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サークルワールド HERO ~一期一会編~  作者: 葱原龍乃介
第六章 中央大陸英雄譚 ―騒乱―
43/90

序章 ~傷付いた姫と王都~

―――皐月さつき 16ノ日(じゅうろくのひ) 火魂日(かそうび) 午後5時51分―――



王都『サニーライン』は静まりかえっていた

当然である

前日、あれほどの()()があったのだ

誰もが外出を自粛する

それほど街の人々の心に、()()()()()はべっとりとへばりついている

街も、心も、何もかもが傷付いた

だが誰よりも何よりも傷付いた人物がいた

中央大陸『セントレイン』で4番目に高い権力を持つ『陸姫(りくひめ)

その地位に就く少女『天帝(あまみかど)レインカ』

彼女が、今回の()()の一番の被害者と言えるだろう

『騒ぎ』…『あの出来事』…『事件』…

これらを聞いて、王都のみならず中央大陸全民が連想するのは1つしか無い





少年、(あかつき)アレスは『ヒーロー』を目指すため、世界を巡り『ヒーロー』としての『力』と『資格』を手に入れる旅を始める

そんなアレスと旅を共にする白鷺(しらさぎ)シード

行方不明の恩人を探す青原(あおはら)ミーシャ

魔物『エニグマ』の力を有する元奴隷の少女スイ

アレスは旅の途中で仲間を増やし、セントレインのとある街へと寄る

そこで天帝レインカと出会った

彼女は、陸姫の正式就任とセントレインの大陸方針を決める演説を、数日後に控えていた

年端もいかぬ少女であるレインカは、それほどに大きな重圧と責任に押し潰されそうになっていた

そんな彼女に、アレスは新たな考えを浮かばせる『()』を与えた

結果、レインカは『覚悟』と『決意』を持ち、演説に挑んだ

しかし、そこで()()は起きてしまった

演説の舞台である王都『サニーライン』

その王都の中心にそびえ立つ王城『スカイヘイム』

演説は、その王城前にある『王都王立公園』にて行われた

しかしそこで…演説の真っ最中に王都そのものが襲われるという未曾有(みぞう)の事態が発生した

空に『黒い闇』が現れ、そこから無数のエニグマが這い出て来た

そのエニグマが王都を壊し、人々を傷付け、文字通り甚大なる被害を与えた

その首謀者と思わしき人物も、その『闇』から現れた

その人物が降り立った場所は、レインカが演説をする正にその場所

そしてレインカを襲おうとした時、アレスが駆けつけレインカを守った

次いでシード、ミーシャ、スイ、そして王国騎士団特殊殲滅隊(とくしゅせんめつたい)団長、天帝アーサーの4人が合流し、その人物と対峙する

なぜか黒いボロボロの殲滅隊隊服を着ていたその人物は、意外にもアレスやシードと変わらない年齢の青年だった

だが彼が纏う雰囲気は『死人』と変わらない

黒に濃く染め上げられた青年は、気だるそうな低い声でこう言った

「俺は灰島(はいじま)ヴェル… 『悪』は、『正義』の前に立ち塞がるから『悪』なんだぜ?」






―――皐月さつき 15ノ日(じゅうごのひ) 月魂日(げつそうび) 午前10時13分―――


「灰島…だと…?」

アーサーには何か心当たりがあるようだ

「へぇ…知ってんのか…? さすが『聖騎士(せいきし)』サマだな…?」

ヴェルはニタニタと笑いながらアーサーを見る

「知っているんですか?」

ミーシャがアーサーに尋ねる

「あぁ… 数年前、特殊殲滅隊の()()()が突然退団するという事態が発生した… しかも、『殉職(じゅんしょく)』という形で… 彼が殉職する直前の任務を共にしていた騎士の話によると、『まるで()()()()()()()()()様にどこかに行ってしまった』らしい… その後、彼の死体は見つからなかったものの、ある『噂』が彼の生死をはっきりさせた… それは、『()()()()()()()()()()()()()()()()』…と…」

アーサーがそう言い終わると、ヴェルはまだ笑っていた

「ハハッ…! 笑えるだろ…? 『英雄』ってやつを殺しに行って…逆に殺されてるんだからなぁ…! ふざけたクソオヤジだぜ…」

ミーシャやスイはそれを聞いても、なおヴェルから目を離さない

いつ彼がこちらに対して攻撃を行うか…どのような力を使うか…全く予想が出来ない為、目を離す訳にはいかなかった

しかし、アレスとシードは違った

下を向いて、目の焦点が合っていない

その場で立ち尽くしてしまっている

顔は白く、血の気が引いて、おそらく声をかけてもろくに返事などしてくれないだろう

「「……?」」

ミーシャとスイは、そんなアレスとシードの様子が気になるようだ

そんな2人に対して、ヴェルもヘラヘラしながら言う

「…? おいおい…? ずいぶん静かになったじゃねぇか…? 俺が言うのもなんだが…やる気無さすぎじゃねぇか?」

「……」

「……」

「……ハァァ~…俺もなんかやる気失せた… まぁ…そろそろ()()()()だったしなぁ…ちょうどいいか」

ヴェルが軽く右腕を上げると、上空に浮かんだ『闇』がスウゥ…っと消えてしまった

そしてクルッと体の向きを変えて後ろを向く

「…何処に行く気だ…?」

アーサーが静かに尋ねる

「あぁ…? 『帰る』って言ったろ? んじゃぁな…」

「逃がさん…!」

アーサーは剣の柄を強く握り、ヴェルに対して前のめりになり突撃する構えを取る

しかし、ヴェルはさっきまでのだるそうな態度から打って変わって、顔のみを振り向きアーサーを睨み付ける

()()()()()()

「ウルセェな『()()()()』がぁ… デケェ(ツラ)してんじゃねぇぞ…!」

「!!? な……!!」

アーサーは体が硬直する

ヴェルの態度が急に変わった事では無い

『ニセモノ』…その言葉が、アーサーに何か引っ掛かったようだ

普段は冷静なアーサーでもこれには動揺を隠しきれないのか、一瞬で冷や汗が頬を伝う

「…? アーサー…さん?」

「…どうかしましたか…?」

ミーシャもスイも、そんなアーサーの様子を心配して声を掛ける

そんな事気にせず、ボソッ…っとヴェルが呟く

「おいおい… リクヒメサマをほっといていいのかよ…」

「ガアアァァァッッ!!」

突如、レインカの後ろからエニグマが現れ襲い掛かった

熊の様な形をしたエニグマが、その鋭利な爪を携えた手を振り下ろす

「あ…!!」

「…!!」

一手、ミーシャとスイの反応が遅れた

「ぁ…」

レインカはもう、悲鳴すら上げる余裕も無かった

ただただ体が震え、その目は恐怖に染まっていた

そんなレインカを、無慈悲にも爪が引き裂く

肉体が大きくえぐられ、真っ赤な血が辺りに飛び散る

体の震えも目の恐怖も無かった

その肉体に生気そのものがもう無かった

そしてレインカは、床に大きな音を出して仰向けに倒れ込み、まるで人形の様に、やがて動かなくなった






―――はずだった



「陸姫様ッ!!」

アーサーは一振り

たった一振りだけ、剣をエニグマに対して水平に振り抜いた

もちろん位置的にエニグマに剣は当たらない

しかし、当たらないはずなのに…当たってないのに…エニグマに複数の()()が発生し、その体が無惨にも引き裂かれた

「ガァッ……!!」

エニグマは断末魔を上げる事すらも出来ず、肉体と共に(コア)もバラバラに散って行く

一瞬の出来事に誰もが驚く中、()()()()()()()()()()()()()()()()は即座に視線をヴェルに向け、彼を捕まえようとする

しかしヴェルはもう既に、ヴェルの真後ろに()()()()()()黒い『闇』へと体の半分を入れていた

「待てっ!!」

アーサーはそう叫ぶものの、ヴェルは冷たく言う

「じゃぁな」

体が全て『闇』へと入り、ヴェルの体が完全に消える

レインカをエニグマから守る為に後ろを向いて攻撃した事で、体勢が大いに崩れてしまった状態では、流石のアーサーと言えど追い付く事は無理だった

地面を強く蹴り、()()で間合いを詰め剣を振り抜く…が、その剣はむなしく空を斬る

アーサーは悔しそうな顔を一瞬見せるが、すぐさまミーシャとスイに指示を出す

「私はこのまま街に残るエニグマを殲滅する! 君達は陸姫様の護衛を頼む!」

「…! 分かりました!」

「…了解です…!」

そして街へとアーサーは向かって行った

……

演説台の上には、レインカを含めた5人だけが残された

「…レインカちゃん…大丈夫…私達が守るから…大丈夫よ…」

ミーシャはまだ体が少し震えているレインカを慰める

「…は…はい…」

必死で恐怖を抑えるレインカ

しかしレインカよりも気になる存在が2()()

「…ご主人様…? シードさん…?」

思わずスイは声を掛ける

「「……」」

「…ちょっと! さっきから何してるのよ!? しっかりしなさい!!」

ミーシャが2人に叫び声を投げ掛ける

「…ぁ…ああ… わりぃ…っ…」

シードはふと我に帰る

「…ご…ごめん… えっと…なんだっけ…?」

アレスも我に帰るが、やはりどこか上の空の様子

「もう! ボーッとしている場合じゃ無いわよ!? レインカちゃんを守るのよ! …!! 来たわ…っ!」

レインカとアレス達を、続々とエニグマが襲って来る

時間にして5~6分程、エニグマは襲撃してきた

ミーシャ達はそれを(しの)

熊型、幽霊型、蟷螂(かまきり)型、刀剣型、盾型、白鳥型など…種類の様々なエニグマが多く蔓延(はびこ)り、ミーシャ達を苦しめる

だがその後、街に散ったエニグマをあらかた片付けたロウが合流し、戦況は一気に逆転する

エニグマをものの数分で倒し、王立公園内は安全に包まれた

ロウは公園内に居る騎士に的確に指示を出し、それぞれ王都の各区域に騎士を分配、王都に残存するエニグマの殲滅に取り掛かった

そして――



―――皐月さつき 15ノ日(じゅうごのひ) 月魂日(げつそうび) 午前10時41分―――


王都に残存する全てのエニグマの殲滅が完了した

たかが40分程度ではあるが、王都を傷付けるのには十分過ぎる時間だった

それでも()()()()で済んだのは、騎士の迅速な対応による賜物(たまもの)であった

なぜなら、この事件による死者は0だった

怪我人こそ数多く出てしまったが、これほどの規模に対してこの0という数字は、不幸中の幸いと言えるだろう

この騒ぎでもちろん演説は中止

再開は翌日以降に持ち越された

そして現在――



―――皐月さつき 16ノ日(じゅうろくのひ) 火魂日(かそうび) 午後5時51分―――


傷付いた王都の修復はほとんど完了していた

1日とほぼ半日を使い、王都に在中する『衛兵隊(えいへいたい)』を含めた騎士が総出で王都を直していたからだ

『元通り』とは流石にいかないが、前日あんな事があったとは思えない程、()()()な傷はほとんど無かった



――王城『スカイヘイム』 天帝レインカ私室――


――ただ…最も傷付いた人物が、そこに居た

心が、『魂』が、体では無く()()()な傷が、彼女を大きく(むしば)んでいた

「………」

1人、大きめのベッドに膝を抱えながらうずくまるレインカ

『陸姫』という重役でありながらも、華々しい就任を果すはずだったレインカ

それがあの出来事で台無しになってしまった

だがレインカは、そんな事で傷付いたりしない

レインカは、()()()()()()()()()()()()()、こんな事にはならなかった…そう責任を感じているのだ

陸姫として演説をしなかったら…陸姫になる演説をしなかったら…陸姫が王都で演説をしなかったら…

こんな事にはならなかった…結果だけを見れば、こう思わざるをえない

その張本人であるレインカは、誰よりもその責任に押し潰されてしまった

誰も悪くない

それでもレインカは、()()考えてしまう

それが彼女の長所であり短所である

「………」

レインカは静かに目を閉じる

…コンコンッ

しかし閉じた目は唐突に開けられる

レインカの私室のドアがノックされる音で

「…どなたですか…? 今は…誰とも…お会いしたくは…」

コンコンッ…コンッ…

「…?」

「―――――」



ガチャッ…






―――王城『スカイヘイム』 第2客室―――


「…やっぱり面会謝絶…だそうだ」

「レインカちゃん…大丈夫かしら…」

「…心配…ですね…」

シード達は王城の客室に集まっていた

シード達も街の復興に協力し、その間王城で寝泊まりしていた

だが街より心配なのがレインカだ

それでもレインカ自身が誰とも会いたくないと言ってしまえば、それが例え特殊殲滅隊団長アーサーや特殊殲滅隊副団長ロウでも会えない

もちろん、シードやミーシャやスイ、そしてアレスでも

会えない3人はひどく落ち込む

「うまっ! このお菓子うまいなっ!」

…アレスを除いて…

「…少しはレインカの心配をしろよアレス…」

シードが呆れた顔で言う

「…ん? なんでだ?」

客室に置かれていた来客用菓子を頬張りながら聞く

「あのねぇ…レインカちゃんは、演説をしなかったらこんな事にならなかったって、責任をすごく感じているのよ? 心配に決まっているじゃない!」

ちょっと怒り気味に言ってしまうミーシャ

「大丈夫だって! レインカはそんな弱いやつじゃない… すぐに元気になるって!」

妙にあっけらかんと言うアレス

「…ご主人様…それでも…レインカさんは『誰とも会いたくない』…そう言っています…」

スイも冷静に状況を告げる

「レインカは疲れているんだな… ちょっと休憩しているだけだって!」

アレスは何故か自信満々で言い放つ

「「ハァ~……」」

「…ご主人様…さすがです… レインカさんの事…なんでもわかるのですね…」

スイは関心する様な尊敬の眼差しを向けるが、シードとミーシャは思わず溜め息が出てしまう

すると、ガバッ!っとアレスが急に立ち上がる

「そんな事言うならレインカの所に行こう! 直接会って話せば、きっと元気になるぞ!」

アレスはそう言って、客室から出ていく

「あっ! ちょっ…アレス!? …もう…絶対会ってくれないに決まっているじゃない…」

ミーシャがそう溜め息と共に言う

「…まぁ…アーサーもロウも居ない今なら、直接部屋の前ぐらいなら行ける…かもな」

シードは渋々アレスを追い掛ける

こうしてシード、ミーシャ、スイの3人は、アレスと共にレインカに会いに行った

――客室からレインカの私室に向かう途中、話題は王都を襲った人物『灰島ヴェル』の事になる

「結局…目的は何だったのかしら… それに、一体誰なのかしら…あの『灰島ヴェル』って人…」

「…さぁな… ただの頭がイカれたガキじゃねぇのか?」

「でもそれだけで王都を襲うかしら…」

「…それに…エニグマを『使役』しているのも…気になります… ()()()()()()』ではない…いえ…たとえ同じであっても…エニグマを使役することはできないはず…です…」

「…そこも気になる…が、俺はそれ以上に、あの『闇』…そっちの方が気になるな…」

「あれは…あの人の『才能(センス)』…よね? あんな『魂術(そうじゅつ)』、見た事無いもの…」

才能(さいのう)…ねぇ… あれが才能なら、どんな才能何だって話だがな… 『センス』は少なくとも、才能の延長線上みたいなものだからな…」

「なぁ、レインカの部屋ってこっちだよな?」

「こっちで合ってるわよ… でも…『()()()()』…なんてあるのかしら…」

「…『センス』…ではない可能性も…あるのではないでしょうか…?」

「そういう『魂機(そうき)』ってか? だが、空間を移動出来る類いの魂機なんて聞いた事無いな…」

「…レインカも腹へってるかな…?」

「…お前な…」

そんな会話をしていると、更に話題は()()()になる

「…ところで…あなた達があの時、放心状態になったのはどうしてなのかしら…?」

「「……」」

アレスとシードは押し黙る

「…もしかしてご主人様…『()()()()()』…のですか?」

スイが予測する

「…あぁ…ちょっとな…」

「嫌になるほど知ってんだ…俺達はな…」

「あの『ヴェル』って人に、会った事あるの?」

「いや… あいつの言ってた『クソオヤジ』って言葉…覚えているか?」

『『英雄を許さねぇ』…なんつって、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…』

そう、ヴェルは言っていた

ミーシャはその言葉を思い出す

「えぇ…って言う事は…その人に会った事あるってわけね…?」

「あぁ…思い出したくも無いがな…」

そう言うシードの顔は自然と曇る

それはアレスも同様だった

アレス達がこうなる理由は一体…?

そう思考するミーシャが何かしらの答えや推理を出す前に、ミーシャ達はレインカの私室へと辿り着く

「お~い! レインカ~! 開けてくれ~~~!!」

ドアをドンドンドンッ!っと叩きながら大きな声を出すアレス

「ちょっ…! アレス! レインカちゃんに失礼でしょ!?」

「お~~いレイ…あれ? カギ掛かってないぞ…?」

ドアノブを回したアレスは、その違和感に気付く

そのままガチャッとドアを開ける




「「「「!!!??」」」」




()()()()()()()

たった、それだけだった

しかしここはレインカの私室

そして日も暮れかけた時間帯

更に王城『スカイヘイム』という場所

ましてやレインカの心身的状態

これらを(かんが)みても、『レインカ自身が自分の意思で居なくなる』とは考えにくい

いや、()()()()()()

そんな状況で逆に()()()()()としたら…もう『1つ』しか無い




4人の脳裏に『()()()()』が(よぎ)




「リクヒメサマが…()()()()()()()()()()()()()()を……俺が作ってやるのさぁ…♪」




「おい…まさか…!」

「そんな…レインカちゃん…!」

「…いったい…どこに…?」


状況は完全には理解出来ていない

『レインカが居ない』…それしか分からない

それでもこれだけは分かる


―――『()()』だと…




「レインカ…! 必ず…助け出す…!!」






アレス達の


         長い夜が


                 今、始まった

Q:ソウル、センスは誰でも使えるのか?

「ソウルはもちろん誰でも使えるわ。 人間、獣人、エニグマでも使えるの。 でもセンスは使える人と使えない人に別れてしまうわ。 そこにはソウルの良し悪しも関わって来るから、『誰でも』と言う訳にはいかないの」

「それにソウルだって、うまく使えたり使えなかったりする人がいるから、本当に個人差があるんだ。 使えるけど使いこなせるかは分からないって事だな」

「…あんた…ソウルの事だけはどうしてそんなに理解が良いのかしら…?」

「…まとめると…『ソウルは誰でも使える…ただし使いこなせるかは個人による』…『センスは発現出来るか分からない…ただし誰でも発現出来る可能性はある』…ということでしょうか…?」

「大体そんな感じね。 センスは文字通り『才能』で発現するけど、ソウルは鍛えれば更に力を増していくから、騎士を目指す人とかはソウルを強くする為に鍛える人は多いはずよ」

「…ってことは、日常生活じゃソウルなんて使わないって事か?」

「その通りよ。 ソウルをほとんど使えなくても、生きていく上で特に問題は無いの。 だから鍛える人も少ないのね。 …筋肉とおんなじ感じ…かしら?」

「…しかし…エニグマが多くいるこの世界であれば…ソウルを鍛えておいて損はない…と思います」

「確かにそうね。 あ、今回はこれでおしまいみたいね」

「んじゃ、次回の後書きでな!」

「…またお会いしましょう…」



「…おい…俺の出番は…?」

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