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【完結】転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした  作者: よぎそーと
その7

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66話 危険ではあるがやってみる

 一通り話が終わって食事も終わり。

 全員で部屋に戻ってからだった。

 ヨシフミは同室の他の者達にあらためて話をしていく。



「さっきの話の続きなんだが」

 全員が何事かと目を向けていく。

「試したい事がある。

 かなり危険になるかもしれないが、試してみたい」

「何をするんですか?」

 アヤが尋ねてくる。

「レベルアップに関わる事だ。

 俺らでどれだけ出来るか試してみたい」

 そう言ってヨシフミはやろうとしてる事を説明していく。

 聞いてる五人は段々と表情を固くしていった。



 翌朝。

 いつものように準備をして外に出る。

 荷車を引っ張り、町の外へ。

 以前、モンスターを倒していた場所へとやってくる。

 変化らしい変化のない森の中を進み、以前と同じように罠を設置。

 到着時点で結構な時間になってたので、さほど数を倒せるわけではない。

 だが、それでも構わず多少の犬頭を倒して核を得る。

 いつもより数は少ないが、それは構わなかった。

 目当ては次の日である。



 その翌日も同じようにモンスターを倒しに町の外へと向かう。

 ただ、前日と違う部分が一つある。

 その確認の為に出向くようなものだった。

 結果は成功したと言って良いだろう。

「随分とまあ……」

 呆れるしかなかった。

 一晩放置していたおびき寄せの餌の周りには、数多くのモンスターが集まっていた。

 そういうやり方もあるとは聞いてたし、実際やってる一団もある。

 確実に処理できなければ危険だし、周囲に人里があれば被害を受ける事もある。

 なので、基本的には禁じ手とされる事だった。

 長時間の餌の放置。

 多大な数のモンスターをおびき寄せるので、相応のレベルでなければ避けるべきものとなっている。

 ヨシフミとて、アヤとサキだけの時だったらやろうとは思わなかった。

 だが、シイナとナギがいる。

 それならばと思った。



「やるぞ」

 仲間に声をかける。

 全員が頷く。

 一人、ハルだけが緊張してるが、それでもヨシフミから目を逸らす事は無い。

 それなりに覚悟は出来てるようだった。

 手にしたクロスボウを握り締めてるのもそのあらわれだろうか。

 アヤと一緒に突入前の射撃を頼んでいる。

 上手くやれるとは思わないが、自分が何をやっていくのかを理解してくれればありがたかった。

 なお、以前から考えていた事であるが、クロスボウを増やしていた。

 これで射撃回数が増える事になる。

 ナギの弓の補助くらいにはなってくれればありがたい。

 合計六台になったクロスボウによる攻撃で、集まってるモンスターが少しは倒れてくれればありがたかった。

 何せいつもと違い何十体も出て来ているのだから。



 戦闘はシイナの閃光から始まる。

 モンスターの目がくらみ、行動出来なくなる者が出る。

 だが、数が多いので全体に行き渡ってるわけではない。

 続けて何度か閃光を発生させ、全体に効果を及ぼしていく。

 それでも、やはり何体かは無事な状態なものが出てきてしまう。

 どうしてもそういったものは出て来るとは思っていたが、せめてその数が少ない事を願った。

「光の方はそれでいい。

 ナギとアヤにハル。

 やってくれ」

 指示を出して次の攻撃を促す。 それぞれが構えた弓から矢が放たれた。

 それらが次々に犬頭を襲っていく。

 アヤとハルはそれぞれ三回射た所で終わる。

 弦を張り直せばよいのだが、それだけの力がない。

 その間にもナギは次々に射かけていく。

「いくぞ」

 サキを連れてモンスターに向かって走っていく。

 今のうちに出来るだけ多くのモンスターを片付けていかねばならない。

 目が見えないうちに。

 手当たり次第に犬頭を倒していく。

 どれが動けないでいるのか、どれが効果を受けてないのか分からない。

 考えてる時間も気にしてる余裕も名い。

 手当たり次第に剣を振るしかない。

 五体十体と倒した所まではまだ大丈夫だった。

 一方的に攻撃が出来ている。

 それが次の五体になると、犬頭も少しは回復してきたようだった。

 二十体目に到達した時には、もうかなりの数のモンスターが動ける状態になっていた。

 ヨシフミは構わずそのまま攻撃を続行する。

 技術レベルの高さがあるので問題は無い。

 だが、サキはさすがに少し苦しくなる。

 まだレベル2なので、ギリギリの所でレベルが足りない。

「こっちにこい、俺の背中にまわれ」

 そう言って背中合わせになる。

 互いに死角を作らないためにするためだ。

 一番怖い背後からの攻撃をこれで避けていく。

 そうする間にもナギの矢が犬頭を次々と貫いていく。

 そのおかげで動きが鈍くなってくれている。

 援護射撃のおかげで三十体目まではどうにかなった。

 しかし、ついにサキが攻撃を受けてしまう。

「シイナ、回復をサキに!」

「は、はいー!」

 言われてシイナがおぼえたての回復の魔術を使う。

 サキの怪我がそれでなおっていく。

 完全にふさがったとは言えないが、打撲・出血などの傷はかなり減った。

「そのままサキの傷を治していけ。

 俺はいらん」

 返事はなかったが、その後もサキの回復が続いてるので指示通りに動いてるのだろう。

 ナギの弓矢も止まることなく攻撃を繰り返している。

 モンスターがヨシフミ達に向かってるので、襲われる心配が無いせいか、狙いは正確だ。

 さすがにアヤとハルからの援護はないが、こればかりは仕方ない。

 二人の力では弦を引くなど無理である。

 シイナとナギの支援があれば十分だったので問題にはならない。

 モンスターの数が二十体になり、十体を切る。

 そこからは楽だった。

 弓矢での援護射撃はさすがに無理になっていたが、それも必要なくなっていた。

 防戦に追い込まれてるサキも、どうにかまだ生きている。

 その間にヨシフミがモンスターを倒し続け、最後の一体も切り裂いた。

 少しばかり手間はかかったが、かなりの数を一気に倒す事が出来た。

 戦果としては十分である。

 こちらの話もよろしく


「金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します」

http://ncode.syosetu.com/n7411dr//



「クラガリのムコウ -当世退魔奇譚-」

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