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俺たち4人が異世界転移?!〜魔王も勇者も俺たちには敵わない〜  作者: 名状しがたいスープのようなもの
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第2話 初めての…

投稿ペースについて触れていませんでしたが、不定期投稿です。


ニャル「ここは?」


周りを見渡すとどうやらここが森の中であることがわかった。近くには俺と同じように周りを見渡している3人がいた。


レクト「森の中に転移させられたって感じかな?」


バンカー「もうちょっとマシなところに転移できなかったのかよ。」


ヒューマ「適当にぶらりしてたらなんか見つかるだろ。」


レクト「せやな。」


ニャル「とりあえず能力確認かな?」


バンカー「そうすっか。」


とりあえず俺はステータスを確認してみた。


名前:ニャルラトホ○プ性別:女

種族:猫獣人 LV.1

HP:100 MP:5

筋力:20

耐久:50

精神:15

敏捷:20

容姿:良(不動)

魔力適正:並以下

特性:身体能力補正

魔法:


スキル:


特別譲渡(言語理解、看破、アイテムボックス、グループ心話、隠蔽、蘇生(仲間のみ))


その場で垂直跳びをしたり、反復横跳びや逆立ちをしてみて身体能力を確かめてみる。なるほど…前世より明らかに運動能力が向上している。


ニャル「てか何この服?」


俺がおもむろに服装を確認すると白いタンクトップのような服に薄茶色の半ズボンでまるで前世のとき来ていたような服だった。


ヒューマ「前世の服がこっちの世界の服に置換されてるんじゃね?」


ニャル「でもこれ男物っぽいけど…ちょっと違和感あるし…あっでも下着はちゃんと女物だな。」


バンカー「親切設計だな。」


ニャル「バンカーとレクトの魔法みたいなやつどうだった?」


レクト「大気中の水分を冷やしたり、木の中の水分とか凍らしたり出来た。MPは使用した時間で消費されるみたい。」


バンカー「妨害術は相手の動きを5秒くらい止めるみたい。ヒューマで実験したらその5秒間は記憶にないみたい。」


ニャル「人間冷蔵庫…5秒間とか強ない?」


ヒューマ「俺の剣術は剣がないから試しようがなかったわ。」


ニャル「俺は運動能力が格段に上がったくらいかな。」


レクト「そうだ!グループ心話あるじゃん。」


バンカー「おっそうだな」


ニャル「じゃけん早速使ってみましょうねぇ。」


ニャル【こちらニャル…総員応答せよ…】


レクト【これ看破でしらべたら距離減衰なしみたい】


ヒューマ【おうどん食べたい】


バンカー【こいつ直接脳内に…】


ニャル「まぁはぐれたり密会したい時用かな。」


バンカー「看破ってどんな効果?」


レクト「目視したものの詳細を知れるみたい。」


ヒューマ「便利やねぇ」


ニャル「今は昼ぐらいか…夜になるまでに街でも見つけるか。」


一同「おー!」


俺たちはとりあえず適当に大きな道でもないか歩き始めた。歩き始めて10分経ったぐらいのところで…


?「誰か助けてぇー!」


ニャル「助けを求める声がするぞ。」


バンカー「美少女と仲良くなるチャ…ゲフン道を聴くチャンスだぞ!」


ヒューマ「下心丸見えで引くわぁ。ま、とりあえず助けに行きますか。」


ニャル「全速前進!多分あっち!種族補正で耳が良くなってるからわかる!」


レクト「耳4つあると便利やな。」


そんなやりとりをしながら声のした方へ走っていくと少しひらけた場所に出た。

そこには先ほど助けを求めたであろう赤いフードを被ってバケットのようなカゴを持った少女が大きな二足歩行の狼のような動物に襲われていた。


バンカー「初めてのエンカウント!」


ニャル「サーチ&デストロイだ!」


レクト「ヒャッハー新鮮なモンスターだぁ!」


ヒューマ「看破!」


グループ心話を通して狼の情報が届く。


個体名:コボルト

種族:モンスター LV.5

HP:30 MP:0

筋力:15

耐久:17

精神:14

敏捷:15

容姿:並

魔力適正:弱い

特性:

魔法:


スキル:咆哮、噛み付く、ひっかく


コボルト「グルゥゥ…ガァルルゥ…」


コボルトはこちらに気づいたようで少女から視線を外す。


ニャル「結構でかいな…こいよコボルト…爪なんて捨ててかかってこいよ!」


挑発を理解したかは定かではないがコボルトは標的をこちらに変えたようだ。

俺はこちらに四足歩行で向かってくるコボルトを横に回避し、体勢の崩れているコボルトの横腹に思い切り蹴りを叩き込む。


ニャル「オラァ!」


コボルト「キャイン!」


コボルトは吹き飛び近くに生えてるかの幹に背中を打ち付けた。そこにヒューマが走ってきて…


ヒューマ「君が死ぬまで蹴るのをやめない!」


起き上がろうとしているコボルトの顔を何度も蹴り上げる。そのうちコボルトは動かなくなりヒューマが蹴るのをやめる。


ヒューマ「初戦闘がこれってあっけないなぁ。」


ニャル「まぁこんなもんでしょ。てゆうかレベル上がらんのな。」


レクト「終わっちまったみたいだな。呆気なさすぎて参戦できなかったぜ。」


バンカー「ところで誰があの子に話しかけるんだ?」


ニャル「じゃぁ俺が」


俺は手をあげる。


他3人「どうぞどうぞ!」


ニャル「えぇ…ノってこいよぉ。まぁいっか。ゲフン…大丈夫ですか?お怪我は?」


ノエル「はい。大丈夫です…助けていただきありがとうございます…私はノエルと言います。あなたたちは?」


フードのようなものを深く被っているため顔を見ることは叶わない。


ニャル「俺はニャル。猫獣人だ。あいつはレクト。人間で。あいつはヒューマ。エルフだ。そしてあいつはバンカー。魔族だ。」


ノエル「皆さんありがとうございました。お礼をしたいのですが今は生憎持ち合わせがなくパイしかありません。パイ食べますか?」


ニャル「ちょっと待ってくれ。さっきみたいなやつがまたきたら面倒だから安全なところに案内してくれないか?」


ノエル「あっいきなりすいません…確かに安全なところに行ってからの方がいいですよね…付いてきてください!少し先に私が住んでる街があります!」


ノエルが指をさしながら小走りで案内しようとする。


ニャル「行くぞ!野郎ども!」


他3人「あらほらさっさー」


俺たちはノエルの案内に従いながら森の中を走る。道中モンスターに出くわすことはなかった。


ノエル「見えてきました!ここがわたしの住んでる街イガリです!」


一同「おー!」


ノエルが指をさす方を見るとそこには高さ10メートルほどの壁に囲まれた円状の町が見えた。思っていたより大きな街で少し驚いた。壁に囲まれているため中の様子はわからないが、壁の大きさから立派な街だということがわかる。


ノエル「門で検問をしているので並びましょう!」


レクト「それってなんか身分証が必要なんですかね?」


ノエル「もしかして持ってないんですか?」


ヒューマ「いやあ実は荷物を川に流してしまって…」


ニャル【ナイス言い訳】


レクト【胡散臭すぎて草】


ノエル「あら、それは災難でしたね。でば、私が門番に話を通してみます。」


ニャル「どうもありがとうございます。」


しばらく並んで俺たちの順番が来た。


門番「在住している方ですか?観光の方ですか?」


ノエル「在住しているものです。」


門番「では身分証カードを。」


ノエルがカゴの中からカードのようなものを出し、門番に渡す。門番はそのカードを確認した後ノエルに返し、


門番「確認しました。後ろの方々は?」


ノエル「どうやら身分証カードをなくしてしまったようで…」


門番「ではそちらの方々の名前を。」


ノエル「左からニャルさん、レクトさん、ヒューマさん、バンカーさんです」


門番「わかりました。身分証カードの代わりになるものを渡しますので役所かギルドで身分証カードの作成をお願いします。期限は3日しかありませんのでそれまでに作成してください。」


バンカー「お手数おかけしてすみません。」


門番「いえいえではお気を付けて…次の方どうぞ。」


ノエルがフードを外す。すると今まで見えなかった銀色の髪がこぼれる。綺麗なエメラルドグリーンの瞳をみていると吸い込まれるような印象を受ける。身長は低めで12歳もいっていないように見える。そしてこちらに向き直り、ぺこりとお辞儀をする。


ノエル「改めまして助けていただきありがとうございました。お礼と言ってはなんですが私の家でパイをご馳走します。本当は隣町のおばあちゃんに届ける予定でしたが、おばあちゃんには後で手紙を出しておきます。いつでも届けれますからね。では付いて来てください。」


ヒューマ「パイですか…それは楽しみですねぇ。」


ニャル「てかあの子美少女じゃん(小声」


レクト「やったぜ。」


バンカー「声からしてそんな予感はしてた。」


そんな訳で俺たちは初めての戦闘を終え、初めての現地住民と会話し、初めての街を経て初めての女の子の家にお呼ばれされた。


少し長くなりましたのでここで切ります。

次話は4人の脳内会話の内容から始まります。


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