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【完結】転生したけどウダツの上がらない冒険者は、奴隷を買う事にした  作者: よぎそーと
その4

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29/93

29話 先々の事とレベルアップは切り離せません

「そりゃ大変だったな」

 これっぽっちもそんな風に思っていない。

 受け取ったモンスターの核を受け取りながらの声である。

 仕事のついでに適当に言ってるのははっきりとしている。

「少しはいたわってくれよ」

「なに、上に立てば色々言われるもんだ。

 それも稼ぎのうちだと思ってがんばれ」

 言いたい事は分かるが、納得したくはなかった。

「それより精算に時間がかかるから、少し待ってろ」

「はいはい」

 そう言ってヨシフミは周旋屋の受付から少し離れる。

 実際、他の作業の精算作業も行われてるので時間がかかる。

 そう長くはならないだろうが、受付窓口にいる必要もない。

 待たせていたアヤとサキに合流して、食堂へと向かう。

 食べ終わる頃には買い取り金額も出ている。

 それまで一週間ぶりのメシを堪能したかった。



「でもさ、経験値たまったら何をあげる?」

 食事中、サキがそんな事を言い出してくる。

「まあ、戦闘とかを上げるよ。

 刀剣をまずはもっと上げておきたいし」

「まあ、一つに集中した方が効率いいらしいしね」

「お前はどうすんの」

「こっちも刀剣を上げていこうと思ってるけどさ。

 でも他にも幾つかあげておいた方がいいのかなって」

「でも、お前の技術ってレベル1がほとんどだろ。

 寄り道してる暇はないと思うけど」

「まあね。

 だからしばらくは刀剣にしぼっていくけどさ。

 でも、そのうち別のもあげる事になるだろうし。

 そうしたら何がいいかなって思って」

「それこそ先の話だ。

 今から悩んでどうする」

 来年の話をしたら鬼が笑う、というのは日本の言葉であるが、まさにそのような状況だった。

 割と効率よく経験値は稼げてるが、それでもレベルアップに必要な一万点を得るのに二ヶ月から三ヶ月はかかる。

 そのためレベルアップは効率よくいかねばならない。

 他の技術をとっていこうなどというのは、その先だ。

 今のサキにそんな事を考えてる余裕は無い。

「とりあえず刀剣をレベル3にしろ。

 でないと犬頭も相手に出来ないぞ」

 だいたいそれくらいが、一対一で互角以上に渡り合える目安と言われている。

「そうしてくれないと、俺も困る」

「はいはい、分かってますって」

 サキもまだまだ遠いことは分かってる。

 それでも、ある程度の方針や進路を考えておかないと、成長の効率が落ちてしまう。

 まず大事なのは、モンスターを倒す事。

 そのために戦闘系の技術レベルを上げていかねばならない。

 満遍なく、様々な状況に対応出来るように、などと言って幅広く技術をとってる余裕は無い。

 そんな事は、より強力なモンスターを倒し、経験値をより多く手に入れてからだ。

 新人は、とにかく一点集中でレベルを上げる事が鉄則と言われている。

「あと半年くらい頑張ればいいんだから、それまで待て」

「はいはい」

 その半年が長いのである。



「あたしはどうしたら良いかな」

 二人の話を聞いてたアヤも考えているようだった。

 モンスター退治に同行してるから、アヤも経験値を得ている。

 そのため、いずれレベルが上がるはずだった。

「やっぱり、クロスボウの技術をとった方がいいですか?」

 妥当な選択である。

 今のところアヤはクロスボウによる先制攻撃で戦闘に貢献してる。

 その技術を伸ばしていこうというのは当然だ。

 だが、ヨシフミとサキは即座に、

「駄目だ!」

「違う!」

と反対する。

「え?」

「そんなものより料理のレベルを上げるんだ」

「そうよ、戦闘よりそっちの方が大事でしょ」

「え?」

「いいか、戦闘は俺とサキでどうにかなる。

 だがな、料理が作れるのはお前なんだ」

「戦うのは大事だけど、戦うためには食べなきゃいけないの。

 それを美味しくいただく事はとても重要なの」

「え……?」

「まずい飯なんか食って元気が出るか!」

「美味しいご飯は、生きていく上での基本よ!」

「いいや、最重要課題だ!」

「何もない外で、モンスターを相手にしてる間の楽しみなんて、ご飯くらいなの!」

「その飯を少しでも美味くしてくれ」

「いいわね?」

「え、あ、えーと」

「いいな!」

「わかったわね!」

 ずい、と二人はアヤに迫る。

 近づいてくる顔は真剣そのもので、迫力があった。

 思わずアヤは、

「……はい」

と言ってしまう。

 それを聞いて二人は満足そうに頷いた。

「これで、外でも美味い飯がくえる」

「さようなら、ぱさぱさの乾パン」

「しょっぱい野菜と肉」

「空腹解消のためだけの食事」

 そんな事を言うヨシフミとサキを見て、アヤはひきつった笑みを浮かべていった。



 そんな食事をはさんで、モンスターの核の精算金を受け取る。

 三百十六個の核の売却金額、二十三銀貨と七千銅貨。

 税抜き後は十六銀貨と五千九百銅貨になる。

 それを分けて今回のモンスター退治は終了となった。






【能力紹介: 日立ヨシフミ】




<主な技能>



 刀剣レベル 5

 格闘レベル 2

 槍レベル 2

 盾レベル 3

 弓レベル 2


 野外生活レベル 2

 一般教養レベル 2



 他に、いくつかの技術レベルを保有

続きを21:00に公開予定

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