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バツイチ子持ち幼馴染と俺  作者: にやり
4/7

4 美紀の過去



「私はね、本当は和人の事がずっと好きだったの。」


「………は?え?」


「でもね?和人に女として意識されてないんじゃないかって思ってて、告白出来ずにいたの。」


嘘だろ?美紀が俺の事を…?


「高校2年の時、同じクラスにバレー部の子がいたでしょ?」


「ああ、実は俺、告白された。」


「告白される前に、デートしなかった?」


そういえば、いとこの誕生日プレゼントを選ぶのを付き合った事があった。


「デートって言うか、いとこの誕生日プレゼント選びに付き合っただけだぞ?」


「うん。その写真をアイツから見せられて、和人は私の事を女として見てないって言われて。」


バカな!俺だって美紀の事が好きだったんだ!


「私、ずっと前から不安だったの。それで、やっぱりって思っちゃって。」


そんな事ねぇのに………。


「で、アイツに可愛いとか綺麗とか褒められて、その気になっちゃった。」


そんな………。


「バカだった。付き合って、ファーストキスも初めても全部あげちゃった。」


………今聞いても結構堪えるな。


「後で聞いたの。あのバレー部の子、アイツのいとこだった。騙されたって気づいた時にはもう全部あげちゃってた。」


………。


「バレー部の子の告白断ったんだよね?」


「ああ。好きでもなんでもなかったからな。」


「そうなんだね。私はその時には和人に相応しくない女になっちゃってたから、連絡も出来なかった。」


「そんなこと………。」


「せめて元の幼馴染の関係に戻りたかったけど、もう彼女にはしてもらえないと思うと、辛くて…。」


………。


「だから騙されたとはいえ、アイツを選んだのは私。馬鹿な私にはお似合いだって思ったの。」


………。


「それで、もう和人の事は諦めてアイツと付き合い続けたの。」


………。


「でね?20歳で結婚して、21歳で美玖が産まれたんだけど。その頃はアイツの相手なんかしてられなかったから、やっぱり浮気してて。」


「うん。」


「でもそれは我慢できたの。なのにアイツ、美玖に暴力を振るったの。まだ1歳だった美玖に。」


「!!」


「それだけは我慢出来なかった!だから両親に助けを求めたの。」


「それで、すんなり離婚できたのか?」


「ううん、根も葉もない嘘だって言われたわ。美玖の事は証拠がなかったけど、浮気の証拠はあったから、それで離婚出来たの。」


全然知らなかった。美紀は幸せになったんだとばかり思っていた。


俺は。ただ落ち込んで………。知っていれば、俺は………。


「ごめんな、美紀。俺、何も知らずに、何もしないで………。」


「和人は悪くないよ。私がバカだっただけ。自業自得だし、美玖がいるから今は幸せよ?」



高校生の時の俺だったら、いくら美紀が俺の事を好きだったと知っても、里中先輩を選んだ時点で受け入れられなかっただろう。


ずっと一緒にいた俺じゃなくて、騙されたとはいえ、里中先輩を選んだのだから。


今だって、何で俺を選んでくれなかったんだって気持ちはある。


だが、これからもずっと美紀を引き摺って一人で生きていくのか?


誰か他の女と付き合って結婚とかあり得るのか?


今まで会社の先輩から何人も紹介されてもずっとその気になれなかったのに?


これからもずっとビビッて何もしないでいいのか?ここしかないんじゃないのか?



「俺だって!美紀の事ずっと好きだった!!ただ自分に自信が無くて、ビビッてただけで何も出来なかった!」


「えっ?」


「好きだったんだよ!!美紀の事が!!」


「嘘?……ホントに?」


「本当だ。そんな事になる前に俺が勇気を出して美紀に気持ちを伝えていれば………!」


「………それを聞けただけでも嬉しいよ。美玖と遊んであげて欲しい気持ちはあるけど、でもやっぱり和人に相応しい人がいると思うし。」


「………。」


「正直私も和人と再会して舞い上がってた。ウチの両親も多分私が和人とって思ってる。でもね?和人にはもっと」


「今からでもいい!!俺は今でも美紀を忘れられない!!だからずっと一人だった!!」


「………だめだよ?和人ならもっと綺麗で可愛くて初婚の相手が」


「美紀でなくちゃダメなんだ!!美紀は俺じゃダメか?」


「ダメなわけないじゃない!!でも」


「でもはいらない!!美玖ちゃんの事もちゃんと考える!!だから俺との事真剣に考えてくれ!」


「………いいの?私なんかでいいの?高校の時私の事思ってくれてたなら、和人、傷ついたよね?ずっと苦しかったよね?」


「美紀だって辛かったろ?悲しかっただろ?だからいいんだ。だから」


そこまで言った瞬間、美紀が抱き着いてきた。


「………ありがとう、うれしい。もし和人がいいなら私と付き合って下さい。私と美玖の事、真剣に考えてくれたらうれしい。」


「俺の方こそよろしく。俺なんかこの年でまだ誰とも付き合った事無いんだからな。」


「そうなんだ?私は嬉しいけど、ごめんね?私なんか子供までいるのに。」


「美玖ちゃんも俺に懐いてくれてるみたいだし。俺も頑張るよ。」


「ありがとね!………ホントにありがとう!」





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― 新着の感想 ―
[一言] 確かに作者さんが善人なら、この展開嫌いだろうな… 好きな人を信じられず大事なもの捧げておいて都合いいね。
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