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来週がやってこない

掲載日:2018/04/17

来週は4日しかなくて、

僕はその4日をなんとか生き延びなくちゃいけないんだ。


人生がジェンガのようにつまれた一週間ということに気付いて顔をしかめた。

どこかで見たようなワンセットを繰り返している。

みんな無駄に頭がいいから、いつまでたってもジェンガは崩れない。


ぼくらを苦しめる一週間のくせに

太陽系の名を名乗って失礼だ。

失礼だなんて感情は10年前までなかったのに、今ある。


来週の一日目は、みんな大好きな日曜日で、

自分の家を置いて出かける小旅行、

その薄情な人々を押しのけて、

4日を生き延びる知恵のある天才を探す。


来週の二日目は、週の真ん中(いつもなら、の話だ)水曜日だった。

一晩眠っただけでもう破滅に向かっていることに驚いて泣くだろう。

死んでしまった月と火星にはほんのちょっとの花束を贈ろう。

繰り上がりで嫌われることになった水星は困惑している。

天才とよく話し合って、四日目の対応を決める。

計画をきちんとしておかないと、あっという間に終わりは来て、

僕はミジンコみたいにあっけなく死んでしまうだろう。


来週の三日目は、木曜日が選ばれた。

学生だった僕は、木曜日を休むべき日と勘違いして、

天才を家に帰してしまった。

まだそんなことやるべきではなかったんだ、

だって僕は、明日死ぬ。

もう家族や友達への電話は終わらせたから、

あとは最後を一緒に過ごす人を選ぶだけだ。


来週の四日目は、土曜日になった。

みんな僕を哀れんで、花束を供えてくれる。

世界中からありとあらゆる花が僕のために集められて、

野原の兎はお嫁にいけない。

ああ、僕はもう死ぬのに、

生きている人に迷惑をかけるなんて、

僕は一体、

どこまで哀れな人生だったんだ、

就寝時間が来て、やがて意識が途切れて、

僕は世界にさよならを言う、

口は動かなかったけど、

脳波でさよならを放った。



ああ、僕は本当にバカであった、

どうしてこんなあっけなく死んでしまったのだろう、

最後まで希望を捨てずに生きたら、

それこそ薄っぺらいヒーローのように

希望を忘れるな、と叫んでいたら、

そうだ。僕は

まだまだやりたいことがいっぱいあったんだ、

しんでから、僕は後悔ばかりをした、

あいにく神を信じてこなかった僕は、苦しむばかりで、

救済の光は現れなかった。


翌日僕に朝が来た。

翌日というものが来るのがありえない僕に、まさかの朝が来た。

僕は驚いて、ここが天国であると思い込んでいた、

だが天才の話で・・・天才の話は何時も早口で難しいから読み取るのが大変だった・・・

なんとか状況がわかった。

でも、話を聞いてもにわかには信じられなかった。

だってさ、だれが想像するんですか、

()()()()3()()()()()()()()()()()()()

テレビをつけると、今日は月曜日だ、

あんなにきらった、嫌ってごめんね、

月が僕の背中を支えている。

明日は火曜日で、明後日は金曜日であるらしい。

僕はスキップスキップ、ただ一言ばかり、

三日間にお礼を言った。



タイトルは「来週がやってこない」ですが、来てますよね。

あ・・・そういやまた連載の更新じゃないです。本当に申し訳ありません。

次の話の構想がまとまってきたので、もうすぐ更新します。

と言いつつ、なかなかしてないな・・・

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