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現状の日本について、いろいろと分かり易くぜんぶ語ってみた

 

 

 最近は老人が増えてきた。

 老人など、ハッキリ言って、有用な文化的継承もできない、老けてその上使えない若者と同義である。

 だが、今までの日本を形作った功労者でもある、その勲功に報いが当然、社会全体が負うべき義務であろ。

 だが実際として見れば、老人の大半は、ニートくらい、あるいはそれ以下の能力、社会的価値なのだ。

 そのような人間、65歳以上の人口が三割など、成り立つわけがない。

 だから、外国人労働者を受け入れたり、様々にして、治安の悪化等々、最低賃金も今以上に低下するかもしれない。

 

 日本の未来は、この方面に関しては芳しくないようだ。

 老人が自活するのは困難だ、どうしても支えが必要だ。

 そして普通に考えて、介護などの理由で、生活が苦しくなれば、人間は荒れる。

 そのような荒れた人間が、社会に増えれば、どうなるか? 

 考えるまでも無い話だ、社会的モラルの低下、その他もろもろ、様々な悪影響が出てくるだろう。

 酷い状況だ、だから安穏と平凡には、誰も彼も生きられなくなる、苦労を背負うはめになる。

 誰もが刺激的に、活力を持って日々を生きる必要があり、より人々は高次元の娯楽を必要とするだろう。

 

 昔は、無難に生き、へたに周りを出し抜く有能さ、能力を鍛錬して身につけるのは駄目だった。

 とにかく和が重視され、問題を起こさないのが第一であり。

 そもそも超勝ち組だったのだ、安定第一で、上に逆らう、逆らえるような能力のある人間は駄目だ。

 だから権力闘争、派閥争い、地位や権力、名誉や金、そのような能力以外が持て囃された。

 だが今は違う、能力や実力主義だ。

 真に情報を付加価値できないと、駄目な産業に移行したからだ。

 こうなると、実力を磨かず、己の啓蒙に消極的、能力が無い、ただ人脈やコネクションや、交渉や反則技を使う人間は廃れる。

 

 今は昔よりも、構造としてはよくなった、昔の腐敗した構造は崩れたと、キッパリと言い切れる世界情勢、状況だ

 だが、このような情報付加価値産業に移行して、日本は逆に苦しくなった。

 発展途上国に大量生産の既製品を横流しして、大もうけするような、勝ち組産業が崩れたのだから当然だ。

 これからは、格差は大きくなる、そうしなければ、より待遇の良い、優遇してくれるところに有能な人材は流出するからだ。

 情報を付加価値できる有用な人材の為に、それ以外は当然冷遇される。

 無用の存在として切り捨てられないだけマシだが、それが現実だ。

 

 さらに別の、他の特殊な、社会構造すら変容させる、この要素も大きくなった。

 ネットによる、娯楽の拡散、共有、インフレによる無価値化、等々だ。

 一般人でも、手軽に娯楽が供給でき、安価、あるいは無料で提供できるように、なった。

 これは市場原理を、ある意味で崩壊させかねない現象だ。

 だが、これによって、消費者、需要者が、同時にそこに含まれる供給者も、得をする面もある。

 

 本当に価値がある娯楽を提供しなければ、売れないのだから、市場原理は加速する。

 価格競争に次いで、最もな変化は、本当に価値を高次元に創造する為に、なされるべき投資の最適化だ。

 今までは、広報や広告などにお金を掛けすぎた。

 本当に価値があれば、そんなことはせずとも、モノは売れる、売れないから、やっているのだ。

 ようは、本当に価値があるモノを創造するのを渋って、けちって、別のところに金を掛けているのだ。

 つまりは、需要者の利益よりも、供給側の利益優先、だったのだ。

 

 だが、本当に価値があるモノを創造しなければならない状況ならば、投資する先は変化し、最適化される。

 つまり真に実力のある、能力のある人材が、今まで以上に優遇し、立場を強化するのだ。

 このような構造は、需要者が、真に価値ある娯楽を求めなければ、とうてい実現しなかった。

 社会全体が苦しくなり、無難な人生を歩むのが、そのまま不幸とイコールになるレベルでないと、駄目だったのだ。

 

 ハッキリ言って、昔はニートとほとんど変わらない需要者が、会社に依存して無難に生きていたのだ。

 だから、真に価値ある娯楽を望むのは少数派だったのだ。

 ただ日々を安穏と生き、現状の安らかな状況を享受できればよく、下手な啓蒙など逆に害悪だったのだ。

 これは引きこもりニートの思考回路を、シミュレーションすれば分かり易いだろう。

 

 分かり良い例えをしよう。

 あるところに、社会に打ちのめされている、ニートがいる。

 彼は下手に啓蒙されると、立ち上がらなければいけなくなる、そんなのは己の不幸だと知っているのだ。

 これは昔の会社に居た人間も同じだ。

 昔の腐敗した構造において、啓蒙されて、立ち上がるのは、不幸以外の何物でもない。

 そして今、この流れの変わった構造において、このような連中は少数派に至ったわけだが。

 多数派が真に啓蒙を求めて、賢く優秀な教え子のような態度で、供給側、教師に対して厳しい視線で色々と求めているのだ。

 

 こんな状況で、世界が変わらないはずが無い。

 世界は変革されるだろう、現状の腐敗した構造は、世界競争によって脆くも崩れ去った。

 その後に続くのは、誰もが現状を変えようと、切磋琢磨し、日々を活力を持って生きないと成り立たない社会。

 確かに現状、日本は衰退した、勝ち組から外れたかもしれない、だが、負け組みにまでは落ちないだろう。

 だから、誰もが日々なにかと努力し積み重ねればいけない、そうすれば幸福は必然的に訪れる可能性は十二分に期待できるのだ。


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― 新着の感想 ―
[一言] グローバル化、についてのお話ですね。おおむねこの通りかなぁ、と思うのですが、もし仮に、全員が全員切磋琢磨し、生きていく事が出来る社会構造が実現するのであれば、今頃資本主義は絶滅し、社会主義に…
[良い点] まったくの同意見ではないけど、わかる部分もあり、なにより文章が面白かったです。
2016/01/20 17:14 退会済み
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