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バツイチ子持ち幼馴染と俺  作者: にやり
5/7

5 俺と美紀の約束


その後、美紀のおじさんとおばさんに美紀との交際を報告した。


とても喜んでくれた。


美玖ちゃんは良くわかっていなかったようだが、これからちょくちょく俺が遊びに来ると聞いて喜んでくれた。



それからは度々美紀の実家にお邪魔して、美玖ちゃんと遊び、美紀の両親とともに食事をしていた。


美紀のおじさんやおばさんが気を使ってくれて、俺と美紀との時間も作ってくれた。


週に何度か、俺のアパートに美紀が来て食事を作ったり、家事をしてくれたりしていた。


そんなある日、俺のアパートに来ていた美紀に話したい事があった。



「美紀、話がある。」


少し身構える美紀。


「え?な、何?」


「あのさ、これから付き合って行って、その先には結婚も考えてる。けど、その前に約束して欲しい事がある。」


「約束?」


「うん。大事な事だ。もし約束が守れない様なら、別れる事も考える。」


「う、うん。何?」


「この先どんな事があっても、俺の事より美玖ちゃんの事を優先すること。」


「!!」


「俺の事を好きでいてくれる女であって欲しいけど、それよりも美玖ちゃんの母親であることを優先して欲しい。」


「………。」


「約束出来るか?」


「………。」


「美紀?」


美紀はしばらく無言で俯いていたが、急に泣きながら抱き着いてきた。


「………もう!ホントに……何で私は………こんないい男がずっと傍に居たのに………。」


「美紀?」


「…約束します。和人より美玖を優先します。でも、和人の事も負けないくらい大事にします。それでいい?」


「…ああ、それでいいよ。結婚もちゃんと考えるから。」


「ありがとう。……ねぇ、私の事抱いてほしい。ダメかな?」


「いや、ダメじゃないけど、俺初めてだから…。」」


「うん、そんなのいいから。和人はイヤ?」


「俺だってしたいけど、あんま自信無いんだよ。」


「そんなのいいよ。私が気持ちを抑えられそうにないの。お願い…。」」









その日俺は初めて女を、美紀を抱いた。













「…ホントに…初めて?」


「え?何で?」


「だって………凄かったよ、あんな奴と比べ物にならないくらい………。」


「えっ?」


「あっ!ごめん、比べるつもりはなかったの!でも、こんなの初めてだったから………。」


「…そうなのか?俺にはわかんないよ………。」


「…とっ、とにかくね?和人は上手だったよ?お世辞でもなんでもなく!」


「良かったって事?」


「………うん。物凄く………。」


「なら良かった。ちょっと安心した。」


「うん、和人はもっと自信持っていいと思うよ?」


「ありがとう。美紀にそう言われたら少し自信ついた。」


「私も嬉しかった。夢が叶っちゃった。こんな私が…。」


「こんなとか言うな。美紀は…その…綺麗だったよ。」


「…ありがと。うれしい…。」



長年抱えていたモヤモヤが跡形もなく消えた気がした。






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― 新着の感想 ―
[気になる点]  >凄かったよ、あんな奴と比べ物にならないくらい  ↑こんな時にそんなこと言われたら、絶対に萎える。果てしなく萎える。当分立ち直れない位凹む。聞きたくない!何で今そんなことを言った!…
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