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第9話

 どうも! まさかの2日連続投稿です!

 推敲が甘い可能性がありますので、誤字やおかしな表現がありましたら、Twitterやメッセージ、コメントでもいいので知らせてくれるとありがたいです!!

 俺達は東だと思われる方向に歩いていた。門はもう目の前にあり、多くの人が多くの荷物を持って潜っていっていることが見て取れる。


「それにしてもどうする? そんなにいっぱいの人数は守れないだろう?」


 雄輔の言う通り、集団だと厳しい。数人ずつ別れれば少し多くても大丈夫だが、何より俺達の安全が第一だ。


「あぁー!!」


 石井さんどうしたのかな? すぐにどこかへ駆け出していった。向かった先を見ると、女の子が転けていて、男の子が手を差しのべていた。


 そこへ駆けつけた石井さんは女の子の足を見たあと、少ししてから光が出た。

 きっと足を怪我していたのだろう。

 光の回復魔法だろう。それにしても原理はどうなっているのだろうか??


「大丈夫? もう治ったからね」


 泣きそうになっていた女の子は、優しい声音の石井さんの言葉で段々と顔が明るくなって言った。


ねぇちゃんありがとう!! 僕はボウィー、こっちは妹のリナ!!」

「怪我を直してくれて、ありがとうございます! リナです!」

 

 二人とも幼い割にはしっかりしてるな、特に妹。


「私は石井ゆ……雪・石井! で、こっちの可愛い子が……」

「え、もしかして私??」

「蒼ちゃん以外誰がいるの?」

「可愛いくなんかないけど……蒼・中野です!」


 十分に中野さんは可愛いと思うけどなぁ。自分の魅力に気づいてないからこそ、穢れてないというか、純粋でいいなぁ。


「そしてこの男三人組は、左から順に――」

「雄輔・村田だ」

「準・長谷川です、でこの優しそうな顔つきのどちらかというとイケメンは」

「それは準もだけど……まぁ、うん、そうだね。初めまして優太・鈴木です」


 俺は違うけどな、絶対。それにしてもこの自己紹介、外国に行ったみたいだ。


「で、もちろん、私達はこの子達と行くよね??」


 石井さんは有無を言わせない圧力を孕んだ満面の笑みでそう言った。だがボウィーとリナは石井さんの天使のような、ある意味で悪魔のような微笑みとは対照的に訳が分からず困惑している。

 断る理由はこれといってないけど、石井さん、どうしたのだろうか?


「俺はいいが、こういうのはリーダーが決めるべきだろう」

「そうだね、確かに」


 ん? リーダー?


「そういえばリーダーって誰?」

「ん」

「ん??」

「んっ!!」


 石井さんの謎の声につい疑問をあげてしまったが、謎の声しか返ってこなかった。

 仕方なく中野さんに聞くことにした。


「ねぇ、中野さん。このグループ? というかパーティーのリーダーって優太??」

「たぶんだけど、違うと思うよ?」

「準だろ、どう考えても」


 はい? どこをどう考えてそうなったんでしょうか?


「ねぇ、準くん、いいよね? ね?」

「俺はいいけど……なんで俺がリーダー?」

「え? 逆になんで準くんがリーダーじゃないの?」

 

 も当然のことであるかの様に、逆を問う石井さん。もういいです。俺がリーダーやります……


「取り敢えず、決定ね! というわけでボウィーくん、リナちゃん! 私達、ついていくからね!! いいね?」

「いいんですか? ぜひお願いします!」

「姉ちゃん達、よろしくな! でも俺らお金なんて持ってないぞ?」


 子どもなんだからそんなこと考えなくていいのにな……


「別に何もいらないぞ? これは俺達の一方的な善意によるものだからな」

「自分達から善意とかっていうと押し付けがましいし、なんかあれだよね」


 俺が冗談半分でそう言うと、石井さんが笑いながらツッコんできた。


「そういうこった、気にすんなよ」

「そうそう、やりたいからやってるんだから」

「おう! でも俺らにも手伝えることあったら、手伝うからな?」

「そのときは頼むぞ?」

「任せろっ!」


 雄輔はなんか、いいお兄さんって感じがするなぁ。俺がリーダーするよりもやっぱり、雄輔がやったほうがしっくりきそうだ。

 男子の仲が深まった。女子はどうかと思い、目を向けてみると……


「なぁ、なにやってんだ……?」


「ねぇ、蒼ちゃん。もうそろそろ替わってよぉ~」

「もうちょっと! もうちょっとだけいいじゃん!」

「だ~め! はい、交替!」

「えぇー、そんなぁー」


 二人はそこでリナちゃんを抱く権利の取り合いをしていた。リナちゃんは、どうしているのかというと――


「えへへ、お姉ちゃん達、いい匂いがするー」


 こんな具合に甘えていた。とても羨ましいです、はい。



 「おっと、いけねぇ、こんなことしてる場合じゃなかった。さっさと避難を再開するぞ」


 三分程度、交流を深めていた俺達は竜が迫ってきていることを忘れ、呑気に和気藹々とした時間を過ごしていた。


「そうだったな、急ごう」


 また東(?)に向け歩みを進める。そして俺はふと疑問が生じた。

 則ち―― 


「因みに、避難場所ってどこなんだ??」


 速度を落とさないようにしながら尋ねる。俺達はどこに向かっているか知らなかったのだ。


「あぁ、兄ちゃん達はこの町の人じゃないもんな。こういうときは隣町に避難するのさ、そしてそこの偉い人の指示を待つんだ」

「その隣町ってのはここから徒歩でどのくらいなんだ??」

「大体半日ぐらいかな、馬とかを使えばもっと早く着くけど」


 徒歩速度を時速4キロとして半日だから48キロぐらいか? だけど、地球とは違って舗装もされてないし、モンスターとかも出ることを考えれば、わからないな。

 というか十分に安全な場所へ住民が移動できる時間を竜から稼ぐことが出来るのだろうか? それとも一定以上離れると、ある程度安全なのだろうか? 今取れる行動は避難することだけだから、考えるだけ無駄かもしれないが。

 俺達の真上の空は分厚い雲で覆われており暗く、避難する方角の空は陽が差し込み明るくなっていた。これは俺達の希望と絶望を表すかの如く対照的なものであった。

 


 「スライム発見! そしてさよなら!」

 他の皆より俺は弱いから、俺でも倒せそうなモンスターは俺が倒すことになっている。いつになったら脱雑魚できるのだろうか。

 俺は意気揚々と避難途中数匹目のスライムを、小粒な石を魔法で飛ばし、倒す。死んだスライムは地面に徐々に溶け込んでいく、死体の処理がないからとても楽だ。他のモンスターはどうしようか……まぁ、そのときに考えよう。でもそのときは直ぐだろうけど。

 

 あっ、そういえばずっとステータスを確認してなかったな。確認してみるか。


 ステータスボードを取り出し、魔力を流しステータスを表示させる。


 !? ポイントがレベルの割に多いぞ? あ、5レベルになったからボーナス的な何か……いや、ステータスも強くなってないか……? てか魔法!? 魔法もステータスの欄に乗るのか? もしかしたら一定以上使えるようになると魔法が確立してステータスにのるようになるのかもしれない。剣術とかも達人とかになるとステータスに表示されているのではないだろうか??


 まぁ、これでそこまで雑魚ではなくなったな。






【長谷川 準】


称号:

加護:?????


Lv:5


HP:60

MP:60


PT:60

攻撃:14

防御:14

敏捷:16

精神:16



魔法


・【土魔法 0/300000】

 ご閲覧ありがとうございました!

 一応次は一月一日を予定しておりますが今回の様に早まる可能性があります!

 本当はこの話が一つの区切りになるはずだったのに……3話ぐらい先になるかもですw

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