表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした  作者: よぎそーと
その7

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

59/93

59話 あずかり知らぬ所で色々と事が進んでいるようで

 村に戻ってきたカナエに呼ばれたヨシフミは、その真意を伝えられていた。

 やってきたのは確かに村で起こる諸々の問題を解決するためである。

 その前提として、今後より多くの冒険者を誘致しようという事が前提として存在した。

 何でまた、という疑問にカナエは答えていく。



「やっぱり、税収があったのが大きいですね」

 それが注目されるきっかけになった。

「ご存じのようにこの村には特産と呼べるようなものがありません。

 木炭を作ってそれをさばいてるようですが、それもここでなければいけないというわけでもありません。

 炭なら他でも手に入れる事はできます。

 おまけにモンスターも多く、積極的に確保しておく理由が今までありませんでした」

 捨てていたわけではなく、どうにかしたいという思いは誰にもあった。

 だが、援助をしてもそれに見合う見返りは期待出来ない。

 持ち出しは仕方ないにしても、せめてそれを低く抑えるだけの何かが欲しかった。

 なのだがそうするための方策もなかなかない。

 他にもやらねばならない事はある。

 拡充・維持しなければならない設備などは他にもある。

 そちらに回す分を削ってまで山奥の村に投資する意義が見いだせなかった。

 その為、自然な衰退に任せて廃村になるのを見届けるしかない。

 統治者としてはしのびないが、それもやむを得ないと誰もが思っていた。



「ですが、そこに来ていきなりの税収増加です。

 何があったのかと誰もが思いました」

 とりあえず税収の理由を調査、ついでに今までの所得隠しがないかを確認。

 無ければないで、なぜ収益が上がったのかを調べる事となった。

「それで私が派遣されました。

 もっとも私は、本当にお飾りでしたが」

 実務を徴税官に任せきりにせざるえないのだから、それは仕方が無い。

 だが、村の実情を直接見聞きした事はそれなりに意義があった。

「冒険者を引き込む事で、モンスターを倒し核を手に入れる事が出来ます。

 今の状態でもかなりの成果が出てますし。

 それをより拡大出来ないか、と私たちは考えたのです」

 領主としては最も手間がかからない手段と思えたらしい。

 何せ、単に冒険者を引っ張ってくれば良いのだ。

 新たに産業を興したり誘致するより簡単である。

 全く手間がかからないわけではないが、他の手段に比べれば手軽だった。



「私たちは、そこで起こる衝突を取り締まるためにいるようなものです」

「なるほどね」

 以前彼女に言った事の対策というわけだった。

「あなたが仰ってくれなかったら気づかなかったかもしれません」

 忠告はしっかりと受け入れられたようである。

「ですが、私たちだけでは手が足りません。

 連れてきてる兵士だけではとても間に合わないでしょう」

「だろうな。

 職人も多いし、冒険者もいる。

 なのに兵隊は五人か六人くらいだよな。

 それじゃ絶対に無理だ」

「はい。

 ですから、ご協力をお願いします」

「どんな?」

「全部でなくてかまいません。

 騒動が起こらないように、起こったら取り押さえて我々に通報してください。

 その後の対処はこちらでします」

「お前さん達の側につけと?」

「村の方々の側です」

 カナエは発言に修正を求めた。

「駄目でしょうか?」

「うーん」

 気持ちは良く分かった。

 だとして、それに付き合う義理はない。

 だが、どうせなら正義の味方でいたいとは思った。

 悪党になるよりは気分が良い。

「報酬は?

 さすがに無料奉仕はごめんだぞ」

「満足のいく金額は出せないでしょうが、それなりに支払います」

「期待してるよ」

 とりあえず高槻と萩浦に声をかけることにする。

 賛同するかは分からないが、引き込んでおきたかった。



「それと、これはよろしければですが」

「なんだ?」

「出来れば私どもの兵も連れていってくれませんか?

 出来ればレベルアップもさせておきたいので」

「おいおい……」

 それをわざわざ頼むのかと思ってしまう。

「そっちの方で訓練とかしてるんじゃないのか?」

「しているのですが、悠長な事を言ってる余裕もありません。

 モンスターを相手にしてる方がレベルの上がりも早いと聞いてますし」

「生き残ればな。

 けど、そう簡単にいくわけないだろ。

 レベルの高いのが引率して、それでどうにかやっていけるかどうかだ」

 アヤを連れて歩いていた頃を思い出す。

 あの頃は本当にギリギリだった。

 レベルの低い者を連れて歩くのは危険と常に隣り合わせになる。

 それをより大きな規模でやる余裕は無い。

「俺より、他の連中に任せた方がいいと思うぞ。

 なんなら声をかけておくけど」

「そのあたりはお任せします。

 私では何が最善なのか判断できないでしょうから」

「随分信用してくれるんだな」

「最初に色々忠告してくれましたから」

「それだけで?」

「おかげさまで助かってます」

「はあ……」

 それで良いのかと思ってしまう。

 積極的に嘘を吐こうとは思わないし、騙したりもするつもりはないが。

「まあ、信頼は裏切らないようにするよ」

 その方が後々の稼ぎにも繋がる。

 今、こうして仕事を任されてるように。

 こちらの話もよろしく


「金持ちに転生したので親のすねをかじって冒険に挑戦します」

http://ncode.syosetu.com/n7411dr//



「クラガリのムコウ -当世退魔奇譚-」

http://ncode.syosetu.com/n7595dj//

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ