2 美紀と美玖
「おいしいよ!ママ、このケーキ!」
「そう?よかったわね、美玖。」
その後俺は、美玖ちゃんを連れてきたお礼として近くの喫茶店に連れて来られた。
「おにいちゃんはそのくろいおみずでいいの?ケーキは?」
「お兄ちゃんは甘いの好きじゃないんだよ。黒いお水美味しいよ。」
「みくものんだことあるけど、にがいよ!おいしくないよ!」
「そっか。お兄ちゃんは好きなんだけどな。」
「そうなの?かわってるね!」
「ごめんね、和人。美玖ったらはしゃいじゃって。」
「いや、別に構わないけど…。」
「………和人は元気だった?」
「まぁ、ボチボチ…。」
「「………………。」」
「結婚とかは?」
「いや、ずっと一人だよ。」
「…そうなんだ。………あ、静かになったと思ったら美玖寝ちゃってる。」
美玖ちゃんは美紀に寄りかかって寝てしまったみたいだ。
「美紀はどうなんだ?今幸せか?」
「そうだね、美玖もいるし、幸せかな。」
「旦那さんはどんな人?」
「あ~、え~とね、高校の時付き合ってた人覚えてる?」
「確か里中先輩だっけ?」
「そう、その人と、私が21歳の時結婚したんだけど、美玖が生まれて1年後くらいに別れたの。」
「えっ?なんでまた?」
「あの人の浮気が原因かな。後、結婚してからも酷かった。私が妊娠しても気遣ってもらえなくて。」
「そうなんだ…。大変だったな。」
「和人はどうして彼女も作らないの?結構モテるでしょ?」
「………なんでかな、そんな気になれないんだ…。」
「…そう。今どこに住んでるの?」
「この近くのアパートだけど?」
「も、もしよかったら、また会えない?あ、あのね?美玖がこんなに大人の男の人に懐くの珍しいの!」
「そうなのか?」
「うん!だ、だからね?ご飯とか御馳走するから美玖の遊び相手とか…。」
「まぁ、休みの日だったら特にやることもないしな。」
「本当?良かった!私がアイツと付き合ってから和人と連絡取り辛くて。」
「美紀もこの辺に住んでるのか?」
「そうだよ、実家が引っ越してこの近くなの!離婚してからは実家においてもらってる。」
「そっか、おじさんとおばさん、元気か?」
「下手したら私より元気だよ!和人のおじさんとおばさんは?」
「ウチも元気だな。」
「そうね、今度ウチに来てよ!多分お父さんとお母さんも和人に会いたがってるし!」
「そうか?懐かしいな。じゃあ今度お邪魔するよ。」
「………ママとおにいちゃんはなかよしなの?」
「あ、美玖起きたの?そうね、お友達よ?」
「あぁ、そうだな。じゃあ俺はそろそろ帰るよ。」
「そう?じゃあ美玖、帰るよ!」
「ねぇおにいちゃん、またあえる?」
「そうだな、また会えるよ。」
「じゃあ、またね!おにいちゃん!」
「またな、美玖ちゃん。」
「またね、和人!」
そうして美紀と再会し、美玖ちゃんと出会った。




