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星降ル夜ノアリアドネ  作者: 東上春之
第一章 戦乱の始まり
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第十七話 戦乱の始まり その十七

更新です。Twitterでも活動しているので是非。「あやかしばかし」という作品も連載しているので見てみてください。

 「第二種警報」。四種ある警報の中で敵国による侵攻の前兆が発覚した場合に発せられる警戒警報であり、最寄りの基地の戦力だけでなく国防軍全体に召集がかかる命令でもある。警報が鳴ると同時に晴人の端末にジャンヌから電話が入る。


『車を裏口に停めてるからさっさと出てこい』


「了解」


 真剣なジャンヌの声にいつものように戦闘のための思考に切り替え、短く電話を切る晴人。


(流石、統括本部は冷静だな、生徒達の避難も迅速だ。警報が発せられた以上、決闘は続行できないな。当初の予定とは違った形になりそうだが、宮内の計画は概ね達せられたか)


 倉敷は状況を俯瞰しようとしていた。元々決闘は形だけのもので、ある程度手の内を曝け出させて実力の表層を確認し終えたら敗北してこの一件を終わりにする予定だった。宮内からも「どうせ勝てないからある程度でいい」と言われていた。


(流石にこの状況だと決闘は一時中断になりそうだな。よし)


 周囲の目線が決闘していた二人から離れたことを確認し、晴人は素早く倉庫に機体を移動させてジャンヌの待つ裏口に駆け出した。演習場から出て一分と経たずに裏口に到着した晴人は見慣れた車に乗り込んだ。


「悪い、待たせた」


「あぁ、遅すぎだ」


 そうは言ってもジャンヌはすぐに車を発進させ、品川港に居を構える国防軍品川基地に急行した。


「初日はどうだった?」


「想像以上に大変なとこだったよ。前も話したけどエリート層とそれ以外って住み分けをして最近の軍内部みたいになってて気持ち悪かった」


「私がフランスにいた時も士官学校にはそういう空気が形成されていたな。面倒事がひっきりなしにやってくるだろうが、私がいるから安心しろ」


「そうだな。できる限り頑張るか」


 十五分後、二人を乗せた車は目的地である品川基地に到着した。

楽しい。

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