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ソシャゲライフ!!  作者: mizuzeme
10/13

初めての喧嘩(バトル)①

 一大イベントが終わった俺とうさ耳は、

 コーネとトーキャを見送った後、

 ミエルに言われ、また俺の部屋に戻って来ていた。



「んだよガオガオ。

 せっかく今から手に入れた校長ソファーをどこに置くか話し合おうと思ってたのに」

「ガオガオってなんだガオっ。

 ミエルとちゃんと呼ぶガオっ!

 まったく。

 こっちに戻ったのはクエストに出る為ガオ。

 敵を倒して、強くなって、

 エリアを広げて、陣地を広げて……

 まだまだやる事はいっぱいだガオ」


 そうだったそうだった。

 ついついガチャに満足して忘れてしまっていた。

 この出したアイテム達を使って、

 ガッツンガッツン攻略していくのが主目的だったな。

 ミエルが言うには当分はレベル十を目指して進めていくのがいいとの事。

 探索やら宝探しやらはもっと後半でやった方が効率がいいらしい。

 宝探し……いくつになっても胸踊る単語だ。


「それでレベル十になると何かあるのか?

 普通だと何かしらが解放されるとかだが」

「流石に勘がいいガオね。

 伊達にゴミゲライフを送ってきただけはあるガオ。

 レベル十になると種族統一戦が解放されるガオ。

 詳しくはヘルプでも読むガオ」


 こいつ……やっぱミエナイのままだな。

 ところどころカチンとくる事を言いやがる。

 ってか、ヘルプ読めってさ、

 それを説明するのがお前の仕事だろ!

 ……まぁいい。

 いちいち反論するもめんどくさいし、

 自分で読むとするよ。

 パンッスー

 〜〜〜〜〜〜

 【種族統一戦】はレベル10以上になると参加できます。

 種族統一戦とは、

 各種族の王を決める戦いです。

 プレイヤー操作、完全オートプレイどちらでも戦う事ができます。

 このバトルでは各種族の王になる為に、

 他のプレイヤーとのランダム一騎打ち戦を行います。

 一日に三回対戦する事ができ、

 ポイントの振り分けは勝利四ポイント、敗北一ポイントとなります。

 地球時間での月に二度開催し、

 それぞれ期間は一週間となります。

 一週間の総合ポイント上位三名のプレイヤーが、

 全週王、半周王、三週王となります。

 一度でも三週王以上となるとギルドを作成可能になり、

 今後実装予定の、

 他種族との【ギルド交流戦】に参加する事が可能となります。

 週王には一騎打ちポイントとは別に、

 【王ポイント】が付きます。

 全週王三ポイント、半週王二ポイント、三週王一ポイントとなっております。

 一月のトータル王ポイントに応じて、

 ガチャ等からは手に入らないアイテムがプレゼントされます。

 一〜五王ポイントのプレイヤーの皆様には、

 【月王アイテム(星二〜六)】がプレゼントされます。

 そして月に二度全週王になると、

 つまり、六王ポイントを稼ぐと、

 【満月王】の称号が得られます。

 満月王の特典として、

 【満月王アイテム(星7)】がランダムで一つプレゼントされます。

 

 ※組み合わせ※全全6、全半5、全三4、半半4、三半3、全3、三三2、半2、三1

 〜〜〜〜〜〜


 ふむふむ、なるほど。

 よくある例の奴だな。

 少し規模はでかいが、

 要はランキングマッチみたいなものだな。

 燃えるポイントを押さえてくれるじゃないか運営さんよぉ! 

 通常手に入らないアイテムと言うのも、

 ずばり欲しい!

 こういうのは最初のスタートダッシュが肝心だ。

 今後やり始める新規プレイヤーに差をつける為、

 今から古参プレイヤーとしての意地と誇りを持って、

 このアイテムは全力で取りに行くぜ!


 しかし……だ。

 レベル十から参加可能だからと言って、

 レベル十で参加するのはアホのやる事だ。

 ここは最低でも十五……

 いや、欲を言えばレベル二十までは上げてから参加が好ましい。

 ふふふ、

 クソどうでもいいソファーの置き場所に時間を食わなくて助かったぜ。

 

「行くぜうさ耳、見せてやるよ。

 最強キャラクターキング様の華々しいバトルデビューをよ!」

 

 ーーーーーーーー


 バトル直前、

 金木裳嗣はこう語っていたーー

「俺は今、心の奥底で燃えたぎる、

 欲望と虚栄心をやる気と言う炎に変換させ、

 怠惰を形にした様な身体にエネルギーを循環させている。

 湧き上がるこの力を……抑える事ができない様だ。

 ゲームのキャラクターになってしまったからだろうか。 

 こんな感覚は初めてだ。 

 ゲームの中のキャラ達は、

 みんなこんな感覚だったのだろうか。

 だとすれば、それは幸せな事だな。

 ーーふいに俺は思う。

 俺はもしかして、

 このゲームに選ばれる為に、産まれて来たのではないだろうか?

 そんな気がするんだ」と。

 


 ーーそして今、

 片手を前に突き出し、

 よくある挑発ポーズをしたまま、

 指一つ動かす事できず、

 半泣きになりながら敵の攻撃を受け続けている金木裳嗣がいる。


(ゴフッ、ぐぞっぐぞっ、ガハッ、

 何びびってんだ俺! 動け! 動けよ!!

 ングフッ、ハァハァ……やばい……意識が…………遠の……く……)





 この日、キングに一つ目の黒星が付いた。

 それは同時に、

 チュートリアルバトルで負けると言う、

 一つの伝説が生まれた日でもあった……

 

少し書き溜めているので投稿が遅くなります。

読んでくださっている方々、本当に有難うございます!

書き溜めが溜まったら二日に一度はアップしていきたいと思います!

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