3話 マネージャーは天使?
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
「おはよう、白川さん」
「あ、おはよう香川くん」
白川の周りは男子がいっぱいで、話しかけられない時も多々あった。
(うーん……人だかりが出来てて近づけん)
(その他、大勢にはならない)
その様子を見ていた、香川と菅原は思った。
ある日、白川は、友人の女の子と帰っていた。
友人は、松本百合香という名前で、型の良いセクシーな唇をしている、美少女だった。
「はぁ……」
「どうしたの?」
「うん、なんだか疲れちゃって……」
「そうなの?」
「うん……自分で言うのもなんだけど、私の周り、やたら男子が来るような気がするの」
「あ、そっか、見ててなんかめんどくさそうだよね」
白川は、静かに頷いた。
「じゃあさ、面倒なときは私のとこに来なよ。私も、なるだけ声かけるようにするからさ」
「うん、ありがとう」
「でもさ、モテる人も大変だよね」
「モテないわよ……」
2人は、笑顔で話しながら帰った。
「はぁはぁ……」
その頃、香川は、サッカー部の練習に参加していた。
「次、ドリブル!」
ドリブル練習は、コーンの間をジグザグにドリブルする練習だった。
「おっとと……あっ!」
「香川、早く拾え」
「は、はい……」
「パス練習!」
パス練習は、2人1組でボールを蹴り合う練習だった。
「それ!」
「ナイスパス!」
「シュート練習!」
シュート練習は、PKだった。
「うりゃ! あ……ホームラン……」
「ボーッと見てないで、ボール拾ってこい!」
「す、すみません……」
この日の練習は、ここまでで終わった。
「香川くん!」
「あ、中園さん……」
中園は、香川と同じく1年生だった。
「どう? サッカー部は?」
「どうもこうも……ついていくだけで精一杯だよ」
「そうね、よく走るもんね」
「俺、やってけるのかなぁ……」
少しの間の後……
「香川くん、少し厳しい言い方しても良い?」
「う、うん」
「練習は、すごくキツいし、厳しい事も多いと思うから、それを乗り越えるだけの精神力っていると思うの」
「うん」
「香川くんは、どうしてサッカー部に入ろうって思ったの?」
「え……? サ、サッカーできる人ってかっこいいなって思って……」
「じゃあ、かっこいい選手になるためにはどうしたら良い?」
「今は、とにかく練習についていかないといけない」
「うん、はじめからかっこいいサッカー選手なんて、きっといないよ、だから香川くん次第じゃないかな」
「俺次第……」
「うん、私も応援してるから、頑張って!」
「ありがとう!」
「練習に参加しない私がこんな事言ってごめんね」
「いや、言う通りだと思ったし、とにかく頑張るよ。中園さんに勇気つけられたよ」
「そっか、良かった……」
中園は、眩しい笑顔を見せた。
(か、可愛い……)
香川は、その眩しい笑顔に思わず見とれてしまった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。