器が最強だわー」
工房内にガンガンとなる音、根性論が負けた瞬間だった。
雨宮「…暑くないか?」
アミ「いや、全然、そっちは?」
雨宮「くらくらしてきた」
アミ「…外出といてもいいんだぞ」
外で涼んだ。