忘れられない夢
あのウサギ。
裏野ドリームランドのマスコットキャラの名前、なんだっけ?
ドリー? ドリラン? 確かそんな響きだったような。
園内の錆びついた案内掲示板に描かれたキャラクターを見て、
小さい時の記憶を辿ってみたがどうにも思い出せない。
小学校の卒業遠足以来だ。もっと子どもの時に家族と来たこともある。
別に懐かしみで訪れたわけじゃない。それも多少あるけど。
行方不明になった友達。今日、その思い出と……なんて言えばいいのか。
けじめをつける? 違うな。はっきりさせるためだ。
仲は良くても中学が別になれば続かない、そんな程度の付き合い。
でもいなくなった時、悲しい気持ちになったのは憶えてる。
それから中学高校、大人になっても全く忘れていた。
……裏野ドリームランド閉園のニュースを見るまでは。
* *
夕暮れが迫る。あの時もこんな赤と青のくっきりした景色だったかな。
歩いている道はミントとかツル、の植物にかなり侵食されてる。
人の手が入らなくなって、どれくらい年月が経ったんだろう?
結局ここに来るのも予定からだいぶ延期を重ねてしまった。
閉園の原因はアトラクション事故だか経営難……まあどんな理由でもいい。
小学校六年生の卒業遠足。思い出すならそこからだ。
手元には残ってないが、当時のパンフレットに謎解きのキャンペーンが載っていた。
五つの特定アトラクションのどこかにヒントがあって、
穴埋めの問題を解くと《いいもの》が貰える。……子ども心をくすぐるよな。
謎解きに、友達と一緒に行く遊園地。景品まで付いてくるんだから。
《ドリームランドの謎を解いた子どもには、すてきなプレゼントをあげよう!》
アオリ文句はこんな感じだった。懐かしい。
行方不明になった子がリーダーになって、男子の班を手分けしてヒントを探したっけ。
同じアトラクションに何度も乗ってヒントを見つけたり、その班がダメなら他の班を行かせてみたりして。昼食時間と集合時間でみんなの情報を持ち寄って整理。小学生の足で指定された場所の謎を解いていくのは大変だったが、夢中になって楽しんだ。
あと少しで、謎は解けたんだ。本当に惜しいところまで行ったんだ。
……卒業遠足の帰りには間に合わなかったけど。
もともと何回か来園しないと時間的に到達できない上に、期間限定だった。
今ならネットやサイトで情報が明かされ、キャンペーン側が泣きを見ることもあるが、俺達の時は携帯すら誰も持ってない世代だったからな。良くやったと当時のみんなを褒めてやりたいよ。
《ジェットコースター》はくぐる部分のイラスト。
《アクアツアー》は終わり際にある背景のキャラクター。
《観覧車》は眺めて見えるアトラクションの屋根の上に場所。
《ミラーハウス》はゴールからは正反対の行き止まりの部分にメッセージ。
《メリーゴーランド》は天井絵にしるし。
それらのヒントを全て揃えると、
《めじるし》と《かべ》をしらべよう。
《赤いリボン》の《ウサギ(のキャラ)》が《キャッスル》にいる。
見つけたら、きみにすてきなものをあげるね!
となる。
パンフレットはないが、小学校の連絡帳に書いてあったのを写メで撮ってきた。
それぞれ見つけた子の名前。誰かが書いた文字もある。待ち時間で並んでいる時ヒマしてたのか、マルバツゲームや落書きもこのページ付近だけすごく多い。
単語は間違いないのであとは文章だが、穴埋めもこれ以外に考えられない。
子どもが対象のキャンペーンなので、難しく考えることはないんだけど。
で、《キャッスル》に全員で向かうってところで、帰りの集合時間になってしまった。
多分最後の謎を解く段階だったから、その時のリーダーは悔しさで少し泣いてたのを見てた。
他のみんなもがっかりはしてたけど……元気かな。
中学校に上がる前の三月末、特典期間が終わる前にもう一回行こうぜって話が出たけど、
リーダーの子が行方不明になって、そのまま立ち消えになってしまった。
友達は今も帰ってない。
最後に《キャッスル》を見てから帰ろう。
懐かしい気持ち、忘れられない夢のような思い出がより鮮明になってる。
今日はここに来れて良かった。
* *
五つのアトラクションを可能な限り見回ってから、《キャッスル》の前まで来た。
さすがに入ると危険だったり、鏡とか外されて取り壊されてたりしたアトラクションもあったが、《ジェットコースター》と《メリーゴーランド》のヒントは目で分かる所に当時のままあった。
……キャンペーンがまだ生きているわけはないけどね。
ドリームキャッスルは某夢の国みたく壁にトランプのマークがびっしりと付いてる。
……ここのヒントも残っているのかな? 一応入ることは出来る。
しかし《めじるし》と《かべ》をしらべよう、か。
城の中もちらっと見てみたが、賑わっていた時の城内は自由に出入りできたし客で溢れていた。
何か見つければ、そこから伝言ゲームでキャンペーンが台無しになるかもしれない。
小さな目印と、その後のヒント。もっとひっそりとしたところだ……あるのなら。
なら外か?
しばらく城の外壁を調べてみたが、変わったところはない。というか、ダイヤ、スペード、クラブ、ハートが視界の中でぐるぐるしてゲシュタルト崩壊しそうだ。
変わったところなんて――
んん?
城の庭の設定なのだろう、四十センチくらいの柵とも言えない柵を超える。当時は短い芝生に、鳩だか何かの鳥がいてポップコーン食べてたっけ。これ経営してた時は子どもとか走って飛び越えたりして危なくなかったのかな? 遊園地だから自重するか。俺の時はどうだったっけ。
この壁……一か所だけスートのマークがあべこべだな。
ぱっと見ハートにしか見えないけど、スペードを逆さにして赤く塗ってある。
周囲を確認すれば、城の柱で死角になってる。隠れんぼするなら最適だが……
これ《目印》か?
でもマークを見ても何か書いてあるわけじゃない。当てが外れた?
「あっ、まさか」
壁を注意深く見る。
……トランプのマークで線が巧妙に隠してあるけど、ドアだ。
取っ手は無い。あるとすれば位置的にこのダイヤがそうなるかな。
指を引っ掛けてみる。開かない。でも、わずかにドアのずれを感じた。
ダイヤを掴んでひねってみる。
その瞬間、汗がぶわっと吹き出してきた。
ダイヤの取っ手は少し音を立てて回った。開くようになっている。
――なあみんな。もしかしたら、子どものとき諦めた謎が解けるかもしれないぞ。
この死角。芝生を横切らないと外からは見えない。
ヒントを知らない限り、壁に触りもしないだろう。
限りなく、正解に近い気がする。
ぎいい。
錆びついていたが、ドアは開いた。中はちょっと下り坂の細長い通路になっている。
まっすぐだけど暗い。電気が通ってないんだから当たり前か。
携帯電話のカメラ用ライトを点ける。光源としては少し物足りないが、仕方ない。……さっきドアを開けた時、三十メートル先くらいにもう一つドアがあったのが見えた。隠し扉じゃない。普通のアルミだか鉄だかのドアだ。
ゆっくりと歩き出す。今は暗いが、そこまで不衛生さは感じなかった。ネズミや虫とかがいてもおかしくないんだが。空間的に密閉されていたからかな? それにしても――
むっとした臭いが鼻についた。古い硬貨を握りしめた後みたいな、鉄の臭い。
空調もないし、壁やドアの蝶番とかが錆びて侵食が進んでいるのかもしれない。
手探りで奥の扉まで来た。
外からは遮断されていて音は一切無く、自分の心臓の音だって分かりそうなほどだ。
「向こうからカギが掛かってる、なんてオチはやめてくれよ?」
独り言をつぶやきながらノブを回す。
子どもの力でも軽いくらいに、ほとんど抵抗なく隙間が開いていく。
同時に、錆びた鉄の臭いがきつくなる。
ここは……部屋のようだ。ちょっと広い感じがする。
携帯電話のライトが照らす反射の感じで分かる。
椅子、があるな。机も。上には何も置かれてない。
すべての椅子がきちっと机に収まってるから、閉園後ここへ来た人はいないのかな。
何気なく、壁から壁へライトを向けてみた。
「わあっ!?」
思わず声を出してしまった。
たくさんの人形!? いや、乱雑に山積みにしてある着ぐるみがあった。
……まるで着ぐるみの墓場だ。
猫、ブタ、なんかの鳥、ハリネズミ?
ドリームランドって、こんなキャラの種類があったんだな。正直ウサギだけしか印象になかったが。頭以外はペラッペラで、干からびているみたいに思える。ところどころ汚れてるというか、赤黒いシミがひどい。着ぐるみってメンテナンスしないと劣化が早いのか。
机に椅子。着ぐるみ。休憩……スタッフルームか?
ああキャストルームって言うんだっけ? 少しだけがっかりした。
まあ謎解きのキャンペーンの名残りってわけは無いしな。そんなものだろう。
でも、それなら表に《STAFF ONLY》ってプレートがあってもいい。
外されたとも考えられるが……それならこんな場所にあるか?
休憩になると着ぐるみキャラが外の柵をまたぎ、ここに入っていく?
場所としては適切とは言い難いし……なんかモヤモヤする。
写メでも撮っておくか。廃園巡りでの思いがけない探索成功には違いないんだしな。
携帯を手元で構えた時、ライトの照らす端に何か立っていた。
毒々しいカラフルなズボン。白とピンクの体。太っちょウサギのキャラクター。
ドリー? ドリラン?
びくっとはしたが叫び声を上げなかったのは、
直立して微動だにしてなかったのと、ある発見があったからだ。
《赤いリボン》の《ウサギ》だ。それに、ここは《ドリームキャッスル》の城内。
合っていたのか。卒業遠足で解き損ねた謎は!
紐か何かで吊ってある? 違うな。
中に着ぐるみ用のマネキンみたいなモンが入っているのか?
飾られているせいか、脱ぎ散らかしの着ぐるみよりかはずっとキレイだった。
顔やお腹に点々と赤黒いシミがあるのは共通しているけど。
耳から目をなぞる様に触ってみる。この緑色の目。透明なプラスチックで出来てるのか。
指でつついてみようとしたけど止めた。
代わりに肩に触れたとき、あれっと思った。
着ぐるみの下……素材が柔らかい。ゴムみたいな感触だ。
ふいに中身がぎゅっと収縮して硬くなる。これは、まるで……
「うあああっ!?」
手を掴まれた。
目の前の、着ぐるみウサギに!
触っていたのを咎めるように、手首を強く握られる。
こっちも引き剥がしに腕全体を振り回すとあっさりと放され、勢いよく机と椅子に激突した。
背中と腰の痛みに耐えながら、机を支えにして立ち上がる。
動いてる。
そいつは俺のつま先から頭までを舐めるように観察している。
どこに目があって、こんな薄暗さで見えているのか知らないが、そんな風に感じられる仕草だ。
* *
息が……呼吸が追いつかない。嫌な汗が滲んでいる。
気持ち悪さを消したくて、反射的に拭った。汗か涙をなぞった腕は震えが止まらない。
多分、足も。目の前が揺れる。揺れるウサギの顔。
携帯のライトが影を際立たせ、不気味に揺れている。
「なんだお前は!? いつからいたっ!?」
人ならびくりと反応するくらいの大声が出た。
この部屋に入ってから、出入りの音は無かった。最初からこいつはここにいて、
着ぐるみの中に溶け込んでいたのか……何のために!?
ウサギの着ぐるみはまったく気にする様子もなかった。
俺の観察を終えた後ゆっくりとひとさし指を前に突き出してちっち、と左右に振り、
ごく軽い否定の動きを示す。
何を、何をだ? 何がダメなんだよ!?
子どもの頃、イタズラでちょっかいを掛けた時に、何度も見たコミカルな演技。
今は正体が分からず、言いようのない怖さを引きずり出す動きに映った。
指先を振るのを止めると、今度は偉ぶるような仕草で自慢げに胸の赤いリボンを突き出した。
そのままこちらの様子を窺っている。
ちくしょう。怖えよ。訳が分からねえよ。
何が楽しくて、ウサギの着ぐるみを被って、ここにいるんだ?
その演技は子どもの時に見た動きそのもの。……昔、のドリームランドのスタッフ?
少なくとも、俺みたいに興味を持って廃園に訪れた一般人じゃない。
ウサギは固まったままで動かない俺をしばらく眺めていたが、軽く首を傾げたようにすると、急に振り返って後ろへ走り出した。演技じみた、ひどく緩慢な動きだ。
ウサギの背後にはもうひとつのドアがあったらしい。
少しもたついた様子で扉を開くと、半身だけ隠すように入り、
バイバーイ、って文字が浮かぶ自然な仕草で手を振った。
その手はドアの隙間にするりとのみ込まれると、がちゃりと締まった。
「……」
それきり、音はしない。
正確に言えば、扉の向こうは廊下が続いているらしく、どたどたと移動する気配と動く音はかすかに聞こえた。しかしそれも小さくなってもう消えている。
――どうする? 行くか?
息を長くひとつ付いて、携帯のライトを確認するように振る。
並べられた机と椅子。脱ぎ散らかして積んである汚れた着ぐるみの頭と体。
そして、奥へと続くドア。
引き返そう。引き返して家に帰ろう。小学校の同窓会でも開いて、懐かしい友だちにちょっとした思い出と恐怖体験を語って笑い話に出来る。……今なら。
ふらふらとした足取りで、扉に向かう。ウサギが逃げて行った方の扉に。
ノブを回し身体を預けて開く。確かに通路は続いている。
卒業遠足でリーダーだった子は、中学校に上がる直前に消えた。
自分に現在起きている事態と、遠い記憶にあるドリームランド。
それがいま繋がっている。強い関連を感じずにはいられない何かへと。
……いなくなった友だちは、卒業遠足の帰る道、ずっと悔しさで沈んだ顔をしてた。
今もそうだ。思い出す時はいつも。
廊下はすぐに途切れて、扉に突き当たった。
ドリームキャッスルに相応しい、まさに中世の扉といっていい重厚な作りをしていた。ここから先は城の最深部になるのだろうか。無意識に息をのむ。向こう側からは音が無い。
もし、扉を開いた時、あのウサギが目の前に立っていたら?
隙間を作った瞬間、手がするりと出てきて腕を掴んだら?
考えてもしょうがないことが、頭の中で延々と繰り返しになる。
それでも手は前に伸びた。
「うっ……」
重たい扉を開くと鼻腔にきつい鉄の臭いが入ってくる。嗅覚がマヒしていてもこれだけ強烈に感じるのは、この近くに臭いの元があるからに違いない。
慎重に手探りとライトをかざしてみる。でも、それはすぐ終わった。
この部屋にはいっさいの物も人も、あのウサギもいなかったのだ。
家の浴室程度の広さしかない、行き止まりの部屋。
壁は城と同じ、レンガ風の壁紙が貼っているだけ。
……この部屋の必要性が感じられない。
行き止まりなら、スタッフルームまでで用途は足りるはずだ。
ここから各エリアに続くスタッフ専用通路でもあるなら話は別だが。
さっきとは違った薄気味悪さがある。
まだ驚いたほうが声を出せる分、ましだったかもしれない。
ここへ向かっていったはずのウサギがいない。
あの着ぐるみで、一本道で、暗闇の中で。……どうやって俺をやり過ごせるっていうんだよ?
壁や床を押したり、叩いたりしてみる。
なにか隠し扉や仕掛けがあるはずだ。でないとおかしい。
この部屋の存在と、ウサギが消えた、二つの理由を説明できない。
周りに空洞があるなら音の感じで分かるが、どこを叩いても同じ音だった。
天井と床を含めた四方は、中身が詰まった響きを返してくる。
ここからの通路が、過去に存在した可能性はある。
廃園が決まって、潰したってことも充分に考えられるのだ。
なら、あのウサギは一体どこへ……
廊下に戻り壁を確認する。同じように机と着ぐるみの抜け殻の部屋でも調べたが、
目ぼしいものを見つけることはできなかった。
焦りと、恐怖と、何よりむせかえるような錆びた臭いで、ついに気持ちが折れてしまった。
* *
あれから、二週間が立つ。
今日、小学校の時の友人に会った。
急な日程でみんなには迷惑をかけたが、自分の予想よりも多く集まった。
昔の遊び、体育のプールや鉄棒、学校行事……みんな懐かしむように話は続いて、
呼び出しは急だけどいい切っ掛けになったよと言ってくれた。
そして、卒業遠足の話。
行方不明になった子、その家族はドリームランドの年間パスを持っていたらしい。
謎解きのキャンペーンに詳しかったのもその為で、小学校を卒業したら両親や兄弟と遊びに行く予定だったそうだ。
当時を知る友人がそれぞれ語った事を無理なく解釈するなら、
どうしてもクラスのみんなと謎を解きたくて、卒業遠足でそのキャンペーンをやろうと持ち掛けた。……中学校が別々になる子もいるし、思い出にしたいって気持ちで。
確かにあいつはそういう性格だったし、そんな風に考えるのは自然だとは思う。
帰る時間になった時の悔しそうな顔は、俺達と一緒に謎を解き明かせなかったから。
そう考えると、納得できる部分は多い。
卒業式が終ってすぐ、またドリームランドへ行こうって話、実はその子から出てたらしいんだ。
俺の方に電話が来る前に、行方不明になってあやふやになってしまったが。
……今度は楽しみにしてる家族と行かなきゃ、なんて思わなかったのかな。
でも、心の内は分からない。会って話したりは二度と出来ないんだから。
俺達ともう一度、遊びに行こうと考えていたこと。謎を解くことを夢見てたってこと。
それは嬉しく思う。本当に。
でもあの時、あいつと一緒に裏野ドリームランドに行ったら、
誰も帰って来れなかったかもしれない。
そんな思いがよぎる。
あの廃園で起きたことは、みんなには話してない。
俺は戻って来れた。
あのウサギがこっちを見逃したのか、向こうが見つからない確信でもあったのか、
あるいは見つかっても構わないと思っていたのか。
……俺が最後の謎を解いた場合、どうなっていたのか。
《ドリームランドの謎を解いた子どもには、すてきなプレゼントをあげよう!》
子ども限定の謎解きキャンペーン。
後になって聞いた、あの遊園地で子どもが行方不明になるウワサ。
もしかしたら、あいつは――
一人で謎を解きに行ったんじゃないか?
本当は俺達と行きたかったはずなのに。でもしなかった。
理由は、少なくともプレゼントを独り占めする、なんてものとは違う。それだけは分かる。
もう裏野ドリームランドに行くことも無い。これ以上は考えても仕方がない。
済んでしまった話だ。俺はそう思うことにする。
……最近、眠りが浅いのか夢を見るようになった。
暗闇の中に浮かび上がる、あのウサギの夢を。