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サークルワールド HERO ~一期一会編~  作者: 葱原龍乃介
第九章 森の中の激闘
76/90

暗転、そして邂敵




私は…この『教会』を見た時、()()()()()()()()()()()()()



俺は…この『教会』を見た時、()()()()()()()()()()()()()



いくら『人間』に似ていると言っても私は『獣人』…『向こう側』に行けたとしても、何も保障は無かった



だったらここで…誰も入って来れないような『森』に住んだ方が、俺達のためになった



幸いにも…この教会には『シスター』と子供達が住んでいた



俺達と似たようなヤツら…たった2人で住むよりかはこっちの方がいい…



そして私はここで…



そして俺はここで…






()()()()()()()()()


















私の中に居る『私』…

『サキュバス』である『本来の私』…

私はこの力が、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

『悪魔の小道具』…『デビルアーツ』

サキュバスの持つ力を補完・強化する道具や技術を発現させる…私の『才能(センス)』であるその『悪魔の小道具(デビルアーツ)

『私』とは違う『私』は、この『悪魔の小道具(デビルアーツ)』の一端の力を使用していた

『ピンク色の髪』は『ソウルのコントロール力上昇効果』を持ち、『(あか)い瞳』は『治癒魂術(ちゆそうじゅつ)の効果低減、代償に魂術(そうじゅつ)の威力上昇』をさせる力を持つ

そして…『サキュバスとしての性格』

これは『サキュバスとしての能力を必要以上に発揮させるための人格転換』…そういった効果があるらしい…

『キュバス家』の私は…()()()

『サキュバス』としての私は…()()()()()()

産まれた時から持っていた『悪魔の小道具(デビルアーツ)』が作り出した、『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()姿()』…それがもう一人の『私』だった

『キュバス家』の人が全て『もう一人の私』の様な性格である訳じゃなく…もちろん『今の私』の様な性格だって存在する

『私』もそう…

だけど『キュバス家の人としてあるべき人物』という点においては、『もう一人の私』が適任…

だから『私』が産まれた時に『もう一人の私』も産まれたんだと…そう思っている

だから『私』は…『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…そう決意した

健全なる魂を育み…清らかな態度を取り…安らぎを与えるような『力』を身に付ける…と…




それが…私の『強くなる』事なのだと誓って

















俺には純粋に、ただ単純に『力』が必要だった

イェロンも、自分も守るためには『力』が必要だ

だから手始めに…まずは()()()()()()()()()()()()()()()

教会には『退魔魂石(たいまそうせき)』っつう『エニグマを近寄らせない石』があるらしいが…

それで『教会』は守れても『力』は付けられない

だから適当に教会から離れて、そこいらにウジャウジャといやがるエニグマを片っ端から潰していった

最初は教会の周辺…慣れてきたら『ダリルコート』の辺り…

教会に来て2年が過ぎたあたりからは、『ダリルコート』の反対側にある『ミギルコート』の辺りまで範囲を広めていった

迷わねーように、教会の場所が分かる『コンパス』をちゃんと持ってな

エニグマは自然発生するもんって聞いたが…()()()7()()()、俺はこの森のエニグマを潰し続けた

だがあまりにもキリがねーから、『退魔魂石』を森中に配置しまくってとにかく森のエニグマを退治し続けた

…結果、森にはほとんどエニグマがいなくなった

それと同時に、俺はイェロンを()()()()()()()()()()()()()

そもそもイェロンは『キュバス家』の人…時々『キュバス家』のヤロー共が『ダリルコート』に来やがるが、イェロンの存在を隠し通す事で『イェロンの存在を世の中から完全に消した』事になる…

俺は()()()にゃ名前を言ってなかったし、あれからずいぶんと雰囲気を変えたからな…簡単にはバレはしねー…

港町に行ってもよっぽど大丈夫だろう…

これでイェロンや教会に危害を加えるようなヤツいなくなった

…だが…それで俺は満足しねー…

()』だ

『人』が一番邪魔な存在だ

だから俺は…()()()()()()()()()()

俺が…俺が自身が…この森を守る…

…いや…

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

そうすれば…誰もこの森に近付こうとしない

今まで以上に…誰も森に入って来ないはずだ

俺が『悪魔』になれば、教会もガキ共も…イェロンも全て守れる

『悪魔』としての名を手に入れれば、『力』だけじゃなく『存在の力』も持てる

誰もが俺を恐れる

『悪魔』を恐れて森に踏み入らない

…それでいい…

俺がそうなれば…俺の求めていた『力』が全て手に入る…

それでいい…それがいい…

…だが単純に『悪名』を広めればいいってもんじゃねー…

適当にどいつもこいつも殴ればそれで問題ないって訳でもねー…

まず間違いなくイェロンが怒る

それに下手したら『騎士団』の連中が森に来る可能性だってありやがる

だからだ…やるなら『()()()()()』として振る舞う必要がある

ダリルコートだって治安がメチャクチャ良いって訳じゃねー…

『悪』を潰す『悪』…

ダリルコートやその周辺の地域で悪行をしやがるヤツらを俺がブッ倒す

ついでに『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()使()()()、俺の存在をアピールする

そうすりゃ…きっと俺はこう呼ばれるだろーな…

『ウィークエンドの悪魔』…ってな…

それでいい…俺はそうなるためにそうしてきた…

『力』を付け…恐れられる『名』を持ち…曲がっても正しく生きる…

それがイェロンを守る事に繋がる…




それが…俺の『強くなる』事だと信じて



















 ―――皐月(さつき) 28ノ日(にじゅうはちのひ) 日魂日(にちそうび) 午後3時20分―――




「ガァあッ……!! おれ…はっ…ぁ…!!」

「わた…しは…! 強く……!」

ジンビスの腹部に強く押し付けられるブルールの足

キュバスに向けられるフレールの銃口

誰がどう見ても絶体絶命のピンチだった

元々ブルール達はジンビス達を『生け捕り』…つまり『殺し』はしない予定ではあるが、それは『五体満足』で捕らえるという意味では決して無い

()()傷付けても問題ない

ブルールもフレールも、まずは2人の『意識』を奪う

『気絶』させるのが一番手っ取り早い

「お…れは…!! ぜっ…てーに…! イェロンを……まも…る…っ!!」

「…気持ちだけではどうしようも



ヒュンッッ……



「ッッ!!」

ブルールは反射的にジンビスから足を離し、跳び退いた

それが()()だった

ブルールがジンビスを踏んでいた場所に、『()()()()』が姿を現した

ソウルで形作られた『爪』を振り下ろしている

「外した…! なら…!」

その『狼の獣人』は急に空中で方向転換をし、今度はフレールの方へと()()()()()()

「フレールッ!!」

「…っ!?」

フレールもまた、反射的に跳び退いた

だがフレールの予想よりもかなりの速度でその『獣人』は突撃してきた

同じく『爪』を振り払い、フレールを攻撃する

それがフレールの『銃』に当たる

一応フレールは銃を前に構えて防御をしていたが、それごとフレールは弾き飛ばされる

「うぐっっ…!!」

地面に打ち付けられるが、すぐに起き上がり体勢を整える

「一体…!?」

自分を襲った『もの』…それは

「2人とも大丈夫か!? 助けに来たぜ!!」

「「アレス!?」」

その体を『狼』の姿へと変えたアレスだった

キツネの様に大きな獣耳を頭頂部に生やし、襟足(えりあし)から背中の中心まで伸びた黒い髪…

両手両足に纏わした爪の生えた『ソウルの籠手(こて)(すね)当て』…

アレスの『獣心化(ドライブビースト)鬣狼形態(クリュソキュオン)≫』であった

いきなり森の木々の合間から飛び出してブルール達を強襲したが、やはり手練れ…その接近に気付かれ避けられてしまった

「フレール! 速度だけなら俺達より上かもしれん…警戒しろ…!」

「…!! 分かったよ兄さん…!」

アレスと距離を取り、武器を構えて臨戦態勢をとる2人

一目見て、アレスの『速さ』の危険度を理解したようだ

隙の無い、アレスの攻撃・行動にいつでも対処出来るようにする

()()()()()()()()




―――突如、どこからともなく…そして音もなく()()()()()()()()()()()()()()()

そしてブルールの首を、槍で切り裂く――

「――ッッ!!?」

ブルールはほんのわずかに自分に突き付けられた『殺気』を感じ取った

その場で高速でしゃがみ、シードの槍の一撃をかなりギリギリで回避した

「…クソっ…!」

ブルールはしゃがんだ体勢からシードに向かって裏拳を繰り出した

ドガッッ!!…っと少し鈍い音を出したが、突然の事でソウルもまともに纏わせていない裏拳では威力は低い

シードはソウルを纏った腕でそれを防御する

が、そのままその勢いで腕が振り払われて飛ばされてしまう

しかしシードは焦ることなく地面にうまく着地する

(…『断空(だんくう)』で首を狙ったのがマズかったか…? それとも…『殺気』が出まくってたか…?)

素早く両手で槍を持ち、体勢を立て直すシード

「アレス! シード!」

そこへミーシャとスイが合流する

「ちょっと2人共…! 先に行かないで…って…その人誰?」

「……あっ!? このピンクの髪の人だれだ!?」

アレスは今ごろ、自分が助けた人物を確認した

「…おそらくですが…イェロンさんではないかと…」

「えっ!? そうなのか!? なんか別人みたいだな~」

「…何でもいいから…助けなさいよ…」

「それもそうか…って! ジンビスもボロボロじゃないか! 大丈夫か!?」

「お…俺が大丈夫に…見えんのか…?」

「なんだ…意外と元気そうじゃねぇか…?」

「シード…テメー…後でコロス…!」

「…とにかく状況は…あまり良くはありませんね」

「さっさと2人を連れて逃げるわよ! スイちゃん! お願い!」

スイはコクンと(うなず)くと、全身に『半透明の白いソウル』を纏い始めた

「俺がそいつを担ぐ…アレス! 足止めを頼む!」

アレスはコクンと頷くと、全身からソウルを放出してブルール達を威嚇(いかく)する

そしてミーシャはイェロンを、シードはジンビスを背負った

(…!! 私の背中に当たる『ふたつのもの』… ピンク色の髪をしたこの人…多分イェロンちゃんだと思うけど…なんて『()()()』…!! やっぱり『G』以上は…!)

(…あのバカみたいに大きい十字架は置いていくしかないな… まあ別に大した武器じゃないだろ…)

ミーシャとシードは、それぞれイェロンとジンビスを背負いながらもそう思っていた

一方アレスとスイは持ち前のその速度を活かし、ブルールとフレールを翻弄(ほんろう)する

(…『双乗効果(デュアルバースト)』で強化された俺でも目で追うのが厳しい… いや…それ以前に…)

(『双乗効果(デュアルバースト)』の効果時間がそろそろ切れてしまう… もう一度『発動し合う』必要がある…!)

双乗効果(デュアルバースト)』は言わば、自分のソウルを分け与えて対象を強化させる能力

その与えたソウルが尽きてしまえば当然効果は切れる

時間経過や使用頻度により消費していく

だからブルールとフレールは『センス』を先ほどと同様に発動し合う必要があった

…だがアレスとスイのこのスピードでは、少しの隙でも見せようものなら必ずその隙を突かれる可能性が高かった

迂闊(うかつ)に隙は見せられない…『センス』を使う余裕は無かった

そうこうするうちに、シードやミーシャ達が森の中へと逃げて行った

それをアレスは確認すると、スイに声を掛けた

「よっしゃスイ! ()()を頼む!」

「…おまかせ下さいご主人様…!」

スイはパッとブルール達から離れた場所に着地し、両刃両剣を地面に突き刺す

そして(ふところ)から『丸いボール』を2つ取り出した

野球ボールと同じぐらいの大きさだが全体的に灰色で、いかにも機械の玉という印象を受けた

そして玉の中心の(くぼ)んだ所を押す

カチッ…っと音がしたと同時に、スイはその2つを上空へと(ほう)

「!! 『閃光魂榴玉(スタングレネード)』ッッ!!」

「!! そんな物を…!?」

ブルールがそう叫び、2人は目を腕で(おお)

次の瞬間、その投げられた玉がパカッと真っ二つに割れた



カッッッッ!!!



まるで真っ暗闇の中で急に電気を付けた時の眩しさの10倍程の光が、割れた玉から放たれた

その場全域広範囲に光が降り注ぎ、とてもでは無いが目を開ける事は不可能だった

()()()()()()()()()()()()()



ボファッッッ!!!



もう一方の玉からは『光』は出なかった

だが代わりに、大量の『薄黒い煙』が吹き出した

光を出した玉と同様に真っ二つに割れ、そこから教会のある森の中の開けた場所全域を覆い尽くす程の『薄黒い煙』が溢れ出た

着色はされているがあくまで『煙』…人体にはそれほど影響は無かった

『目眩まし』と『目隠し』…それが目的だった

「グウゥッ…!? ゲホッ…ゴホッ…! これは…『煙』!?」

「目が…! ゴホッゴホッ…! 前が見えない…!」

()き込むブルールとフレール

そうしている間にも、ブルール達は警戒を(おこた)らない

全方向からの攻撃に対処出来る様に身構える

……………

が、攻撃は来なかった

「うおおおぉぉっっ!!」

ブルールは槍を振り回す

吹き起こした風で煙を吹き飛ばす

煙が晴れていく…が、()()()()()()()()()()()()

「…やられたな… 『閃光魂榴玉(スタングレネード)』に加え…『煙幕魂榴玉(スモークグレネード)』とは…」

「…そうか…彼らは…」

「ああ…()()()()()()()()ようだ…」

「しまった…僕達じゃ森の地形は分からない… ()()()()()()()()…って事だね…?」

「…確かにそうだ… 逃げた方向は大まかには分かるが、正確な居場所までは分からない… だが、とにかく追うとしよう」

「そうだね… 『教会』はどうするの…?」

「無視しておくとしよう。 今は追跡の方が重要だ」






















「はぁっ…はぁっ…ちょっと…! 速すぎない…!?」

「あいつらが追い掛けてくるんだ…! 限界まで走れ!」

ミーシャとシードは息を切らしながら、イェロンとジンビスを背負って走っていた

そこへ、アレスとスイが追い付く

「よし! 追いついたぞ!」

「…イェロンさん… あの『魂榴玉(そうりゅうだま)』…役に立ちました… ありがとうございます…」

スイはキュバスに向かって礼を言う

「いいのよ… 3日ぐらい前から貴女達が泊まっていた時に『魂榴玉や小道具を持たせた』のは『あの子』なんだから…『私』がお礼を言われる筋合いはないわよ…」

「そんな事ないわ…! イェロンちゃんが私達のために武器をくれたから逃げられたのよ…!? ありがと…っていうか、本当にイェロンちゃんなの!?」

森の中を疾走して逃げながら話し合うミーシャ達

「詳しい話は後でするけど…『私』はイェロンで間違いないわよ…? それより…()()()()かしら…?」

「!! そ…そんなこと……うらやましいわよ…」

「………わたしも……です……」

「ずいぶん余裕だなミーシャ…! バテんなよ…!?」

「シード! 俺が代わろうか!?」

「…やめてくれ… まだ…テメーの方がマシだ…」

「だとよアレス… 俺に任せておけ… お前は先行して周囲の警戒を続けろ…!」

「ああ! 分かっ……!!!」






突如、前を走っていたアレスが止まる






「!! 止まれミーシャ! スイ!」

それを見て、シードは2人に叫ぶ

「えっ……」

「…あれ…は…?」

全員その場で足を止める

そこで見たのは、『()()』だった

森の中に平然と立つ、『誰か』だった

顔はよく分からない

森の木々の葉の間から差し込む光により、顔に影が被さりはっきりと見えない

その代わり、『服』は見えた

どこかの貴族だろうか…?

上は黒の下地にボタンが数個付いており、ジュストコールに似た服装をしていた

下はしっかりとしたスーツの様な純白のズボンを履いており、黒い本革の立派な靴を履いていた

服装からして男性であるのは辛うじて分かる

それよりも、それらを一目見て分かった

どこかの『貴族』だと

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

最大限の警戒と注意をする

「だれだお前は!? 俺達のジャマをするのか!?」




しかしそれ以上…アレスは何も()()()()()()




低く…野太い…堂々たる声で…アレス達へと()()話した瞬間に























    アレスは意識を失ってしまった
























        「『()()』」













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■サークルワールド HERO ~一期一会編~ 第九章■

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―――?? ??ノ日 ?魂日 午??時??分―――






        「『()()()』」








「えっ……?」

アレスはそこで目を覚ました

低く野太い、堂々たる声で目を覚ました

(あれ…俺は…?)



ゴンッッ!



「いだっ!?」

上体を起こそうとしたアレスは『()()』にぶつかった

その『何か』を確認しようとしたが…

(あれっ…!? ()()()()()()…!?)

そもそも…()()()だった

明かりを消した部屋の様に…まぶたを閉じた目の様に…

辺り一面、全てが『黒』だった

何も見えない、何も分からない

一切見えない

そんな状況ならば、『何』にぶつかったかすら分かるはずがない

アレスは手探りで周囲を探る

手や腕は動かせる

頭も動かせる

が、体を起こす事が出来ない

つまり…狭い

(なんだ…? これは…何かに『閉じこめられている』…?)

ある程度は動かせるがそれ以上は動かせる事が出来ない

壁のような『何か』にぶつかる

(とりあえず…体を起こしたい…! だから…うおりゃぁっ!)

アレスは両手を使って前を押した

グッ!…っと力を込めて自分を閉じ込めている何かを退かそうとする

…が、意外とすんなり()()はなくなった

バコッ!…っと音を出して『何か』が開く

「うぅっ…!? まぶしい…!」

突然、『()』がアレスを襲った

暗い部屋の電気を付けた時の様な『(まぶ)しさ』が、アレスの目に焼き付いた

「なん…だ…!? ここは…!?」

アレスはとにかく上体を起こした

…アレスはそこで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「これは…! 『()()』…!?」

黒塗りで人ひとりがすっぽり入る事が出来る『棺桶(かんおけ)』に、アレスは入っていた

(何で棺桶の中に…!? ていうか…いつ入っ…いや、()()()()()んだ!?)

困惑するアレスに、()()()()()()()()()()()()()()

(ようや)く目覚めたか…」

「!?」

その声がした方向をアレスは見る

そこに居たのは…あの森で見かけた『貴族の身なりをした男性』だった

服装は以前と同じ…そして今度はしっかりと顔が見れた

髪は肩まで伸びた少し長めのロングパーマ

ツーブロックも合わせた、銀色の髪をしていた

目付きは鋭く、眉毛は細い

年齢はおそらく50代ぐらい…しかしそれにしてはまだ若い印象を受けた

身長は約180センチ前後…そこそこの高身長だ

そんな彼が再び、低く野太い堂々とした声で語り掛けた

「気分はどうだね()()()()…? だが…あれから8()()()()()()()()のだから…さぞや気分は好調だろうな?」

「!!?」

アレスは驚いた

(は…8時間寝た!? なんでそんなに…いや…『寝た』!? あの状況で…俺は寝たのか!?)

よく見なくても、アレスの体に纏っていた『獣心化(ドライブビースト)』は解除されていた

意識を失った事もあるが長時間の使用は不可能である…解除されている事が、その長き時間を証明していた

「なんで俺は寝て…!? ていうかなんで『棺桶』に…!? それよりもお前は誰だ…!? そもそもここは…!!?」

アレスはあわてながらも周囲を見回した

どうやらここはどこかの『建物の一室』だった

しかも相当豪華な建物である

天井にはシャンデリアが取り付けられ、その強い『明かり』がアレスの目を襲っていたのだ

周りを見渡すと、かなり広い

まるでどこかの『城』にある『王の間』…そんな(おごそ)かで気品あふれる雰囲気が漂っていた

そんな一室の『中央』に、アレスの入っている『棺桶』は置かれていた

そうやって冷静に自分の状況を確認していると…アレスは驚くべき光景を()の当たりにした

自分の周囲の…少し離れた場所に、取り囲む様に()()()()()()が立っていた

全員、『()()』である

そして全員が、黒い隊服を着用していた

それはつまり、全員が『特殊殲滅隊(とくしゅせんめつたい)』である…という事

戦闘能力特化という訳ではないが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

(この人達は全員…あの『アーサー』と同じ『殲滅隊』の…!)

「!!? あれっ…『棺桶』が…!?」

その人達も気になったが…アレスはもっと気になる事があった

それは自分が入っていた『棺桶』の周りに…()()()()()()()()()5()()()()()()()()事だ

(数が…俺のも合わせて全部で『6個』…! まさか…この中にみんなが…!? しかも起きてこないってことは

「安心したまえ…()()()()()()… 先ずはアレス君…()()()()挨拶をして置きたかったのでね…」

その男は両手を横に広げて、歓迎するかの如く少し笑いながら…こう言った

「ようこそ…! 『()()()()()』…『シタルシュバ』へ… そしてようこそ…王城『ヒューレリア』へ… 私の名は『条王寺(じょうおうじ)セイスビーク』…この城の城主…そして『リーバイド』の『()()()()()』だ。 私は『()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()… 歓迎しようアレス君…我が城へ…」






















 ―――皐月(さつき) 28ノ日(にじゅうはちのひ) 日魂日(にちそうび) 午後11時59分―――

















アレスは未だに自分の置かれていた状況が理解出来なかった





しかし…青ざめた顔でこれだけは分かった







『彼』が…『条王寺(じょうおうじ)セイスビーク』と名乗る彼が…


















    ―――()()()()()()()()()()

















   ――― 午後11時59分58秒 ―――





















   ――― 午後11時59分59秒 ―――























    ――― 午前0時00分00秒 ―――






















 ―――水無月(みなづき) 1ノ日(いちのひ) 月魂日(げつそうび) 午前0時00分―――




















新たな『月』の始まりは…『()()()()()()()()























 サークルワールド HERO ~一期一会編~ 第九章

      森の中の激闘  最終話









       『暗転、そして邂敵(かいてき)














           完












あの⬛はページを真っ黒にしたかったんですが、これ以上は無理でした

ちょっと分かりにくいしメチャクチャめんどくさかったです




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