あの日
前回読んでいただきありがとうございます
今の話と昔の話と入り交じるので少しわかりにくいかも知れません(´;ω;`)
それは高校2年の夏を前にした梅雨時、その日はとても晴れていた
『こちら一昨日に飛び降り自殺がおきた現場です。未だブルーシートに周りを囲まれており、その周りにはたくさんの花が供えられています。自殺した女の子は西園高校の長谷 美琴さん 17歳です。最近誕生日を迎えたばかりでした。彼女はいったいなぜ……』
流れてくるニュース たくさんのマスコミ。必死のに話すアナウンサー。"長谷美琴"名前が聞こえた時にテレビに目をやった。2日前この近くで飛び降り自殺が起きた、昨日も今日もこのニュースで持ち切りだ。
『いじめがあったのか、それさえわからないまま、学校側も教育委員会も調査にあっている模様です。なぜ自殺をはかったのか……』
ふと映った赤くて大きなバラの花束…
あの日の彼女の血の色と同じように際立ってとても綺麗だった。
そう、その私が供えたその花は彼女が大好きだった花
"めーいっぱいのバラの花束をもらうのが密かな夢なんだ"
そう言ってた。だからせめて最後に夢を叶えさせてあげたい。叶えさせてあげようとするのは私の傲慢かな。
今日も雨…君が死んだあの快晴の日は消え去り悲しみの涙のように雨が続いていた。
「はぁ頭痛い」
偏頭痛の薬を飲みながらため息をつく
薄暗い部屋で2日前を思い出す
美琴の最後のLINEを眺めながら…
「みこと!!!!!」
夕暮れが近ずいた頃、髪もボサボサのまま息を切らしスマホだけを握ったまま走った。
"結衣ちゃん、今までありがとう 美琴ね、結衣ちゃんと一緒にいれてほんとに幸せだった。いつまでも大好きだよ。結衣ちゃんごめん。"
そう送られてきたLINE 私は飛び出して美琴を探した
もう苦しい…息を切らし立ち止まったその目の前
救急車や警察車両、ブルーシートで覆われた一角…
「美琴!!!!!!」
私は無我夢中で走りその中に入ってしまった
「君!待ちなさい!」
警察官の手を払いのけ体が勝手に事故現場に近ずいて行った
太陽に光り輝く真っ赤な血液
その瞬間切らしていた息は止まり脱力した。
まさにドラマやアニメで膝からガクンと崩れ落ちるような感じだった
美琴が運ばれる瞬間、美琴の真っ白の綺麗な手が真っ赤な血で染まっていた。その上に被せられた毛布
隣では警察官がアスファルトに残る血液を拭き取っていった。
「君、なにしているんだ?!大丈夫かい?!」
警察官に毛布を被せられ連れ出された
力が入らずまるであやつり人形みたいだった。
読んでいただきありがとうございます
自殺について考えたことはありますか?
死にたいと思ったことはありますか?
ぜひまだまだ連載するので読んでいただければと思います