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剣神様は剣に飽きたようですよ?  作者: ハーメルンホイッスル
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世界創造から始まる異世界転生!

不定期更新!


それでもよかったらお楽しみください!

 ここは神界、最上位の神々が住まう世界に一人…いや、1柱が自分の家の庭先で剣を振っていた。だが、その1柱は、剣の素振りを止め剣を見つめた後、地面に叩きつけた。


 「ちーっす、剣神~遊びにきたy…ってどうした?!なにがあった!?また豊穣神にドスケベアタックでもされたのか!?」


 「あ、創造神…いやね…俺…思ったわけよ…これ以上強くなっても意味がないなって…それで…なんだか剣に飽きちまって…」


 「あ~…あるある、俺も何でも作れる様になっても大した感動もないし、いくら神力を高めてもこれ以上は無意味だなって、思うよな…だってもう最高位だもの…頂に上がっちゃったからそれ以上は無いもんなぁ~」


「そうだな…もう頂すぎて下の奴が何しても、俺らに届くことは無いからな…」


その場がしんみりしてしまい、気分を変えようと茶色の紙袋からゲームソフトを取り出した。


 「まぁ、そんなこと言っていてもしょうがないから、人間が作った娯楽で遊ぼうか、酒とおつまみ、軽い飯も持ってきたから」


「そうだな…気分転換するか…」


 地面に叩きつけた剣をそのままにして、2柱は剣神の自宅に入って行くと、ゲーム機に電源を入れ、新作とシールが貼られたソフトを開き、ゲーム機にいれた。半透明で薄さ1センチにも満たない大型モニターに映し出されたゲームOPは、人や亜人種達が、人型兵器に乗って冒険している映像だった。


 「人間が作ったゲームもグラフィックがよくなってきているな…まぁ俺から言わせればまだまだだけど、この時代の人間は、何かこう…輝くものがあるな」


「俺も、元人間だけどこんな物は俺がいた時代には無かったな…」


「お前、中世以前の人間じゃねぇか!?なくて当たり前だからな?」


 創造神はコントローラーのスタートボタンを押し、タイトル画面に進むと、二人でプレイを選んだ。二人でプレイを選ぶとモニター画面が二分割にされ、キャラクタークリエイト画面を表示した。


「キャラクリどうしようかな…」


 「俺は、めんどくさいからロリショタにするぜ!寄ってきたメスに、あれしてあれを出し入れしたいからな!逆にオスは踏んでやる」


「業が深くて笑いの波がダイタルウェイブ…俺は、男でいいか…」


「やっぱり美形なんだな」


「そりゃあ、女の事イチャイチャしたいからな、女キャラでレズいちゃするのも悪くはないが…」


「レズじゃなくて百合って言ってやれよ…せっかく人間が別な例えを考え出したのに」


 「人間はおかしい事をするんだな…もともとある言葉があるのに、別の言葉を使って同じ意味を言うんだから」


「そうだなっと…俺は完成したぞ、そっちは?」


「できた」


「難易度は最高難易度でいいよな?」


「問題ない」


 2柱とも画面の決定ボタンを押し、次の初期武器を選ぶ画面になると創造神はすぐ大剣に決めたが、剣神だけが腕を組んで悩んでいた。


「こういうのは適当でいいんじゃないか?飽きたら別の武器に変更すればいいんだし」


「そうか…そうだな…」


「といいつつ、銃剣を選ぶのか」


 銃剣は、銃に付けて使うものではなく、火薬で弾を飛ばす銃と剣が合わさった物だった。2柱は決定ボタンを押すとナレーションがゲームの世界を語り出し、ゲームが始まった。


「よし、動かせるようになったな、最初はチュートリアルか…どうする?飛ばすか?」


「いや、やっておこう、剣の間合いとか確認したいし」


「おっけー」


2柱はチュートリアルを進め、操作確認をすると物語が進み、中世の街並みの様な城下町にたどり着いた。


「あ~この男キャラが主軸で動くのか…」


「よくあるやつ、よくあるやつ」


 自分が設定したキャラではない男性NPCが、主役となって物語が進みプレイヤーはサブキャラとして物語にかかわって行くようだった。


 「おい!この女、捕まって主人公が助け出そうと躍起になってるのに、敵の将と恋仲になったぞ!どういうことだ?!」


 「弱い女なんだよ…といっても主人公に対して好きだって言ったのに、敵将と恋仲になるなんて最低だけどな…」


それから数時間後、物語は序盤が終った所だった。


「うぉらぁ!俺の大剣で死にさらせ!このあまぁ!」


 「一時的に敵将も仲間になったけど国を裏切れないってパーティー脱退したな…助け出した女も付いてって敵側に寝返り主人公に襲い掛かるとか…ありえないなこの女…シュッとさして撃つ!」


 そして物語が中盤に差し掛かると、人型兵器を手に入れ行動制限も無くなり、世界を自由に見て回れるようになった。


「いヤッホー――これ気持ちいいな!」


「確かに自由に駆け回るのは楽しいな、お!あそこにお宝の反応が!」


「え?ガラクタ?ただの不法投棄じゃねぇか!期待させやがって!」


「不法投棄ダメ絶対!」


2柱がメインクエストそっちのけで人型兵器に乗り、走り回って遊んでいるとサブクエストを見つけた。


「ダンジョン行って薬草取って来いってさ」


「ふむ、どうやら病気の母親の為に働いてお金を工面したと…いい子じゃないか」


「じゃあちょっと行ってみるか」


「そうだな」


 2柱はダンジョンに潜り、襲い掛かってくる敵を倒しながら進んでいくと、ダンジョンの最奥にいたボスを撃破して頼まれていた薬草を獲得した。2柱は、意気揚々でサブクエストの依頼人の所へ戻ってみると、驚愕した。


「村が焼かれているだと?!あの娘は無事か?」


「悲劇を止めるぞ!」


依頼人がいる村に戻ってきた2柱は、2度3度驚愕した。


「生き残ったのはあの娘だけか…」


「村を焼いた部隊が、あの糞女とあの将交だとは…ゆ゛る゛さ゛ん゛!」


2柱は、メインクエストを進めていき物語も終盤になってきた。


 「はぁ?なんだこの糞女?将校が死んだらやっぱり君の事が好きだと!?ふざけんな!おめぇの居場所ねぇから!」


「主人公は助けた娘といい感じだから!毒婦の居場所なんてないから!」


2柱は、NPCの女にキレながら物語を進めていくと、またもNPCの女がやらかした。


「いい加減にしろ!私が愛されない世界なんていらないだと?!ふざけやがってぇ!」


「毒婦オブクラッシャァァァ!」


そして2柱は、ラスボスを倒しゲームはエンディングを迎え、スタッフロールが流れていった。


 「はぁ~終わった~あの糞女はひどかったけどちゃんと主人公とあの娘が幸せになったのはよかったな、人型兵器もいろんな種類があって改造するのが楽しかったし」


「そうだなぁ…なにかこう…こだわりを感じたよ、人間もいい物を作るな…毒婦は最悪だったが…」


創造神がスルメをかじりながら剣神をみた。


「どうだった?いい気分転換になったか?」


「う~ん…いい気分転換にはなったよ?なったけどさぁ~…」


「まぁ、原因が解消されたわけじゃないから気分は晴れないか…やった事はちょっとした現実逃避だし」


 「そうなんだよなぁ…誰も俺らを超える事かない…それってつまりもう成長しないって事じゃないか…なにかないかなぁ…俺らを超えて来るもの…」


「そんな、うめぇ話あるわきゃねぇだろ!いい加減にしろ!」


創造神が半ば笑いながら言うと剣神は、ゲームのパッケージをふと見つめた。


「ロボット…冒険…これだぁぁぁぁぁぁ!」


「どれだぁぁぁぁぁぁ!?」


 創造神がお酒を飲んでる最中に、剣神はゲームのパッケージを指差して叫び、それに驚いた創造神が酒を吹き出した後、同じく叫んだ。



~α~β~


 創造神が噴き出した酒を片付けた後、二人は対面して椅子に座った。


「これだよ!このロボット!このロボットに乗れば、俺達の悩みは解消されるんじゃないのか?」


 「あ~つまりこのロボットを人間に渡して追及させるって事か?己が肉体じゃなくロボットに剣を振らせて超える者を作り出すと…う~ん…剣神の方はいいけど俺の方はなぁ~」


 「何も最初っから最強の機体を作る必要はないんだ、第一世代どか第三世代とか世代を付けさせればいいんだよ!」


「ふむ、制限内で極めていく…いいな!面白そうだ!」


「だろう?俺も握るのは剣じゃなくて操縦桿だから勝手が違う、きっと俺らを超える人間が現れるはずだ」


「いいね、じゃあ最初は第一世代の設定をしようか、どこからどこまでが第一世代かという事を」


「そうだな、最初だから3m位でいいんじゃないか?」


「そうだなぁ~そこから徐々に大きくしていけばいい事だし」


 そこから2柱は、酒を飲みながら話し合って行き、時には殴り合って設定を決定したり、性的興奮とは何ぞやという訳の分からない事を追及したり、性能を取るか見た目を取るかで議論し合った。そうして三日が過ぎ、2柱はボロボロになりながらも、完成させた。


「チ〇コだせー(こんにちは!)!〇ませろー!(お邪魔するわよ!)って、どうしたの?!」


「豊穣神…心の声とあいさつが逆だ…ていうか、カエレ」


「さいしょっからひでぇな…相変わらず…」


 グロッキー状態で床に寝そべっていた2柱が、玄関を蹴飛ばして入ってきた女神に嫌な顔を向けて椅子に座り直した。


「なによう!ちょっと剣神の子種を貰いに来ただけじゃない!」


「ビッチ女神にやる物は一つもない!カエレ!」


 「男神食い散らかしてもう誰にも相手にされてないのは自業自得だと思うよ?浮気しまくって夫持つ女神から恨まれるのは必然だしね~」


 「私は、豊穣神よ!実らせる事が重要なの!あ!もしかして仲間外れだと思ってる?大丈夫!私は3Pでも問題ないわ!」


「この女神はもうだめだな…」


創造神が指を鳴らすと、豊穣神の体に光の輪が現れ拘束した。


「え?緊縛プレイ!?滾って来たわ!」


「うるさい!」


創造神がもう一度指を鳴らし、光の輪で猿轡すると手を二回叩いた。


「神よ!お呼びですか?」


手を二回叩いた後、2柱の目の前に傅いた天使が現れた。


「これを、地獄の最下層に投棄しておいてくれ」


「え?またですか?この前投棄したら地獄の管理者がガチ泣きしてクレームを言ってきましたよ!?」


「あ~…それはなんだか申し訳ないな…どこか投棄できる…いや封印するか?」


「触手の森か洞窟内に封印すればいいんじゃね?」


 「SO・RE・DA! あーっと君、ここの場所に行ってこれを洞窟の奥深くに捨てた後、洞窟の入り口にこの護符を張って封印しておいてくれ」


「勅命承りました」


拘束された女神を肩に担いだ天使は、剣神の家から出ると翼を広げて飛んでいった。


「さて、邪魔されたがいろいろ決まったな、後は何時の時代から始めるかだが…」


 「中世の始まりでいいんじゃないか?俺らが魂無き無垢なる器に宿った後、人間としてロボットを広めていくからな、ロボットを研究させるのにも時間が掛かるだろうと思うし」


「あまり古代だと人間たちが騒ぎ出すか…よし、じゃあ世界作ってくるわ!三日で作ってやるぜ!」


「あ、最後にゲームに出てきた毒婦みたいなのは発生させないように頼む」


「おk、任せとけ!」


 創造神が身をひるがえす様に動くと姿が消え、剣神は庭に投げ捨ててあった神剣を拾った後、飾り棚に置いた。それから三日後、ヘロヘロになった創造神が剣神の前に現れた。


「やったぜ!現最速記録の7日を遥かに超えて世界を作ってやった…」


「お疲れ様、書類はこっちの方で用意したから後は、創造神の印があれば提出できるよ」


「おおう…ここと…ここだな‥・すまん、少し休む…」


 その場に倒れた創造神は、寝息を立てて眠った。とりあえず剣神は、創造神に毛布をかけて書類を提出しに行った。


 「剣神様、プライベート世界受理いたしました。それと、少しご相談があるのですが、こちらをご覧ください」


役場に書類を提出した剣神は、受付担当の女性天使に一枚の紙を渡された。


 「なになに…下級神に経験を?下級神に世界の管理を経験させて神格アップ…う~ん俺一人じゃ決められないし相談してみるわ~」


「ご検討よろしくいねがいします」


そして剣神は、自分の自宅に戻ってくると、創造神がモニターを見ながらお茶を啜っていた。


「書類受理されたよ~いつでも行ける」


「お!そうか…うん?何ぞこのチラシ?」


「下級神に経験積まさせてやってくれって役場で渡された」


「いらないんじゃないかな?…まぁ必要になったら考えるって事で」


「そうだなぁ…」


 「じゃあ、早速行くか、あ、その前にこの設計図見て頭に焼きつけといて、第一世代の基礎やら理論が書いてあるから、これやっとかないとあっちで作れないからな」


「了解っと」


 剣神が丸められた設計図を開くと、頭の中にロボット制作に関する情報が入ってきた。剣神は数回瞬きした後、設計図を創造神に返した。


「いやぁ…これは何回やっても慣れないな…」


「目から情報を取り入れるからな~ショボショボするのは仕方ない」


「うっし、じゃあ宿り先はどうする?貴族?平民?王族?」


「弱小貴族でいいんじゃないかな?大貴族やらだとロボット製作に取り掛かるまで時間が掛かりそうだ」


 「う~ん、中堅位の方がいいんじゃないのか?素材集めるにしてもお金かかるし、人脈を使うかもしれないしな。 ロボット広めるにしたって大貴族を利用した方が早く済むぞ?」


「あ~そうかじゃあ、それで」


「あいあい、じゃあさっそく行きますか!」


「おう!出会うまで時間かかるがあっちでもよろしくな!」


そうして2柱は創造神が作った世界、ネメシスに転生していった。

思いついたので、書いてみました。剣の時代が終わるって、銃の時代が来たらたぶん剣神が、剣に飽きたと思う。

不定期に更新するので、更新はめっちゃ遅いです。




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