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快晴の雨  作者: いむ。
3/3

美琴が死んだ

「君の名前は?」

気がつけば近くの交番かどこかに連れていかれていた。

これは事情聴取っていうのだろうか…

どのぐらいたっただろうか、放心状態ながらも少しは落ち着いたと思う。

何故だろう普通なら涙が流れるはずだろうがそんな余裕さえなかったのだろうか、

そもそも普通ってなんだろう


美弥琵 結衣(みやび ゆい)です。」

「住所はどこかな?高校生かな?亡くなったあの女の子とはどういう関係なのかな?」


ほんとに事情聴取だ…質問攻めに身を引きながら仲のいい友達です。と少しづつ答えていく。


戸が開いた、立て付けが悪いのかガラガラと大きな音を立てて開いた。

そこにはきっちりとスーツを着た男の人がちょっと会釈して、まっすぐこちらを向いていた。

「警察の相藤(あいとう)です。ご気分は大丈夫でしょうか?ご帰宅されても大丈夫ですが、もしあれでしたらこちらで泊まられても大丈夫ですけれど…」

その口ぶりはまさにお偉いさん…

私は遮るように

「病院に…美琴に…美琴に会わしてください!!!!!!」

口から出た小さい言葉がだんだん大きくなり次第には刑事さんにすがりついていた。


この時初めて涙が溢れ出て止まらなかった。上京して一人暮らし、親を幼いときに亡くしおばぁちゃんに育てられ、バイト代や就学金でここまで来た。

家に帰っても誰もいない。自分でさえ何するか分からなかった。

そしてそれ以上になにより美琴に会いたかった。


「結衣ちゃん!!!!!!」

駆け寄ってきたのは美琴の母だ。

「相藤です。先程はありがとうございます。ご気分は大丈夫でしょうか?保護された美弥琵さんが、えっとどうしてもここに来たいと言ったのですがよろしかったでしょうか?」

素晴らしいほど丁寧だった。硬いのに何故か柔らかみがある表情は涙を誘った。


「えぇ、いいですよ。結衣ちゃんの親は遠くにいますから、私が…私がついておきます。」

「ありがとうございます。」

と刑事さんは会釈して私たちに背を向けた。


私は美琴を前にして大泣きした。

それを守ってくれるかのように美琴のお母さんが目が真っ赤ねと笑って話しかけてくれた。

美琴のお母さんの方がよっぽど辛いはずなのに。目が真っ赤なのはお母さんの方なのにそれなのに私に笑いかけてくれた。

こんにちは、いむ。です!

今回も読んでいただきありがとうございます!

いかがだったでしょうか?

それぞれたくさんの過去や今をかかえ大変だと思います。

だけど今、自分がいないと何もならない

つらいことも多いけど人生幸せなことも少しはあると思って生きていけたらいいですね(∩´∀`∩)


次回も楽しみにしててください

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