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チョコレートになりたいたまごボーロ君の話

作者: 昼月キオリ
掲載日:2026/02/21


〜登場人物〜


♦︎たまごボーロ君

チョコレートさんに憧れている。


♦︎チョコレートさん

たまごボーロ君に密かに思いを寄せている。


♦︎するめ先輩

年季の入ったイカした先輩。


♦︎ポテチパイセン

海外から来たチャラ〜いパイセン。


♦︎ずんだ餅さん

んだんだしか言わない。癒し系。


♦︎ショートケーキちゃん

キラッキラな皆んなのアイドル。

でも、実はお菓子コーナーに憧れている。


♦︎夏菜子(かなこ)(19)

口癖がチョベリグなギャル店長。

高校卒業してすぐに"チョベリグスーパー"の店長になっちゃう凄〜い女の子。


♦︎明子(めいこ)翔子(しょうこ)

二人組の女の子。

ギャル店長と仲の良いギャル友達。

たまごボーロとチョコレートが好きな女の子達。





"チョベリグスーパー"


ギャル店長「いらっしゃいませ〜!」


超明るいギャル店長の夏菜子が経営する"チョベリグスーパー"。

いつもは平和なのだが、

とある一角で論争が起きていた。


お菓子コーナー。

右列にするめ先輩、ずんだ餅さん、ポテチパイセン。

左列にたまごボーロ君、チョコレートさんがいる。


チョコレートコーナーを見たたまごボーロ君が

ポツリと本音を漏らした。


たまごボーロ君「僕、あっちに行きたい!」


するめ先輩「あっち?」

 

たまごボーロ君「チョコレートだよ!いいな、いいなぁ・・・僕もチョコレートコーナーに行きたいなぁ。」


目をキラキラさせながらたまごボーロ君が言う。


するめ先輩「何でそう思うんだ?」


たまごボーロ君「だって、チョコレートは皆んなの人気者だもん!

熱烈なファンがいるくらい」


するめ先輩「それ言うんなら、するめはどうなるよ?

酒飲みなオヤジたちしか買っちゃーくれねーんだぜ。

その点、お前さんは子どもから大人まで幅広く買われてるじゃねーか。」


チョコレートさん「そうよ、たまごボーロ君。

その素朴さと優しさがあなたの良いところなんだから」


ずんだ餅さん「んだんだ」


するめ先輩「ほらよ、お前さんの憧れのチョコレートさんもこう言ってることだしよ」


ポテチパイセン「HEY!皆さんお元気ですかー!

今日も皆んなでワイワイ行きましょー!」


するめ先輩「はぁ・・・相変わらず元気な奴だな」


ポテチパイセン「YES!」


チョコレートさん「あら、元気なのはいいことよ」


ずんだ餅さん「んだんだ」


たまごボーロ「それでも!僕はチョコレートになりたいんだ!甘くて美味しい。

バレンタインの日には、たちまちステージの上に上がれる・・・そんなチョコレートに。」


するめ先輩「贅沢言うでない。」


チョコレートさん「まぁまぁ、可愛らしくていいじゃない。」


その時、向こうから女の子を連れた母親が歩いてきた。

カゴにはなんと・・・ショートケーキが3つ!


たまごボーロ君&チョコレートさん&するめ先輩&ずんだ餅さん&ポテチパイセンが目をかっぴらく。


"!!!!!"


カゴの中のショートケーキは、

アイドルのコンサートがごとくカゴの中で輝きを放っている。

さながらスーパーアイドルと言ったところであろうか。


ショートケーキちゃん「皆んな〜!またね〜!」


キラッキラなオーラを放ちながらショートケーキちゃんが去っていく。

たまごボーロ君達が目を輝かせながら手を振る。

さっきまでの論争はどこへやら。


ポテチパイセンがウインクをして見送っている。


するめ先輩がスンっと落ち着きを取り戻し・・・。

口をぎゅっと結び、目に星を浮かべた渋い顔をする。

(陰影が濃ゆ〜く映っている)


するめ先輩「・・・皆んな、ないものねだりは止そうぜ。」


チョコレートさん「そうね!適材適所よね!」

手をパンっと叩きながらチョコレートさんが言う。


ずんだ餅さん「んだんだ」

全てを包み込むがごとくずんだ餅さんがうんうん、と頷く。


と、その時だった。

二人組のギャルがお菓子コーナーで足を止めた。

 

明子「何買う〜?」

翔子「私ー、チョコレートかなぁ」

明子「私もチョコレート食べた〜い」


たまごボーロ君「やっぱり、僕なんか・・・」

はぁ、とため息を吐くたまごボーロ君。


するめ先輩「おい、俺の前でしけた面すんじゃねぇ・・・」

チョコレートさん「あら?」

するめ先輩「どうしたよチョコレートさん」

チョコレートさん「ちょっと待って、二人が続きを喋っているわ。」


明子「あ、たまごボーロあるじゃん」

翔子「明子、たまごボーロ食べてんの?」

明子「えへ、たまごボーロに〜溶かしたチョコレート付けて食べるの。」

明子「うっそ、マジ?美味しそー!」

翔子「マジマジ!!」

明子「やってみよ」


二人が棚からたまごボーロとチョコレートを手に取る。


翔子「あ、ポテチも買ってこ。やっぱり甘いものの後にはしょっぱいものだよね〜」


翔子がポテチを持って来る。

 

明子「ダイエットはー?」

翔子「明日から明日から〜」

明子「も〜、私はーダイエットしてるからするめ!」


明子はするめを手に取る。


翔子「ずんだ餅も買ってこ。ばあちゃん好きなんだよね。」


翔子が更にずんだ餅を持って来る。

 

明子「優しいじゃん!」



お会計。お客は今、二人だけのようだ。

ギャル店長「いつもありがと〜」


翔子「ねーねー、夏菜子。

たまごボーロとチョコレート組み合わせたら美味しいんだって!夏菜子もやってみなよ!」


ギャル店長「マジ?美味しそ〜!やるやる!

ってゆーか、たまごボーロとチョコレート合わせるなんてー、チョベリグ〜!」


明子「あは、出た!いつものやつ!」


こうして、平和的解決を遂げた"チョベリグスーパー"であった。






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