1話 超絶美女! その名は白川真奈美!
読者の皆様、作者の大森林聡史です。
この度は、この小説を気にかけていただきありがとうございます。
よろしければ、内容もお読みいただけると幸いです。
宜しくお願い致します。
彼、香川聡示は、このみたらし高校にこの日から入学した新入生だ。
彼は1年1組の生徒になり、今は、教室で自己紹介が行われており、彼の番となった。
「僕は、香川聡示と言います。勉強も運動もあまり得意じゃない方だけど、頑張って充実した高校生活を送りたいと思っています」
香川は、簡単に自己紹介し終わり、周りから拍手が上がった。
(ま、こんなもんだよな)
香川は、少し緊張した面持ちで自分の席に戻った。
男子の自己紹介が終わり、女子の自己紹介となった。
女子も数人が終わり、次の女子が、教卓の前に出て、自己紹介を始めた。
「あの、白川真奈美です」
白川は、美しい黒髪のロングヘアー、肌は雪のように白く、紅をさしたように赤みのある唇、小顔で、整った顔立ちをしており、166㎝の身長で手足が長く、外観がスラリとして優雅で女神のような女子だった。
(か、可愛い……き、綺麗すぎる……)
白川が、やや緊張した面持ちで自己紹介を始めたが、香川は、白川に見とれ、内容が頭に入らなかった。
全員の自己紹介が終わり、休憩時間になると、香川は親友の元へすっ飛んで行った。
「浩平、浩平!」
「なんだよ、慌てて」
彼は、中田浩平と言う名前で香川とは昔からの親友だった。
中田は、少しめんどくさそうに答えた。
「み、見たか?」
「何をさ?」
「凄く可愛い人おったやろ?」
「誰よ?」
香川は、そこまで聞かれると少し黙り、数秒の沈黙の後
「白川さんだよ」
香川は、耳元で囁くように小さな声で答えた。
「ああ、白川さんか、確かに綺麗だよね」
「うん」
「惚れた?」
「な、なんで分かる?」
「顔にかいてある」
「付き合えんかな……」
「さぁなぁ……ま、応援はするよ」
そこまで話すと、休憩時間が終わり、香川は、慌てて席に戻った。
(白川さん、白川さん……)
昼までで学校は終わりだったが、香川は、白川の事が頭から離れなかった。
帰ろうと教室を出ていく白川を、香川は追いかけた。
下駄箱には、白川もいて、キョロキョロしていた。
(な、なんだ? 俺の目線が怪しいのか?)
香川が、挙動不審な様子で立ち止まっていると
「白川さんどうしたの?」
男子が、白川に声をかけた。
「あっ……自分の下駄箱が分からなくて……」
「女子は、あっちだよ」
男子が、指を指すと、白川もすぐに自分の下駄箱が分かったようだ。
「ありがとう」
「俺、同じクラスの菅原大地。よろしく」
「あっ、同じクラスなんだ……こちらこそよろしくね」
白川はニコッと笑い、丁寧に頭を下げて、下駄箱を後にした。
(で、出遅れた……俺、ヘタレ……)
香川は、学校をトボトボと後にした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
長い文章に、お付き合いいただき、心より感謝申し上げます。