7-7日目
私は、再び幸華の手紙に手を伸ばす。しかし、今までのようにいやな気持ちにはならなかった。そしてその手紙を読んでいくたび、涙がほおを伝った。
その手紙には、こう書いてあった。
『つーちゃんに何も言い残せず、いなくなってごめんね。ここに私の全部の気持ちを書くね。
私、結構前に、もうだめだ、このまま死んでしまう、というのはわかってた。
でも、そんなこというと、つーちゃんが心配するのがわかってた。だから、いわなかった。でも、あのとき、メールで打った文面だけれど。私は悲しみしか残せなかった訳じゃないと思う。同時に、私への思い出や、思い、 も残せたと思う。
そして、私は死にそうになってる今まで、つーちゃんの気持ちがわからなかった。でも、今わからなくてもいいと思う。
だから、つーちゃんにだって私の気持ちがわからなくてもいい。
しかも、つーちゃんには、まだ未来あるじゃん。もしも私が死んでても、私の分だと思って生きてよ。励ますためにわざと暴言はいてた私の事でも思い出してさ。じゃないと、私の方まで悲しくなっちゃうじゃん。
もしも私が死んでても、つーちゃんは、絶対に自殺なんかしないでね。つーちゃんが死んじゃったら、私、自分が死ぬよりも悲しむ。だから、絶対に私の分まで生きて、たくさん私ができなかったことをして、思い切りつらいことにぶち当たって、つらくなったら、この手紙を見て、私のこと、思い出して、がんばれ!つ ん!いつだって、私応援してるよ、だって私、知っていたもん。いつも私に冷たい言葉で接していても私のことを気遣ったり、いたわってくれたり、私が苦しんでるのをみて、泣いてたのも知ってる。だから、無理に、かわいく見せたり、強がったりしないでも 。』
途中、所々血で汚れてて読めないところもあった。私は、一生自殺なんかしない。だって私には幸華がいるもの。