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【完結】転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした  作者: よぎそーと
その5

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40話 これらをこうやって使っていくという事で

「大丈夫ですかー?」

「まだ少し目がチカチカしてるよ」

「あたしも……」

「すげえな、あれ。

 魔術ってこういうもんなのか」

 ヨシフミだけでなく、傍で見ていたアヤとサキも光を直視していた。

 おかげでまだ目が完全に元に戻ってないようだった。

「でも、本当に凄いよ。

 上手く使えば有利に戦えるかも」

 直接的な打撃や殺傷力はないが、補助や支援としては使えそうだった。

 実際、先ほどのナギの言葉などにもそれがあらわれてる。

「詳しく聞かせてくれ。

 こういうのを使ってどうやって戦ってたのかを」

 がぜん、興味がわいてきた。



「シイナの、光で、目を潰す。

 これ、基本」

 やはり戦闘においてはそれが常套手段だったようだ。

「モンスター、動き止める。

 弓で撃つ。

 それか、近づいて攻撃」

「見えなくなってりゃ、どんなモンスターも怖くないしな」

「猿とかにも、時々使いますー」

「猿、落ちる。

 そこを、狙って撃つ」

「でも、動きが速いから、簡単にはいきませんー」

「すぐに出せないからか?」

「それもありますしー、思った所に光を出すのも難しいんです」

「狙いがつけにくいのか」

 相手の正面、視線の先、それも可能な限り至近距離で、となるとそれは確かに難しいだろう。

「それに、見ている他の人も目がくらんじゃいますからー。

 他の皆さんも動けなくなった事もあります」

「ああ、そっか」

 光の影響を受けるのはモンスターだけではない。

 そちらに目を向けている全ての者に影響がある。

 使いどころは難しそうだった。

「霧で、モンスターを覆う。

 こちらは、大丈夫」

「ナギさんの言う通りで、霧ならそういう事はありませんー」

 確かに目が見えなくなるという事はないだろう。

「上手く使い分けていかないと、って事か」

 魔術に限らず何事にも共通する事である。

 そして、これらをどう活用していくかが今後の課題になるだろう。

 それを今から色々と考えてる時間も余裕もない。

 だからこそ聞いておく必要があった。

「これを使って、今までどうやってたんだ?」



 やり方に創意工夫や改造、改良改変などは当然必要となるだろう。

 その結果として今までのやり方を捨てる事もあるかもしれない。

 しかしそうであっても、今までやってきたやり方をすぐに否定する必要も無い。

 今までやってきた事というのは、それなりの必然性があったはずなのだ。

 それが最も効率が良かったり、今までの人数や技術で最善の手法だったかもしれない。

 当然ながら、人数や装備、技術レベルが変われば修正は必要になるだろう。

 それはそれで正しい。

 正しいが、それほど大差がないなら今までのやり方が最善である。

 同じ事の繰り返しというは何一つ間違ってないのだ。

 それ以外によりよい手段がないならば。

 ヨシフミとしてもこの村の状況を、この周囲がどうなってるのかを分かってるわけではない。

 地形一つとっても、町の周囲とは違う。

 共通する所もあるだろうが、異なる所もある。

 そんな所で、自分がやってきたやり方をそのまま押し通すわけにもいかない。

 この村で、この森で、この山の合間にある場所に適したやり方。

 それが知りたかった。



「そうは言ってもですねー。

 あまり参考になるような事はないかと」

「シイナの、光で目をくらます。

 弓矢で、射る。

 残り、近づいて、倒す」

「それがここでのやり方だったと」

「そう。

 皆がいた時、そうしていた」

「でも、今はそうもいきませんからー。

 村の柵の近くまできたら、柵の内側から攻撃してるだけですねー」

「なるほど」

 少ない人数ではそれが妥当だろう。

 外でモンスターを相手にしてたのは、あくまで人数がいたからだったと考えられる。

 それがない今、防備の内側に引きこもって戦うのは当然の流れだ。

「こちらからモンスターを倒しに行く場合はどうだ?」

「その時は、足跡を追っていったり、今まで集まってた場所とかをまわったりしてましたねー」

「場所、だいたい同じ。

 跡も残ってる」

 だからこそ、追跡しての攻撃が可能だったのだろう。

「待ち伏せとかは?」

「時々」

「あまりやった事はないですけどねー」

 理由は定かでないが、追跡していた時の方が多いようだ。

 待ち伏せだと、相手が来るまで待つしかないからだろうか。

 待つより追いかけた方が見つける確率が高いのかもしれない。



「なるほどね。

 参考になったよ」

 二人に礼を言う。

「また後で色々聞かせてくれ。

 今後一緒にモンスター退治に回ってもらう事になるし、出来ればもっと詳しい話が聞きたい」

「分かりましたー」

「うん」

 そこで二人とは別れた。

 用件も無いので村長の所へと戻る。

 考えなければならない事はまだあるが、それもまずは落ち着いてからだ。

 そろそろ宿泊場所にも案内してもらわないと、荷物が片付かない。

(荷物を置いて、とりあえずやり方をまとめておくか)

 二人から聞いた事、今までここでやってきた事、ヨシフミ達のやり方。

 それらをもとに、ここでのやり方を考えていく。

 ただ、実際にこの周りを巡ってみないと分からない事もある。

 それを踏まえて考えていきたかった。

 17:00に続きを公開予定

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