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159幕目 拳を振る理由
惡喰「…いいね…けれど…これでおしまいだ」
雨宮「なんだ?」
惡喰「さよなら」
そいつは私の脚をもいで、退散しようとしたが、奴の腕を拳で折った。
雨宮「…あぶな…」
惡喰「お前、隙見せすぎだ……聞いておきたいことがある、あのバカ…レックスとあったことはあるか?」
雨宮「…あったことはあるけど…」
惡喰「そいつの兄だ、よろしく」
…あいつの兄だったか、でもなんで向こうの世界に実の兄を送り込むかな…
惡喰「俺は喧嘩をしてなかったからな…あいつのいってることがやっとわかったよ」
雨宮「…その言った言葉って…」
惡喰「…拳は自分を守るための者じゃない、他人に傷つけられる人に使えってな…」
雨宮「…なんだその言葉…」




