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はじまりのおわり?

衝動的に書き始めました。はじめての小説です。文才ゼロです…生暖かく見守ってください。




「さて、と…」







「死ーのおっと!!」



そんな俺を嘲笑うかのような本当に雲一つない晴天のもと10階建ての廃墟ビルの屋上に20XX年4月1日午後3時現在。


エイプリルフールだけど死のうとしてるのは嘘紛れもない真実。



人が死のうと思う理由は人それぞれあるが何の為に生きているのか答えを出すよりは簡単に答えは出る。


1.人生最大の失恋をした。


2.事業に失敗orギャンブル中毒orホストに貢いだor詐欺に引っかかり…etcで多額の借金を抱えた。


3.ブラック企業の労基法違反レベルの労働で鬱になった。


4.イジメ、パワハラの我慢が限界に達した。


5.夫、彼氏のDVに耐えられないが別れるに別れられない。


6.モテ期が来る気配がない


7.鳥の気持ちになりたかった


…他、多数


そんな全てが「今日は何の日でしょうか?w」


で片付けられたらどれだけ幸せなんだろうか…


俺が死にたいと思った理由


「疲れた」


仕事にでも恋愛にでも人生にでもなく


【自分に】


自分自身に疲れた。


自分に振り回され続ける事に疲れた。


自分の考えで生きているはずなのに、自分の甘さ、同じ過ちを幾度となく繰り返す学習能力の無さ、変えようとしても変えられない史上最弱の意思、今までまともに生きていれば普通の幸せぐらいあったであろうという後悔…


30代半ば…


小学、中学は義務教育→中学受験すこし頑張ってすこし良い高校へ→高校でなかなか頑張ってなかなかのレベルの短大に合格!→無事卒業して某有名企業に正社員で入社→なんと入社先で素敵な女性と社内恋愛♡→わずか2年の交際を経て結婚→1年後に長男が産まれその1年後に長女が産まれて2児のパパ→四人家族で幸せに暮らしました♪


…なんてなっててもいい様な現在、現実は…


小学、中学は義務教育→全く頑張らず誰でも入れるレベルの高校へ→歌に自信があるから歌手を目指そうと音楽系の専門学校へ→才能が微塵も無いことに早々に気付かされ1年足らずで挫折し中退…→ハローワークで見つけた中小企業に入社→肌に合わず1年で退社→その間に安易にパチプロになろうとハマり中毒に→派遣を転々としながら給料貰う▹ホールの養分を繰り返し気付けば借金がおよそ200万…→途中2年ほど彼女もいたが当たり前に愛想を尽かされ破局…→負の無限ループなう。


生きる資格なしである。


という事でこの人生に今、幕を閉じる…


さらば、クソッタレの人生…


「我が生涯に多数の悔い有り!!」


それを全てあの世へ持って行って来世があるなら前述のような理想の人生を送れますように…




少しサビついた手すりを跨ぎ、両足を揃え、両手を開き某有名漫画の長髪の敵キャラのような姿で身を投げ出した…



アラフォー男のクソッタレ人生


〜完〜































…なんて勇気があれば今ここにいない訳だが掴んだ手すりを離せずにいる俺は今も生きてます…




…?




気配を感じる…


ゆっくりと後ろを振り返ると20代ぐらいの少女がしゃがみこみ膝を両手で抱え込みこちらを見ている…


いつからいたのか全く気付かなかったので驚いていた矢先


「いかないの?」


不思議そうにこちらを見て、そう呟き首を傾げる


「は…?」


鳩に豆鉄砲、狐につままれる、拍子抜けする的な表現がしっくりきた。


「その先はたぶん天国でも地獄でもないと思うけど、





逝くの?逝かないの?」



最後の問いに妙な恐怖を感じつつ質問を返す


「なんでそう思うの?」


「だって死ぬのを躊躇した気持ちで逝ったら明らかに未練が残るでしょ?あの世なんかには逝けずに地縛霊になるのが目に見えてるもん。」


いかにも信憑性のある、物言いにゾッとした。


「おじさん、このまま生きてもいい事なんてないから…」





「なら早く逝って!」


全く予想もしなかった言葉に度肝を抜かれ言葉を返そうとした矢先


「次、私の番だから」


俺の中で時が止まった。


いわば脳内フリーズ。


思考停止である。



「ちょっと待て…そんな事聞いて、はい、そうですか。ってなる訳ないじゃないか!」



この間、手すりに掴まって後ろを振り向いた状態でしたがなんだか長くなりそうなのでこのタイミングで彼女の方を向くことにしました。


「おじさんも逝くんだから別にいいじゃん」


俺より一回りぐらい若い娘が命を絶とうとしている。なんだか胸の奥で波紋が広がるようなそんな感じがした。


「おじさん逝くのちょっと保留しよっかな…地縛霊になるの嫌だし…」


そんな言い訳をしたが彼女の事が気がかりになったので今、死のうとした男は手すりを跨ぎ一時生還しました。


ずっと同じ体勢でいたのがアラフォーには少し堪えたので段差に腰を落とした。


「なんだ、逝かないんだ。」


「保留です!保留!」


意地を張ったような言い方になってしまった。




まさか、こんな死に際での出会いが俺のこれからを大きく変えることになるなんて、この時は全く思っていなかった。




……To be continued

小説って難しい…

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