第二十一話 戦乱の始まり その二十一
更新です。Twitterでも活動しているので是非。「あやかしばかし」という作品も連載しているので見てみてください。
日本海南部海上、日本に向けて進軍している東亜細亜軍事連合軍第二艦隊。
巡洋艦、戦艦など合わせてその総数約百五十隻の艦隊は隊列を組み、順調に侵攻していた。むしろ当初、帝国軍が提案してきた作戦よりもスムーズに計画は進んでいた。
「艦長、よろしいですか?」
「問題ない。報告しろ」
「はい、帝国側から報告がありました。現在、日本軍は近畿から中部地方にかけて長距離弾道砲を配置し、逐一こちらの行動に合わせて牽制してきています。恐らく、北九州から中国地方西部にこちらを誘導しようとしていると思われます。以上です」
「了解した。こちらはあくまで陽動だ。日本軍が罠を張っているのなら被害を最小限にしつつ、その策に乗る。我々の予測進路は?」
「はい、このままですと山口の下関基地周辺に到達する見込みです」
「基地周辺で待機している敵兵の情報は掴めたか?」
「レーダーによる探知では哨戒に出ている敵艦が十。基地湾岸で待機しているのが二十。北九州、四国方面から近づく艦が三十。航空機を乗せた空母の姿も確認されました」
(数だけなら我々の方が多いが)
「帝国のスパイ部隊の動向はどうなっていますか?」
艦長席から見て左手の席に座る長い白髪の男に声をかけた。東亜軍とは異なる灰色の軍服を身に纏った帝国軍の客将は席を立ち、艦長の方へ向き直った。
「準備は完了しています。そちらの戦闘が始まればいつでも動けますよ」
「了解した」
「艦長!日本軍から軍事侵攻に対する通信です」
「想定通りだ、全艦に通達。これより敵戦闘区域に到達する、全艦第一種戦闘配置。主砲用意、敵を引き付けることが我々の任務だ。気を引き締めてかかれ」
艦長の号令に湧く東亜軍士官達を尻目に新ロシア帝国軍第五陸戦師団所属ストロフ・ヴィアネス少佐は管制室を跡にした。
「まったく。同盟国を悪く言いたくありませんが、お互いに道化ですね。口には出しませんが、完全に相手の思惑通りではありませんか。北海道に先行させた部隊も領海に侵入した時点で殲滅されたようですし、本格的にこちらに力を入れるべきですかね」
僕らのSOSが加速する




