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【完結】転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした  作者: よぎそーと
その8

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91話 これが理由と言う事で理解と納得を

「なんか、また面倒な事になりそうですね」

 アヤの言葉にヨシフミも、

「だよな」

と言うしかなかった。

 可能な限り短く説明したおかげでやるべき事はしっかり伝わった。

 その上での発言である。

「これから建設とかしていく事になるんですよね。

 それを守っていかなきゃならないんでしょ?」

「そうなるな」

「だとしたら、何回も往復したり、建物を造ってるところを守らなくちゃならないんですよね」

「もちろん」

「かなり難しいんじゃないですか?」

 年齢の割によく考えてるなと思った。

 この一年、冒険者として活動した事と、その間の様々な出来事が成長させたのだろう。

 ヨシフミも「だと思う」と言うしかなかった。

 他に答えようがない。

「でも、ここで踏ん張れば手に入るものもある。

 鋼鉄と一緒に行動出来るし、寝床もある。

 稼ぎもそれなりに確保出来るだろうしな」

「でも、それならここにいなくても手に入るんじゃないですか?」

「まあな」

 さすがに嘘は吐けない。

 アヤの疑問を誤魔化すわけにはいかなかった。

「稼ぐだけならここでなくても大丈夫だと思う。

 適当なところでモンスターをおびき寄せてればどうにかなる。

 けど、こういう時に頑張っておけば、意外な余録もあるもんだ」

「たとえば?」

 サキが聞いてきた。

 彼女も懸念というか疑問を抱いた顔をしてる。

 本当に利点があるのかと。



「とりあえず、顔を売れる。

 ここにいる連中にな。

 逃げ出さなかったって事で信用もされるだろうよ。

 ただ今まで通りにやっていればいるだけでそうなる」

「それって大事なの?」

「とても大事だ」

 自信を持って言い切る。

「信用出来ない奴には仕事を回せない。

 どこかで逃げ出す奴に何かを託すことは出来ない。

 やれる事をやらないでいる奴など誰も必要としない。

 違うか?」

「まあ、そりゃそうだろうけど」

「……思い出したくないだろうけど、赤布の連中に仕事を回したいと思うか?」

「なるほど…………凄くよく分かる」

「そうだろ。

 素直に仕事をしてくれる奴ほどありがたいものはない。

 そういう人間でいれば、自然と仕事も回ってくる。

 ここで一緒に仕事をしてればな」

「しなかったら?」

「食ってはいける。

 けど、どこからも仕事が入ってこない。

 情報も。

 誰とも接点がないから余計な面倒には巻き込まれないけど。

 何があっても何も知らないまま最悪な所に陥るかもしれん」

「それは嫌だな」

「そうならないためにも、ここで踏ん張った方がいいと思ってる。

 それにだ」

 言いながらシイナとナギの方も見る。

「ここから離れるわけにもいかないだろ?」

 聞かれた二人は、

「確かにー」

「うん」

と答えた。



 この村で生まれた者達である。

 他の場所に行くわけにはいかない。

 こだわる必要もないが、人情として離れるのがしのびない。

 出来るならここで仕事を続けたいと思っている。

 そんな二人がこの村を離れれば、精神的に辛い状態になるだろう。

 例え一緒に来ることになっても、どこか上の空になってまともに行動出来るかあやしくなる。

 そんな状態でモンスターとやりあうわけにはいかない。

 だったら、ここで仕事をしていた方がマシである。

 冒険者として仕事に困る事もない。

 無理してここを離れる理由は無い。



「あと、ミノリもいるし。

 あいつはカナエの下にいる人間だから、ここを絶対に離れられない。

 いるといないとじゃ戦力が変わってくる」

 一緒に行動してる間にミノリのレベルも上がっている。

 そんなカナエは命令一つでいつ召し上げられてもおかしくない。

 しかし、ここにいる間は確実に一緒に行動してくれる。

 その利益は大きい。

 前衛が増えた事で、後方の安全確保が容易になっている。

 これを失うのは痛い。



「そもそも、ここを離れる理由も利点も無いしな」

 大きな理由である。

 他に行っても稼げるが、それはここにいても同じである。

 だったら無理して他に行く必要は無い。

 どこに居ても稼ぐ事が出来るなら、ここに居ても良いのだ。

 わざわざ時間と手間をかけて移動する必要はない。

「てなわけで、ここでもう暫く仕事をしようと思う。

 問題ないだろ?」

 聞かれた者達は、皆頷いた。

 反対する理由は無い。

「じゃ、がんばろう」

 話し合いはこれで終わった。

 ちょっと考えてる事を活動報告に書いてます。



 こちらの話もよろしく


「金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します」

http://ncode.syosetu.com/n7411dr//



「クラガリのムコウ -当世退魔奇譚-」

http://ncode.syosetu.com/n7595dj//

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