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【完結】転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした  作者: よぎそーと
その7

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62話 伝言があるからお伝えするだけなのだが、色々と思惑が絡むような

「どうしたんだ急に」

 大手冒険者集団である鋼鉄支隊のこの町における責任者は少々驚いた風である。

 そんなハルオミに、

「すいませんね、いきなりで。

 予約もなしに呼び出してしまった」

 最近のハルオミの忙しさは以前の比ではない。

 任された鋼鉄支隊の一部の切り盛りだけでなく、舞い込んでくる仕事の割り振りなどもある。

 他の冒険者集団との話し合いや兼ね合いを考える事になり自由な時間が無い。

 仕事の用件でも会うのは難しくなっている。

 そんな者に、面会を求めてるのだからヨシフミも良い度胸である。

 取り次ぎを求められた時に、鋼鉄支隊の者が困った顔をしたのが印象に残った。

 出来るかどうか分からないと言った彼は、そういった事情を知っていた。

 それでも己の役目を果たしてくれたおかげで、こうして面会が可能となっている。

「分かってるなら本題に入ろうや。

 お前さんも暇ではないんだろ?

 それに、余計な事で遅れが生じたら面倒じゃないのか?」

「仰る通りです」

 しっかり分かってくれてるのがありがたい。

 時は金なりである。

 焦って準備不足になるのも問題だが、早め早めで色々動いていければその方が良い。

「高槻と萩浦から言伝が。

『なるべく早くこちらに来て欲しい』と。

 ぶっちゃけ、この町の周りよりモンスターがいます」

「危険なのか?」

「レベル3以下なら。

 人数がいるならどうにかなるでしょう。

 基本、犬頭くらいしか見てないですけど、数は町の周りの二倍です」

「ほう」

 ハルオミの目に力が宿る。



「鋼鉄支隊が動く程では無いかもしれないですけど、割と良い稼ぎ場になるかもしれない。

 今なら場所そのものを独占出来ると思いますし。

 もっとも、住む場所がまだ全然出来てませんけど」

「なんだそれ?」

「小さな村での仕事なんです。

 今、拡張中ですけど」

「ますます分からんぞ」

「領主様が着手してるようなんですよ。

 どこまでやるか、どこまで本気か分からないですけど」

「ふむ」

「これから大がかりな仕事が入るかもしれないので、そうなる前に場を仕切った方がよいかもしれないですね。

 正式なものじゃないですけど、領主様の代理みたいな立場の人が依頼を出すと思うので」

「確かか?」

「俺がその手紙を持ってきました」

「なるほど」

 それで納得したようだった。

「だから二人は、早めにこっちに来いなんて言ってるのか」

「でしょうね。

 ここなら稼げる、他が来る前に占められる、てな事を」

「そうか」

 冒険者としては当然である。

 手頃に稼げる場所とモンスターがいれば独占したくなる。

「悪い話じゃないな」

 ハルオミもそれは納得する。

「でも、そんなに上手い話だけなのか?

 もっと面倒な事があるとかは?」

「犬頭以外のモンスターですかね。

 猿みたいなのと、でかい熊みたいなのがいるそうです。

 俺は会った事ないですけど」

「強いのか?」

「分かりません。

 猿は手間がかかるようですが。

 熊はそれこそ実際にやってみない事には」

「そうか」

 ハルオミもさすがに考え込む。

 今の話から、これからどうするかを。

「他に何かあるか?」

「自分の知ってるのはこれくらいですかね」

「分かった、ありがとう。

 考えておく」

 そう言ってハルオミは話を切り上げた。

 そんな彼に、

「他の一団にも話して大丈夫ですか?」

と尋ねる。

 鋼鉄支隊が冒険者の仕事の割り振りを仕切ってるのが続いてるなら、断りを入れておいた方がよいと思ったのだ。

 ハルオミは、

「かまわんさ。

 俺が口出しするような事じゃない」

と言う。

 ならば、他の者達に声をかけていっても問題はない。

 もっとも、正式な依頼として呈示されなければ、何の意味もないだろう。

 そうなるかもしれない、という話で動く者達はほとんどいない。

 それでもある程度話を流しておけば、参加者は増大するかもしれない。

 期待は出来ないが、布石は打っておくに限る。

 とにもかくにも、ハルオミからこれらの情報の制限はされてない。

 拡散するか秘匿するかはヨシフミの考えしだいである。

 ヨシフミも、失礼します、と言ってそこから離れる。

 これ以上一緒にいても、相手の邪魔にしかならない。

 それに、他の者達を放置するわけにもいかない。

 戻ってきたシイナにナギ、ハルの所へと歩いていく。

 これからこの話をどう伝えていこうか、あるいは口をつぐんだ方が良いかと考えながら。

 自然と口が重くなる。



 そんなヨシフミとは対象的に、女子達は互いの能力表を見せ合っていた。

 驚いたり笑ったりと姦しい。

 なんとなく気後れしてしまう。

 女子特有の雰囲気は、やはり馴染めないものがある。

 それでも無理して彼女らに近づいていった。

 こちらの話もよろしく


「金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します」

http://ncode.syosetu.com/n7411dr//



「クラガリのムコウ -当世退魔奇譚-」

http://ncode.syosetu.com/n7595dj//

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