表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小説投稿作家は欲しがってもいい。でも、奇跡は毎話起きているかもしれない

作者: 鋼鉄のざる

おかげさまで、ランキング入りさせていただいております!

まことに有り難う御座います。

こんにちは。自他共に認める欲望の化身、鋼鉄のざるです。

今欲しいものは、健康長寿と鋼のメンタル。他にも挙げるとキリがないので紹介しませんが、私の欲望は底無しです。


さて今回は、小説投稿作家の欲望について思う所を書いていきたいと思います。



さて、私が小説投稿を始めて、もうすぐ一年が経とうとしています。

一年前、読み専だった私は、読み過ぎて好きなジャンルで読むものがほぼ無くなり、更新も待てずに、「ならば自分で書くしかあるまい!」と某ジャンルで小説を書き始めたのでした。

その時は、「どうせ誰も読まないだろうから、好きに書こう。とにかく読まれなくても完結まではさせよう」という決意をして、書き始めたわけですよ。


すると、なろうの読者様が思った以上に優しい方ばかりで、たくさんの方に読んでいただき、ブクマや感想、評価ポイントが増えたばかりか、果ては逆お気に入りになってくれる方やFA、レビューをくださる方まで現れたのです。

当時ジャンルのランキングに名前があるのを見た時は、目が点になりました。

間違いないか、スクショを撮ったほどです。


嬉しくてね、毎日ランキングを見ました。

するとね、段々、落ちていくわけですね、順位が。(笑)

栄枯盛衰。

ランキングに載せていただいているだけで御の字なんですよ。

落ちるのは、自分の作品にその力がなかっただけなんです。

要は、自業自得です。わかっています。

でもやっぱり、悲しいもんです。

というより、私の場合は怖くなったのです。また落ちてたらと思うと、不安になります。

はい。メンタル最弱です。


ただね、ランキングが下がろうとも、私の作品を待ってくれている人がいる。

モチベーションが下がって、更新できなくなったら、その人達を裏切る事になる。何より、完結まで頑張ると決めて書き始めたのです。


私は、ランキングを見ない事にしました。

完結したら、そのジャンルのランキングを見ようと心に決めてね。

モチベーションコントロールです。


その時、私は思い知りました。最初は「誰も読まなくても」なんて言っていたくせにランキングを気にするなんて、幸せを経験すると人は贅沢になるものだ、と。



他に例を挙げると、『感想』も、作家の欲望を刺激するものの一つです。

実は、私がこのエッセイを書こうと思ったのは、何人かの作家様が、「感想(建設的ご意見)が欲しい……」と呟いているのを目にしたのがきっかけなのです。


うん。私も感想欲しい。


じゃあ、お前はちゃんと感想書いてんの?と言われたら、「すんませんっしたあ!!」と土下座せざるを得ません。

全然書かないわけじゃないのですよ。感想は、たまに書きます。

でも、あまり得意じゃない。

だって、常識無くて、感想の正解がわからないんだよ……。攻撃的なことは絶対書かないけど、なんか変な事を書いてしまって嫌われるのが怖い。

それに、知識もない。

だから、私の知識をはるかに凌駕する作品や、作者様読者様全員が有識者みたいな歴史ジャンル小説には、自信なさすぎて感想が書けないのです。

もし書いても「お前さん、何言ってんの?」みたいな変な事を書きそうだし、そういう作品を読んだ後は、ただ感心して「ほえ~、面白かったです!」という、お前の語彙力は子どもか?!みたいな状態になる。

考えれば考えるほど、自分が恥ずかしいっ。


その代わり、お気に入り作家様の割烹には、できる限りコメントします。

割烹なら、私もコメントできるような内容である事が多いから。

けっこう、私みたいな人がいるんじゃないかな?

感想書けないけど、割烹にはコメントできるって人。


実は、上に挙げた「感想が欲しい」と呟いていた作家様達は、ランキングに載ったり、割烹にたくさんのコメントが集まる人気者なのです。

彼らは、私と違い、積極的に感想を書ける尊敬すべき人達です。

だから、人が慕って集まるのだろうね。

生み出す作品も、土台のしっかりした魅力的なものです。


でも、そんな幸せに見える人ですら、感想が欲しいのです。

それを申し訳なさそうに呟く。感想は、読者様次第だからって。



読者様が感想をくれる。

これは、本当にありがたい。感謝しかないです。

『ありがたい』って言葉、『有り難い』って書くんです。

「滅多にない」「珍しくて貴重」って意味なんです。

要は、無くても当たり前という事じゃない?

つまり感想は、奇跡。たくさん感想があったとしたら、それはたくさんの奇跡が起きてたというわけです。

私にも感想をくださる読者様がいますが、彼らの行為や好意は私にとって奇跡のようなものです。

嬉しくてつい返信を盛りすぎるのは仕方ないですよね。……キモかったらマジでごめんなさい。


さて、この感想という奇跡ですが、なくなると途端に寂しくなるのです。

奇跡は『有り難い』現象だとわかってるから、私達は感想をもらえると「ありがとう」と感じるのに、ないと寂しいなんて贅沢な話ですよ。

でもね、ランキングに載った時に私は理解したのです。

人は贅沢に慣れてしまうもの。

失われた事を寂しく思うのは、当然ですよ。欲しがるのは、悪じゃない。

避けるべきは、与えられないのを悲しんで、モチベーションが下がる事です。

だって、読者様は感想をくださる人ばかりじゃない。

私みたいな、感想書くのが苦手な声なきファンもいるんです。

それに、今回は感想書けなかったけど、次回は書こうと思ってるかもしれないし!(根拠なきポジティブシンキング)


じゃあ、どうすんの?

……書くでしょ!書き続けるのです。


だって、読んでくださる方がいるだけでも『ありがたい』と思いません?

あ、思わない方は、ちょっと該当しない方なので、(ほーん、こんな考え方もあるんやなー)くらいに思って読んでもらえたらという事で……。


ええと、話を戻すとですね、多くの作家様にとって誰かが自分の作品を読んでくれるのって、大変嬉しいし、『ありがたい』と思っているはずです。

だとしたら、例え読者様が一人だとしても、その方が毎話読んでくださっていれば、毎話奇跡が起きているという事になりませんかね?

つまり、奇跡が欲しければ、書くべしです。

感想という奇跡がもらえないからと歩みを止めれば、他の奇跡も起こり得ないのです。


感想だけじゃありません。

例え、ブクマや逆お気に入り様が減ろうとも!評価ポイントが伸びなくとも!

悲しいなら、それは大いに悲しんでください。人間だもの。

そうして、去った支援者に「これまで『有り難う』御座いました。力不足でごめんなさい」と心でメッセを送り、残った読者様のために書くのです。



え?そもそも自分には全然読者がいない?

ゼロ?

そんなら、自分のために書くのです。

自己満足、大いに結構じゃないですか。

自分が満足するために書くのです。


え?どうしても、止めたいです?

じゃあ、読者様と自分に「ごめんなさい」して、止めたらいいんです。

誰も、あなたが心病んでまで書き続けろなんて言わないですよ……。

読み専は読み専の楽しさがあるし、書きたくなったら、次こそは完結目指せばいいじゃないですか。

逃げるのは悪じゃない。



なんだか色々とりとめなく書き散らしましたが、小説投稿作家とは欲しがるものです。そもそも見て欲しいから投稿サイトに書いてるわけですし。

欲しがってもいいんです。

まあ、時には逃げるのもいいじゃないですか。

思い悩んで、しばらく執筆を離れるのもいいでしょう。

くよくよしたい時は、くよくよすればいいんです。


でも、一人の読者様がいる。

それだけで有り難い奇跡が起きていると思えば、私はまた立ち上がれる気がします。

おかげさまで、頑張れる。


じゃあ、誰も読まなくなったら……?

止めてもいいんじゃないでしょうか。でも、私は続けるよ。

『誰も読まなくても完結させる』。これが私の初心だから。

最終的には、自分のために書くのです。私の場合は、です。



欲望をもて余した作家様、欲望が満たされぬと悩んでいる作家様。

あなたのまわりはもしかしたら、奇跡が起こっているかもしれません。

それを当たり前だと思うか、励みにしてモチベーションを維持するか。

いや、自分のとこには奇跡起こってないけど書いてくぞ、など。

皆様次第ではありますが、このエッセイが少しでも皆様の執筆意欲にプラスになれば、とても幸いだと思うのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] そう言えば私も最初は、作品を完結させる!これが第一目標だあ!頑張るぞー! そう思っていたのに……。 いつの頃からか、ランキングとか気にするようになり……。 ハイファンタジーで有名な方々や作品…
[良い点] 「あれっ? 私いつエッセイ書いたっけ?」なんて(ずうずうしくも?)思ってしまいました。頭から尻尾まで、同意です。 感想、評価、ブクマ、ほんとうに「有難い」もので、だからこそうれしいけど、も…
[良い点] 『人は贅沢に慣れてしまうもの。』 その通りですよね…… 書き始めた頃はPV30とかで喜んでいたのに…… その上、感想なんか貰えた日には! 初めての感想が忠告だったのはいい思い出です。 [一…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ